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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Song】坂本龍一 / Merry Christmas Mr.Lawrence [1983]

アーティスト:サ 洋楽 1980年代 75~79点 Song

メリークリスマスは戦場。

 

へいへい皆さんクリスマスイブですよぉー。
純然たる仏教徒の皆さんは今宵もキリストの誕生日を祝うんですか?
サイレントナイト、ホーリーナイト、ドラゲナイするんですか?

日本のクリスマスったらもう狂気だ。
七面鳥の代わりに選ばれてしまった悲しきチキン達の肉を喰らい、
くっそ寒いのにやたらCMで流れるコーラを飲まされ、
クリスマスのバイトのシフトでは駆け引きが繰り広げられ、
企業達はこぞってクリスマスにこじつけた商品を売りまくる。

まるで戦場だ。
ここ日本ではクリスマスは欲望渦巻く戦場なのだ…。


はい、そんなわけで今日は『戦場のメリークリスマス』である。
そういやゴールデングローブ賞の候補になったそうやね坂本教授。

戦場のメリークリスマス」通称戦メリで有名なこの曲だけど
正確には『Merry Christmas Mr.Lawrence』である。
大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」の主題歌だったので、
自然とそう呼ばれる事も多いみたいだが。

この『Merry Christmas Mr.Lawrence』という言葉は、
劇中のラストシーンで処刑が決まった北野武演じるハラに
かつて彼の下で捕虜になっていたロレンスが面会に来た後
去りゆくロレンスに向ってハラが投げかけた言葉、
「メリークリスマス、ミスターロレンス!」として有名だ。

この言葉を発した北野武の何とも言えない顔のアップで映画は終わり、
『Merry Christmas Mr.Lawrence』が流れ始めてエンドロールとなる。
うーん、憎い!この入り方が実に憎くて素晴らしい!


戦メリは戦争映画ながら戦争の描写そのものは無く、
ただ戦争という事態を背景に色々な人間模様が入り乱れている映画だ。

捕虜を従えている身分だったハラが終戦後に逆に処刑される立場になり、
最後の最後で放ったこの「Merry Christmas Mr.Lawrence」という言葉。

この意味の解釈は様々だが、
かつてロレンスが捕虜時代のクリスマスに
ハラがクリスマスにかこつけて彼を独房から釈放した経緯があって、
最後には立場が逆になった状態のハラが
ロレンスに直接救いを求めるのではなく「あのクリスマスを思い出して」
という意味で発した言葉なのではないかというのが一般的かね。

ただ、最後のハラの顔は単純に命乞いをしてるようには見えず、
ちょっとはにかんでいるようなでもどこか泣いてるような、
あの何とも言えない顔で終わるところがとっても印象的だ。

そしてこの映画、北野武だけでなく坂本龍一ジョニー大倉
そしてデヴィッド・ボウイも出演しているから凄い。
俳優だけじゃなくタレントや音楽家も起用されているのだ。

さらにこの映画の音楽を
英国の超大物ミュージシャンのデヴィッド・ボウイではなく、
坂本龍一が担当したというのもまた何気に凄い。

確かに日本の映画だし当時はYMOで一躍脚光を浴びていた
坂本龍一だっただけに自然な流れではあったのかもしれんが。


静かに悲しく寂しく響くメロディ。
緊迫感のあるストリングも絡んでくる。
でもどこかちょっとだけ、ほんの少しだけ光を感じる事もできる。
疲れた心を癒してくれるような実に暖かい曲だ。

そうだ、みんな戦場に疲れ果ててしまったんだ。
クリスマスは戦場であってはならない。
心穏やかに過ごすべきなのだ。

この曲は今や戦場と化した日本のクリスマスへの
レクイエムとも言えないだろうか。いや言える。言うべきだ
今年はこの曲で穏やかなクリスマスも悪くないですぞ日本の皆さん!


ちなみに大島監督は先日亡くなった野坂昭如氏と良く喧嘩していたそうな。

先にこの世を旅立った大島監督だけど、
天国では二人仲良くしているでしょうか。


【採点】
・世界に誇れる名曲     40点
・印象的な戦メリのラスト  20点
・穏やかなクリスマスを   20点
・あーチキンとコーラ欲しい -1点
79点

UF (映画音楽集) UF (映画音楽集)
坂本龍一

曲名リスト
1. Merry ChristmasMr.Lawrence (サントラ『戦場のメリークリスマス』より)
2. 闘い (サントラ『子猫物語』より)
3. 国防総省 (サントラ『オネアミスの翼』より)
4. Rain(I Want A Divorce) (サントラ『THE LAST EMPEROR』より)
5. The Last Emperor -Theme (サントラ『THE LAST EMPEROR』より)
6. MAYDAY (サントラ『THE HANDMAID'S TALE』より)
7. The Sheltering Sky Theme (サントラ『The Sheltering Sky』より)
8. Loneliness (サントラ『The Sheltering Sky』より)
9. Dying (サントラ『The Sheltering Sky』より)
10. MAIN THEME (サントラ『HIGH HEELS』より)
11. Main Theme/End Titles ( サントラ『嵐が丘』より)
12. THE MIDDLE WAY (サントラ『LITTLE BUDDHA』より)
13. ACCEPTANCE -END CREDITS (サントラ『LITTLE BUDDHA』より)
14. SnakeEyes[Short Version/ Theme] (サントラ『Snake Eyes』より)
15. Bathroom (サントラ『Snake Eyes』より)
16. Love Is The Devil (サントラ『LOVE IS THE DEVIL』より)
17. 鉄道員(piano version) (シングル『ウラBTTB』より)
18. End Theme (サントラ『御法度』より)
19. Hotel Room (サントラ『WILD SIDE』より)
20. Alexei and the Spring/Ending (サントラ『アレクセイと泉』より)

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