脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】ASIAN KUNG-FU GENERATION / Wonder Future [2015]

復活&転機!

Wonder Future Wonder Future
ASIAN KUNG-FU GENERATION

曲名リスト
1. Easter/復活祭
2. Little Lennon/小さなレノン
3. Winner and Loser/勝者と敗者
4. Caterpillar/芋虫
5. Eternal Sunshine/永遠の陽光
6. Planet of the Apes/猿の惑星
7. Standard/スタンダード
8. Wonder Future/ワンダーフューチャー
9. Prisoner in a Frame/額の中の囚人
10. Signal on the Street/街頭のシグナル
11. Opera Glasses/オペラグラス

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

チャットモも変わったなぁとか思ってたら、
この方々も大分様変わりした。
劇的ビフォーアフターだ。

これまたロキノン好き待望のアジカン最新作である。

何がビックリって、
なんとジャケットが中村佑介氏のデザインではなくなっている!
もうあのイラストがアジカンのイメージの一つの要素だったのに!


喧嘩かなんかしたの?
ゴッチが中村氏のシャーペンの反対側の消しゴム
勝手に使ったから怒っちゃったとか?

そんなわけではないそうだ。
⇒もし中村佑介がアジカンNew AL『Wonder Future』のジャケットを描いたなら

良かった。
ちなみに俺はシャーペンの反対側の消しゴム使われると
烈火のごとく怒りますけど。


そんな今回のジャケット、画像では分かりにくいのですが
実際に買って見ると一面が真っ白になっており、
そこにタイトルが浮き出るように加工してある。

懸命なロックリスナーならお気付きだろうが、
このジャケットはあのビートルズの一つの転機となり、
セルフタイトルとなった通称『ホワイトアルバム』にそっくりだ。

アジカンがそれを意識したのかどうかは分からないが、
今回のアルバムは単にジャケットが一新されただけではなく、
実際に内容としてもアジカンの転機でもあるる言える。

ゴッチは声と歌い方が特徴的で分かり易いため、
曲そのものの変化を見失いがちだが、
色々凝っていたここ最近のアルバムとは打って変わって、
今作は直球どストレートなロックアルバムなのだ。

スローテンポな曲は排除され、
今時流行らない8ビートのバンドサウンドで一気に駆け抜ける。
アメリカLAのフーファイのスタジオで収録されたという事で、
バンドの並々ならぬパッションも感じられる。

それがまあカッコイイ!
アルバム全編を通してとっても爽快だ。

今風のロックとか過去のアジカンとかどうとか関係なく、
シンプルにこういうアルバムを作ってみたかった、
そんな印象を受ける。

冒頭のリードシングル『Easter/復活祭』で
「何したっていいんだぜ」と歌っているが、
まさにそういう気持ちなんだろうなと思う。


懐かしくも新しいアジカンが感じられる一枚。
意地悪を言えば、ビートルズホワイトアルバム辺りから
メンバーが空中分解しだすんだが…

次のアルバムは『イエローサブマリン』みたいになるか?


【採点】
・止まらない疾走感  30点
・リライトされたジャケットの歴史
           30点
・転機となる会心作  20点
・シャーペンの反対側の消しゴム勝手に使ったアイツはマジで孫の代まで許さん
           -2点
78点