脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Jack White / Lazaretto [2014]

アナログだからこその独創性。

Lazaretto Lazaretto
Jack White

曲名リスト
1. Three Women
2. Lazaretto
3. Temporary Ground
4. Would You Fight For My Love?
5. High Ball Stepper
6. Just One Drink
7. Alone In My Home
8. Entitlement
9. That Black Bat Licorice
10. I Think I Found The Culprit
11. Want and Able
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2000年代にホワイトストライプスでその名を世界に轟かせた
ジャック・ホワイトのソロ2作目だ。

内容はジャックらしい濃厚ギターロックが炸裂しつつも、
ストライプス後期から見られた多様性もありといった感じ。
でも個人的にはやっぱりストライプス時代が
思い出も含めて好きだった。俺も年取ったかな。


しかしポイントは彼のアナログへの情熱にあるのだ!
もう本当アツイんだよ、アナログへの想いが。

彼はCDではなくレコードだからこそ楽しめるという
独創的な仕組みを追及し、徹底したアナログ愛を表現している。

…かくいう俺にはアナログの再生環境無いのだが。

今回のアルバム、なんといっても凄いのはその物理構造だ。

通常とは逆に針が外側から内側へと向かうという溝、
そして一番外側は針が永遠にループして音楽が鳴り止まない仕組みだ。
さらに中央の紙の部分には隠しトラックの溝が埋め込まれたり、
最終的に合流するけど針を落とした位置で違うイントロが楽しめたり、
おまけにホログラムが埋め込まれ回転すると天使の羽が見えたりとか。

凄い!
なんてエンターテイメント性に富んだ作品なんだ!

しかもこれらは全部アナログだから出来た事なわけだ。
CDではこんなワクワクする仕組みは実現できない。
さすが、考えたなジャックホワイト。


さらに面白い試みとして、
今作のライブ音源を「世界最速レコード化」したそうだ。
なんとライブ終了から音源発売まで3時間55分!

録音したレコードは勿論、ライブの様子もすぐにプリントして
実質的にレコーディングから店舗での発売までが3時間55分。

最近やたら「生○○」みたいな商品流行ってるが、
その言葉を借りるならこれぞ生レコード!生レコードだぞ!

彼が何と戦っているかとかそんなのはどうでもいい。
最高にホットな情熱と独創性で楽しませてくれるジャックに乾杯だ!

そして繰り返しますが俺にはアナログの再生環境が無い。

…実家の倉庫に再生機があったかもしれない。


【採点】
・溢れ出すアナログ愛  40点
・独創性とエンターテイメント性
            30点
・生レコードもあるよ! 10点
・再生環境が無い…  -10点

70点