脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】中森明菜 / 少女A [1982]

これぞギャップ萌えソング。

 

今年ベストが出て話題が再燃している中森明菜
そんな彼女の代表曲だ。

少女「A」

Aというのがちょうど中森明菜のイニシャルでもあるため、
明菜自身をどうしても重ねて見られてしまう。

という背景もあってか中森明菜さん自身はこの曲が嫌いみたいだ。
当初は歌う事すら拒否していたそうだ。
でも代表曲だしライブではちゃんと歌われているようだがw


まぁ明菜自身は嫌いかもしれませんが、
俺は好きなんですよこの曲。

これぞ元祖ギャップ萌えじゃなかろうか。

「特別じゃない どこにもいるわ ワタシ少女A」


勿論Aというのは総称的な代名詞としての一般人Aなのであって、
ゲームとかアニメのモブキャラ「兵士A」的な扱いとなんら変わらない。


でもそれが明菜のイニシャルとリンクしてインパクトを増大させている。

そう、あの一世を風靡した歌手の中森明菜
「ワタシ少女A」と歌っていたという事実。
しかもこれが自身最初のヒット曲。

このギャップがとても好きなのだ。
これは中森明菜のような人が歌ってこその曲なんだって思う。
人気歌手になろうとも「いわゆる普通の女の子だわ」ってね。


歌詞にもあるように当時17歳だった中森明菜
こんな自分でも結局どこにでもいる17歳と変わらないのよってね。
そんな自己紹介文を歌っているわけだ。

まー本人は嫌いな曲だから「歌わされた」わけですが、
そんな事情も含めてこの曲には並々ならない匂いを感じるんですよ。

歌手だって結局は普通の人間なのって曲を歌わされる。
そしてそれが結局大ヒットしてより普通の人間ではいられない。
あまりに出来すぎたシナリオのようであり、
聴く度になんかこうドキドキしてしまう。


こんな空気が漂う曲、もう今後当分は出ないんじゃないかと思う。
なんというか、当時の歌謡曲だからこそ醸し出せたというか。
今じゃこんな曲を歌ってもあまりインパクトがなさそうだ。

テレビで持て囃されているのは実は普通の少女というギャップは
今よりもずっとテレビが力を持ってい時代だからこその鮮烈さなのだ。
80年代のあのキラキラした時代だったからこそ生み出された曲。
そんな不思議な魅力が詰まった「普通」では済ませられない曲。


世の中の人間の99.999%は大きな世界の流れからすれば完全に脇役だ。
こんな世界で必死にもがいているという意味では、
俺も明菜さんも同じような少年Aであり少女Aなのかもしれない。


【採点】
・ギャップ萌え!        40点
・当時の色々な匂いを感じ取れる 20点
・普通じゃいられなくなった曲  15点
・俺はどう見ても「おっさんA」 -3点
72点

オールタイム・ベスト ‐オリジナル‐ (通常盤) オールタイム・ベスト ‐オリジナル‐ (通常盤)
中森明菜

曲名リスト
1. スローモーション
2. 少女A
3. セカンド・ラブ
4. 1/2の神話
5. 禁区
6. 北ウイング
7. サザン・ウインド
8. 十戒(1984)
9. 飾りじゃないのよ涙は
10. ミ・アモーレ[Meu amor e…]
11. DESIRE -情熱-
12. ジプシー・クイーン
13. 難破船
14. TATTOO
15. 二人静 -「天河伝説殺人事件」より

1. Everlasting Love
2. 愛撫
3. 月華
4. 原始、女は太陽だった
5. MOONLIGHT SHADOW -月に吠えろ
6. APPETITE
7. 帰省 ~Never Forget~
8. The Heat ~musica fiesta~
9. Days
10. 落花流水
11. 花よ踊れ
12. DIVA
13. Crazy Love
14. I hope so
15. SWEET RAIN (ボーナストラック)

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