脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Pink Floyd / The Endless River [2014]

「これで最後です!」
「え~!?」←お約束
The Endless River The Endless River
Pink Floyd

曲名リスト
1. Things Left Unsaid / 追伸
2. SIDE 1.It’s What We Do / 使命
3. SIDE 1.Ebb And Flow / 潮汐流(ちょうりゅう)
4. SIDE 2.Sum / サム
5. SIDE 2.Skins / スキンズ
6. SIDE 2.Unsung / 静かなる人
7. SIDE 2.Anisina / 追慕~遥かなる想い
8. SIDE 3.The Lost Art of Conversation / 失われた話術
9. SIDE 3.On Noodle Street / ヌードル・ストリートにてNight Light / 灯(ともしび)
10. SIDE 3.Allons - y (1) / 出発(たびだち)
11. SIDE 3.Part1Autumn’68 / オータム’68
12. SIDE 3.Allons - y (2) / 出発(たびだち)Part2
13. SIDE 3.Talkin’ Hawkin’ / トーキン・ホーキン
14. SIDE 4.Calling / 天の呼声
15. SIDE 4.Eyes To Pearls / 真珠を見つめる
16. SIDE 4.目Surfacing / 浮遊
17. SIDE 4.Louder Than Words / ラウダー・ザン・ワーズ

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新年一発目はなんか初日の出っぽいジャケットのこのアルバム。

昨年の11月に発売、ピンクフロイド20年ぶりのアルバムにして、
ラストアルバムと銘打った『The Endless River』だ。

ちなみに邦題は『永遠-TOWA-』。
なんかスゲーいい感じに解釈しちゃってる邦題ですけど。
いつの時代も邦題考える人の中二病っぷりは見事だ。


そしてこのジャケットだ。
俺の大好きなイギリスのデザイナー集団「ヒプノシス」に在籍していた
オーブリー・パウエル氏が手掛けたというジャケットが眩しいぜっ

ちなみにこのアルバムと同時期にヒプノシスのデザイン集が出てた。
結構な値段がしたがここは買わねばと思って買った。
ヒプノシスについてはそのうちまた語りたいところだ。


さて、アルバムの内容についてだが…これで終わり?という印象。

18曲・4部構成となっていて、ピンフロらしい組曲のような作りだ。
わりと現代風を意識したのかアンビエントっぽい要素が感じられる。
そしてほぼインスト。ボーカル入りは14曲目とラストくらいか?

インストが嫌いなわけじゃない。
ピンフロはインスト曲多いし、それも俺は結構好きなんだけど…
ただ、あのピンフロ特有のフワフワした気だるい心地が足りない!
あのちょっと胃液が逆流してくるような独特の”酔い”を感じる音。
あの感覚が欲しいんだよ!頼むから俺をもっとだるくさせてくれ!


確かに全盛期とも言える時代を支えたメンバーの一人、
ロジャーウォーターズが関わっていないってのは大きいか。

とはいえやっぱり物足りないよ…。
同じくロジャーが関わっていなかった『鬱』なんかは
もうちょっと攻めててまぁまぁ好きだったんだけど。


ただ、第3楽章?に当たる部分はとても好きだ。
あの浮遊感と高揚感のあるピンフロらしいギターも感じられる。
この辺はギルモアの手腕が発揮されているトコロなんだろう。

でもやっぱ俺はロジャーが好きだったんだろうな、と再認識。
そんなアルバムだった。


20年前に出た前作『対』のアウトテイク的な曲がベースだから、
あまりに期待し過ぎてもいけないよなぁとか思ってはいたけれど、
一人のリスナーとして「これでラストか…」と思わざるを得ないのが淋しい限り。


そういや昔、格ゲーのギルティギアで友人が良くジョニー使ってて、
ガードする度にしょっちゅう「それで終わり?」て台詞が流れてたんだが
まさにアレだよ。あの若本ボイスが久々に脳内再生されたよ。

あの時は俺は
「あーそうだよ俺はそんなコンボ繋げられねーよ悪かったな」
とか思ってたんだが、今はジョニーの気持ちが分かる。

「これで終わり?」


【採点】
・それで終わり?      20点
・ほおう?         20点
・それが俺の名だっ!    20点
・スマートに終わらせるか…  5点
ギルティギアちょっと苦手 -2点
63点