脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】King Crimson / Red [1974]

何か分からんが狂えッ!

 

プログレ好きもしくはジョジョラーは誰もが通る道、キングクリムゾン。
キンクリの最高傑作という人も結構いるのがこの『Red』だ。

ニルヴァーナのカートもこれに影響を受けたとか、
レディヘが『Just』でこの曲の導入部をパクったとか(トムは否定してるが)、
なんか色々な小話がある事でも有名である。


それほどにこの曲には圧倒的な個性があるのだ。

焦燥感と高揚感がかなりの高次元で表現されていて、
ヒリヒリする程の緊迫感が耳から脳へと伝わってくる。
キンクリがこの頃バンドとしてもギリギリのレッドゾーン(人気ではなく)
だったという逸話からもその様子がいくらか伺える。

最初のギターの入りから聴く者の脳髄をがっちり掴み取り、
心拍数が上っていくような不穏なギターリフで酔わせてくる。

それはBGMとして流すには余りある程の強力さだ!
聴く者の感性を奪ってしまうのだ。
だからこれをBGMとして使用するのはあまりに危険である。

例えば服屋で服選んでいる時にこの曲が流れ始めたとする。
服を物色していたのに脳味噌が完全この曲に捉えられちゃって、
気付いたら間違いなく変な服買ってる。

きっとそれは赤系統の奇抜な服だね。
買った後で「俺のそばに近寄るなーーーーッ!」とか言いたくなる。
それくらいに聴く者の感性を狂わせてしまうパワーを秘めた曲だ。


この後キンクリは結局一旦活動休止になっちゃうわけだが…
まさに色々な感情が高ぶった末に出来た曲と言えるのではないか。
偶然の産物のようであり奇跡の賜物のようでもある。

服屋でなかなか売れない個性的な服を捌きたい店員さん、
是非この曲をBGMで流して買わせちゃえ。


【採点】
・圧倒的な個性   40点
・焦燥感と高揚感  20点
・感性を狂わせる  20点
・変な服買わされる -3点
77点

Red: 30th Anniversary Edition Red: 30th Anniversary Edition
King Crimson


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