脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Derek and the Dominos / Layla and Other Assorted Love Songs [1970]

藤子・F・不二雄先生にも影響?

いとしのレイラ いとしのレイラ
デレク・アンド・ドミノス

曲名リスト
1. アイ・ルックト・アウェイ
2. ベル・ボトム・ブルース
3. キープ・オン・グロウイング
4. だれも知らない
5. アイ・アム・ユアーズ
6. エニイデイ
7. ハイウェイへの関門
8. テル・ザ・トゥルース
9. 恋は悲しきもの
10. 愛の経験
11. リトル・ウィング
12. イッツ・トゥー・レイト
13. いとしのレイラ
14. 庭の木

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 藤子・F・不二雄の『T・Pぼん』という漫画に
このアルバムが登場している。

主人公が友人に
「このデレク・アンド・ドミノスのリトル・ウィングって曲いいよ」
みたいなセリフがあるのだ。

そこでアルバムの代表曲である『いとしのレイラ』じゃなくて
ジミヘンのカバー曲である『リトル・ウィング』を
チョイスしている辺りに藤子先生の少し不思議なセンスを感じるぜ!


そんな藤子先生も取り上げた、
クラプトンが在籍したバンドDerek and the Dominos唯一のアルバム
Layla and Other Assorted Love Songs、通称『いとしのレイラ』だ。

洋楽ロック好きには最早定番の作品だ。
ジャケットも印象的で名盤特集なんかでも良く目にする一枚。

なんといっても『いとしのレイラ』が有名だが、
アルバムとして聴いた場合は、
逆にいとしのレイラが浮いてしまう程に、
非常にブルージーなアルバム。
かなりゆったりとした気分で聴ける。


そしてその『いとしのレイラ』も
最初に俺がこの曲を聴いたのが
洋楽コンピの中だったもんだから、
こんなに長い曲とはこのアルバムを聴くまで知らなかったのだ!

コンピの中では後半が丸々カットされて
フェードアウトするレイラだったので、
それがレイラの全てだと思っていた。
カラオケで歌っても途中までだったし。

ああ、なんて罪なんだ、お手軽洋楽コンピの罠っ

でもこの長編のレイラの後半がまたいいんだよ。
前半とは打って変わった落ち着いた曲調。
ボーカルもなくゆるやかなクラシックを聴いたような
おだやかな気分になれる曲へと移行するのだ。


またこのアルバムはカバー曲も多く(4曲?)、
前述のリトルウィング以外は原曲を知らないで聴いちゃったけど、
どれもデレク・アンド・ドミノスの曲として輝きを放っている。

クラプトンばかりが注目されがちではあるが、
このアルバムの翌年に亡くなったギタリストの
デュアン・オールマンはクラプトンとしのぎを削った事で有名で、
むしろこのアルバムこそがクラプトンの転機になったと言える程だ。

それくらい、クラプトン単体ではなく
バンドとしての個性が滲み出た作品である。

ただ発売当時はそこまで売れなかったぽい。
まぁ俺も実はちょっと途中退屈と思うときあるんよね。
歴史的背景としては十分すぎる程の名盤なんだろうが。

でもロック好きなら一聴も二聴も価値アリ。
あと藤子先生ファンもいかが?


【採点】
・ゆったりで聴き易いロック 30点
・クラプトン覚醒のアルバム 30点
・藤子先生もイチオシ!   20点
T・Pぼんの主人公には響かなかった模様
              -3点
77点