若者は大阪都構想の否決をもっと深刻に受け止めろ その１

大阪だけの話とは思えない。

少し遅れた話題だが。

今月17日に行われた大阪都構想の是非を問う住民投票で、
橋下大阪市長を中心に進められてきた大阪都構想は否決された。

俺もテレビの開票結果速報を見つめながら、
そのあまりの接戦具合にドキドキしてた。

大阪府民ではないが俺自身は都構想を支持していた。
だから否決が確定したときは残念ではあったが、
大阪府民が選択した結果だし(結局大阪府民じゃないしｗ)、
やっぱりこんなもんだろうな…とも思った。

ただ、大阪府民でないとは言え、
この事実は特に若者はしっかり受け止めるべきである。


投票結果を受けた橋下市長の会見で、
「民主主義は素晴らしいですね」という旨の発言があった。

確かに住民投票は民主主義であり、今回はその結果だ。
シンプルに声の大きいマジョリティが勝つという論理。


で、その後話題となったのが以下の話。

⇒大阪都構想の住民投票の否決は高齢者の反対票が多かったから？について考えてみました - longlowの日記

出口調査ではあるが、世代別に賛否を尋ねた場合に
今回の投票で明確に反対が多かった世代は70代のみという事だった。
その他の世代、特に20代30代は圧倒的に賛成が多いのだ。

ちなみにこの調査結果は正しくないとの見方もあるが。
⇒【謎】大阪都構想の住民投票の世代別の賛成・反対投票率がどうも妙な件。 | life-hacking.net


勿論年齢差だけじゃなく性別差等の切り口もあるし、
世代間の差だけ取り上げた単純比較は出来ないにしても、
傾向としては高齢者の方が反対していた事は間違いなく読み取れる。


でも否決されました。
理由は簡単だ。
民主主義だから。

そこに住まう者達の中で一番大きな声が勝つのが民主主義。
そこに住んでいる人の中で一番多くの意見が反映される。
高齢者が多ければ当然高齢者が有利になる。


さて、ここで俺が都構想を支持していた理由なんだが、
「大阪はこのまま大きな変化がなければ衰退する」
という改革思想が今後の日本のモデルケースにもなり得る事だ。

そして反対派の主張があまりに利己的なものが多かった。

今回否決された要因は主に高齢者と公務員の反対だと思われる。

以前、大阪の市職員だか県職員だかが橋下氏に
「そんな給料カットされたら家のローンはどうなる」
なんて抗議してた。まさに昭和脳である。

有能だったら別のところで働いても全然やっていけるんだから、
本気でそんな事思っているんだったら、
財政的に倒産寸前の大阪なんかで働かずに他に行けばいいのに。

そして高齢者が都構想に反対した理由の一つ「サービスの低下」。
例えば公共機関を利用する敬老パスが有料化するとか。
そりゃ目に見えて自分に関わる部分ですからね、嫌でしょうよ。


でも結局のところ全て利己的なんだよ。
皆「自分が今のままで生きていたい」という化石みたいな思考だ。
世間の事情が変われば自分も変わるという意識がまるで無い。


あと「橋下氏が嫌い」だからとか「地名が変わるから反対」とか
問われてるのは大阪都構想の是非なのに完全に感情的な意見もあった。
なんだそりゃ。これはもう昭和脳とかいうレベルじゃない。

でもそこまで含めての民主主義なんだよな。
仮にそれがどんなに意味不明な民意だったとしても、
反対理由がどんなに利己主義だったとしても。

その時、その場で、一番多い人の意思により選択されていく、
それが民主主義なので今回の否決もそれに従った結果だ。
大阪市民自身がその道を選んだのだから。


では、この結果を受けて20代30代の若者は何を思ったのか。
反対派もいただろうが、基本的に我々の世代は負けた世代なのだ。

これは大阪の問題だけでなく、
今の日本の縮図と捉える事も出来る。

長くなりそうなので続かせよう。
また今度。 

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