脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】FLIPPER’S GUITAR / 恋とマシンガン [1990]

ヤーシブでパーフリでシャレオツ。

 

最近漫画の『かくかくしかじか』を読了しまして、
フリッパーズ・ギターの話題がちょくちょく登場してたんで、
久々にコレを聴きたくなって流しておりました。


『かくかくしかじか』は『海月姫』などの作者である
東村アキコ氏が絵画の先生と過ごした青春時代の自伝みたいな漫画だが、
90年代の空気感が随所に感じられたのが非常に面白かった。

やっぱりあの頃の時代の先端行ってるぜ的なオサレ若者達は、
みんなこぞってパーフリ(フリッパーズのオサレな言い方)とか
ピチカートとか聴いてたんだなぁって。


そんな90年代の若者文化をリードした、
フリッパーズ・ギターの代表曲『恋とマシンガン』だ。
セーラー服と機関銃』と比べるとマイルドなワードだ。
今でも良くテレビ等で耳にする曲である。


曲が始まった瞬間からプンプン漂うこのハイカラ臭よ!
ファッショナブルでかつキュート!
ザッツ渋谷系!イッツ渋谷系

これはたまらんんんん!
文字通りマシンガンにハートを打ち抜かれて、
あっさりみんなオリーブ女子に変貌してしまうのだ。

もう男子ですらオリーブ女子だ。
いや、男子の場合はポパイ男子か…?


しかしまぁ昔を冷静に振り返られる今だからこそ、
この曲は時代の流行を逸早く取り入れていたと言えるわけだが、
当時のバンドブームの空気感からしたら
むしろ時代に逆らっていたとも言える曲なのではないかな。

でもどの時代も常にそういったカウンター的な文化が、
パターン化した市場に飽きた層に熱烈に支持されて、
それで一気に認知度が広まって…の繰り返しなわけだ。
この10年後にはバンプの『天体観測』という出来事が起こったし。


決して悪い意味ではなく”軽いノリ”と言える曲だけど、
その空気こそが「むさ苦しいバンド音楽は嫌」という人達に
支持されたんだろうなと推測するわけである。
美術史的例えを用いるならばロココ調的なポジションか?

ちなみに美術系の青春の話題が好きな方にも
『かくかくしかじか』はオススメなので読んでみて下さいな。

ちなみに最近これまた90年代の雰囲気満載の漫画、
岡崎京子の『リバーズ・エッジ』が復刻されている。
サブカル好きはチェックすべしだ。

なんか漫画の紹介になってしまった。
 

【採点】
・90年代の分岐点 30点
・錆付いたマシンガンでハートを打ち抜こう  30点
ファッショナブルなオリーブ女子量産       20点
・俺はファッションに疎いイモ男子              -3点
77点

CAMERA TALK CAMERA TALK
FLIPPER’S GUITAR DOUBLE KNOCKOUT CORPORATION

曲名リスト
1. Young, Alive, in Love 恋とマシンガン
2. Camera! Camera! Camera! カメラ!カメラ!カメラ!
3. Cool Spy on a Hot Car クールなスパイでぶっとばせ
4. Summer Beauty 1990 ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画
5. Haircut 100 バスルームで髪を切る100の方法
6. Colour Field 青春はいちどだけ
7. Big Bad Bingo ビック・バッド・ビンゴ
8. Wild Wild Summer ワイルド・サマー / ビートでゴーゴー
9. Knife Edge Caress 偶然のナイフ・エッジ・カレス
10. Southbound Excursion 南へ急ごう
11. 3 a.m. op 午前3時のオプ
12. Camera Full Of Kisses 全ての言葉はさよなら
13. Camera! Camera! Camera! (Guitar Pop Version) カメラ!カメラ!カメラ!(ギター・ポップ・ヴァージョン) -bonus track-
14. Love And Dreams Are Back ラブ・アンド・ドリームふたたび -bonus track-
15. Cloudy (Is My Sunny Mood) クラウディー -bonus track-

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