読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Song】David Bowie / Rock’n Roll Suicide [1972]

ロックスターの最期。

 

ロックスターがいなくなる時代が到来する、
という話を聞いたのは何年前だったかな。

2013年の暮れからルー・リード
大滝詠一佐久間正英と続けて亡くなった時期は
「ああ、そういう時代になっているんだな」
とか俺も寂しく思っていたよ。


デヴィッド・ボウイが亡くなった。
⇒【訃報】伝説的ロックシンガーのデヴィッド・ボウイさんが死去

なんだか彼の死に乗っかってるような記事になってしまうが、
単純に書きたくなったら書く。そういうもんだ。


彼の代表曲と言えばリンク先にもあるように
「スターマン」とか「レッツダンス」とかなんだろけど、
ここは「Rock’n Roll Suicide」”ロックンロールの自殺者”を聴こう。


ロック史に残る名盤とされる
「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」
というタイトルを覚えるのに3日くらいかかりそうな
アルバムのラストを飾る曲だ。

このアルバムは架空のキャラクター「ジギー」が
ロックスターとして成功し人気となった後、
まやかしの存在と言われ没落するまでの生涯を描いた大作。

ザ・フーロックオペラアルバム『トミー』が影響しているとも言われる
ストーリー性に満ちたこのアルバムだが、
肝心のラストのこの曲は歌詞もかなり意味深で
ジギーが結局どうなったのかをズバリとは教えてくれない。

「You're too old to lose it, too young to choose it」

韻を踏みつつ味のある歌詞だ。
ロックスターとして生きるには老いているし、
でもそれ(死)を選ぶには若すぎる。
ロックというのは一瞬の輝きのようなものだという事か。

「Don't let the sun blast your shadow
 Don't let the milk float ride your mind
 You're so natural   religiously unkind」

太陽に貴方の影を、牛乳の配達屋に貴方の心を惑わされるな。
宗教的ではなく、貴方は自然体でいて。
うーん、この辺になると改めて見てもやっぱりよく分からない。

フランスの詩人ボードレールからの引用もあるらしいが、
そんな意識高い系の読み物を俺が読んでるわけがない。
せいぜい押見修造の『悪の華』でボードレールを知った程度だ。


ただ、ロックスターのしての苦悩や葛藤を
最終的に彼自身が救ってくれているような歌詞に思える。

「Oh no love! you're not alone」
「Oh gimme your hands」



ロックスターは誰かを熱狂させ、誰かに罵られ、
そして現世の苦しみから救われる形で自身の最期を迎える。
聴き手は彼の最期のメッセージとして
「一人じゃない、手をさしのべて」を受け取り安らぐ。

かなりぼんやりとした解釈だが、
ここで描かれているロックスターの一生というのは
ロックの歴史そのものを凝縮したものなのかもしれない。
最期を迎えたとしてもいつまでも誰かの心に寄り添うのだ。


このアルバムのツアーでボウイは「ジギー」として振る舞い、
そしてツアーの終了と同時に「ジギー」を封印した。
まさにジギーは現れてはすぐ消える流星のような存在だったのだ。
しかしこの作品は後の世に多大な影響を与えた。
日本でもバンド「ZIGGY」が現れる事となる。


69歳というロックな年齢をしっかり1月8日に迎えてからの旅立ち。
彼が生きた人生はこの歌詞のような人生では無かったように思えるが、
彼自身はこの歌詞のような人生に向かっていたつもりだったのかもしれない。

新作をその1月8日の誕生日に出したばかりだそうだが、
そちらは聴いていないので今度聴いてみたい。
最期まで本当にロックスターなデヴィッドボウイだった。


【採点】
・ロックスターの最期 30点
・ロックの名盤の最後 30点
・意味深で難解な歌詞 10点
・意識高い系になろう  2点
72点

Rise & Fall of Ziggy Stardust: 40th Anniversary Rise & Fall of Ziggy Stardust: 40th Anniversary
David Bowie

曲名リスト
1. Five Years (2012
2. Soul Love (2012
3. Moonage Daydream (2012
4. Starman (2012
5. It Ain't Easy (2012
6. Lady Stardust (2012
7. Star (2012
8. Hang On to Yourself (2012
9. Ziggy Stardust (2012
10. Suffragette City (2012
11. Rock 'N' Roll Suicide (2012

Amazonで詳しく見る by G-Tools
広告を非表示にする