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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Album】Nick Drake / Pink Moon [1972]

アーティスト:ニ 洋楽 1970年代 75~79点 Album

人生に絶望した人間の音楽。

Pink Moon Pink Moon
Nick Drake

曲名リスト
1. Pink Moon
2. Place To Be
3. Road
4. Which Will
5. Horn
6. Things Behind The Sun
7. Know
8. Parasite
9. Free Ride
10. Harvest Breed
11. From The Morning

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美術の世界では生前は成功しなかったゴッホが死後になって評価された。

ニックドレイクもまた音楽の世界で全然売れなくて苦悩した挙句、
自殺かどうかも分からないまま抗うつ剤の副作用で亡くなってしまう。

ーーーそして死後彼の作品の評価が高くなった。


悲惨なストーリーではあるが、
そんな彼の遺作となったこの『ピンク・ムーン』である。
とにかくこんなに儚く美しい音楽があったのかと思う程に洗練されている。

とても珍しいと思うのよ、こんなアルバム。

普通俺らの耳に届くものって基本的には売れて有名になった作品だし、
全然売れなかったものは日の目を見ずに終わっちゃう事が多いので、
そんな作品にはなかなか触れる事が出来ない。

だからこの作品はかなり稀有な例だと思うのです。


この作品はなかなか成功できなかったニックドレイクが
自暴自棄になって満身創痍の状態で録音した最後の作品だ。

つまり、言い方は悪いが彼が絶望したからこそ生まれた作品なのだ。
もし彼が売れていたらこんなアルバムは世に出なかった。
なんとも悲しき現実がそこにあるのだ。

彼のそれまでの作品とは打って変わって飾り気のないシンプルなサウンド。
アルバムにして28分という極端に短い時間の中で淡々と紡がれている楽曲。
ジャケットも作品のミステリアスさを加速させるサイケデリックなアート。

彼の悲しき人生という文脈を知っているからこそ
またこのアルバムの曲達が輝いて聴こえるのだ。

彼が絶望の中で身を削って搾り出した最期の楽曲群。
他ではなかなか聴けない味わい深い世界に誘ってくれる。
その美しさに耳を傾けるといつもと違った景色が広がっているのだ。


【採点】
・絶望的でも美しい  30点
・洗練されたサウンド 25点
・謎めいたジャケット 25点
・ピンクムーンの意味は分からず
           -1点
79点

 
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