【Song】萬Z（量産型） / 日本ブレイク工業社歌 [2003]

社歌を超えた社歌。

かつて、一企業の社歌がこれほど脚光を浴びた事があっただろうか。

ヒーロー特撮や往年のアニメ主題歌を彷彿とさせる、
解体業を行う株式会社「日本ブレイク工業」の社歌だ！

ちなみに現在会社の存続状況は不明だそうだ。

「スチールボール DaDaDa！」
「ケミカルアンカー大地を揺らせ！」

熱い！ひたすら熱い！

解体業者という職業だからこそ、
このタイプの曲がピッタリ合っている。
というかそこに目をつけた感覚が鋭い。

これがデスクワークの業種だったりしたら、
こんな熱い曲はなかなか合わないだろう。
というかまず作れないだろう。

そして見落としがちだが、
何が面白いかって「壊す」歌詞だという事だ。

正義のヒーローは”街を守る存在”という認識があるため、

「家を壊すぜ橋を壊すぜビルを壊すぜ」

などという歌詞はこの手の歌ではまず聴く事は無い。

しかし彼らは街を守るために「壊す」業者であるため、
こういった歌詞も実は正義だという事になる。

この違和感とも言える微妙にズレた歌詞が実に面白いのだ！
壊す事がメインのヒーローソングとは、
後にも先にもお目にかかれないかもしれない。

この曲は歌うのもとても気持ち良くって、
当時カラオケで良く熱唱してたなぁ。

色んな意味で楽しませてくれた社歌。

今、会社はどうなっているのだろうか…

【採点】
・常識を超えた社歌　　３０点
・熱いヒーローソング　２０点
・歌詞も秀逸　　　　　２０点
・あの会社は今…　　　－２点
６８点