脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】大滝詠一 / A LONG VACATION [1981]

皆憧れの長期休暇。

A LONG VACATION 30th Edition A LONG VACATION 30th Edition
大滝詠一

曲名リスト
1. 君は天然色
2. Velvet Motel
3. カナリア諸島にて
4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
5. 我が心のピンボール
6. 雨のウェンズデイ
7. スピーチ・バルーン
8. 恋するカレン
9. FUN×4
10. さらばシベリア鉄道

Amazonで詳しく見る by G-Tools日本の音楽業界にその人ありと言われた大滝詠一さん。

 

大瀧榮一が本名だそうだが、色々と名前を使い分けられていた様子。
 
彼が亡くなられたのは昨年末でした。
私がそれを知ったのは年明けだったのですが、
彼ほどのビッグネームが亡くなった事に驚きました。

60年代後半くらいにグループサウンズで活躍された方々も
ここ数年結構亡くなられており、
やはりもうそういう時代になっているのを感じる今日この頃で御座います。


さて、そんな大滝詠一の代表作であり、
日本ポップス史上屈指の名盤とされているのが『A LONG VACATION』だ。
文字通り日本人なら誰もが憧れる長期休暇なわけだ。
そりゃ支持されて当然だ。みんな長期休暇とりたいもんな。

大滝詠一の作品とはいえ作詞はほぼ松本隆であり、
それなんてはっぴいえんど的な布陣のアルバムではある。
しかしはっぴいえんどの日本語ロック!といった感じではなく
爽やかで突き抜けたキラキラポップなアルバムなのだ。

1発目の『君は天然色』から爽やかポップ感が凄い。
ビールを飲みたくなる歌ランキングがあったら
間違いなく1位っていうくらいビール(発泡酒)イメージが浸透している曲だ。


この作品は洋楽のマネ事という声も結構耳にしますが、
その事は大滝さん自身も公言しているわけで自覚アリの所業だ。
マネ事でも良いと思えたのなら良いのだ。

つーか突き詰めたらほぼほぼ邦楽は洋楽のマネ事しとるやろ。
こういう洋楽のパクリといったつっかかり程つまらない批判もない。
ビートルズの手法に無縁のアーティストなんて探す方が無理難題だ。


しかし昔のアルバムってなんだかんだ言って
どこかやっぱり時代を感じるものがあるのだが、
この作品はあまりそれが無い。
それくらい当時から洗練された音楽だったという事だ。
まさに普遍性がある音楽の存在を実感させてくれる一枚と言える。

現代社会に疲れた日本人の皆さん、
このアルバムを聴いて40分程度の長期休暇に浸ろう。
 

【採点】
・時代を超えるポップス   30点
・俺も長期休暇取りて~   30点
・旨いビールも飲みて~   20点
・実は俺お酒そんな飲めない -5点
75点