脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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統計の氾濫によって人は疑い深くなると改めて思った。


真実はいつも一つとは限らない。

 

一か月前くらいに、
フジテレビで『日本のダイモンダイ』という番組が放送されていた。

「安保法案」「マイナンバー」の是非のような社会的な問題から、
「犬派?猫派?」「宇宙人はいる?いない?」等のような身近な質問まで、
種々雑多の質問を生放送で視聴者に問いかけて回答を随時発表していく内容。

データ放送のおかげでこんなリアルタイムな統計も可能になったんだなーと
横目で観ていたのだが、実はこの番組自体にもダイモンダイがあった。


「20問の質問を終えて、最後まで多数派だった方で賞金200万円を山分け!」

エェェ(´Д`)ェェエ

この報酬があるだけで、一気に信憑性が落ちるのは誰でも分かるだろう。
「賞金を得るために自分の意思とは違うけど多数になりそうな方に投票する」
という行為が発生するからだ。

この報酬の有無が投票にいかに影響するかは逆を考えれば分かる。
「20問の質問を終えて、最後まで少数派だった方で賞金200万円を山分け!」
だったら間違いなく今回の結果と変わっていた事は容易に想像できるのだ。
まぁたかがバラエティー番組に何求めてんだとか言われればそれまでだが。


マクロ経済を少しでも学んだ事がある人なら、
これがまんま「ケインズ美人投票」だと思ったのではないか。

20世紀の偉大な経済学者ケインズが示した話で、
「美人コンテストで最も票が集まった候補者に投票した人に賞品を与える」
という条件があれば「自分自身が美人と思う人より平均的な美人に投票する」
ようになるという内容だ。競馬みたいなもんである。

だからこの調査がお遊戯のようなものだという事は、
きっと殆どの人が分かっているとは思ってはいたんだけどね、
でもこの番組の放送以降にこの結果を根拠としている記事が散見されて、
いやもう本気ですかって思ってね。

そりゃ俺もまともに調べもせずしょっちゅう推測で記事書いてるけどね。
すみませんごめんなさい。


まあ何が言いたいかって、
テキトーな統計が氾濫すると統計の信憑性が下がっちゃうって事だ。
真面目に統計してる結果にだってみんな疑心暗鬼になっちゃうんだよ。


最近仕事でExcelで統計資料作成するマクロ組んでましてね。
相手先に結果を説明する場合は感覚的なものって許されないのだ。
分析の結果に有意な異常値や差分が見られたかどうかを、
納得してもらえるような形で提示しなきゃならんわけだ。

大学時代を思い出すなぁ。
2つの結果に本当に差があるのかt検定だのf検定だの
大分忘れたけどそんな事やってたよ。
あとアンケート調査の質問文に恣意的な表現がないかとか。
かなり厳格にチェックされながら進めていた。

つまり統計と言うのはそんな簡単な話じゃないのだ。


例えば上記の『日本のダイモンダイ』内では、
安保法案は「成立して良かった」が34%「廃止すべき」が66%だった。
しかしこれに対して11月のNHK世論調査では、
「安保法案は必要」40%「必要でない」21%「どちらともいえない」30%
という結果を放送していた(残り9%は未回答だった?)。

これは明らかに設問の仕方と選択肢の違いで結果が変わっている例だ。
NHKの「どちらともいえない」層を廃止にすれば互いに近くはなる。

だからまぁメディアの統計調査って
意外とこんなもんなんだって事だよ。
内閣支持率だって結局新聞社によって違うし。
どこを対象に調査してるんだって話だ。


ある特定のメディアを好んで読んでる人のイデオロギーは、
自然とそのメディアが提示した内容によって形成されるわけで、
その人にとってはそれが真実なのかもしれないが、
同様の真実の世界にばかり浸っていると全体像が見えなくなる。

悲しいかな、結局はどんな情報も少しは懐疑的になって、
統計ならばどのような層を対象にどういった形で行ったのか、
ある程度想像力も働かせながら見ないとダメって事よ。

結果を素直に見れない、頭を使わないといけないって、
多少は仕方ないけれどもなんだか面倒な話だな。

テキトーな統計が無駄に氾濫すると、
結局テキトーな情報ばかり溢れかえる。
これからの教育はデータの見方にも力を入れないといけないね。


ちなみに上記『日本のダイモンダイ』は爆笑問題が司会していて、
太田光が最後の質問で「太田光はテレビに出続けてくれ!」と
太田光よテレビから消えろ!」の2択の質問をアドリブで出していた。
こういう奇襲性が太田光の面白いところなんだが。

結果は「テレビに出続けてくれ!」が多数だった。
良かったね太田さん。しかし本当に太田が嫌いだという人は、
そもそも番組を観てないので投票すらしてないって事だけどね。

ちなみにこの質問に対する俺の回答は「どちらでも良い」だ。

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青山 剛昌 小学館集英社プロダクション トムス・エンタテインメント
小学館 2016-04-13

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