脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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【Album】Eagles / Hotel California [1976]

凡人は黙って聴け。

ホテル・カリフォルニア  <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品 ホテル・カリフォルニア
イーグルス

曲名リスト
1. ホテル・カリフォルニア
2. ニュー・キッド・イン・タウン
3. 駆け足の人生
4. 時は流れて
5. 時は流れて (リプライズ)
6. 暗黙の日々
7. お前を夢みて
8. 素晴らしい愛をもう一度
9. ラスト・リゾート

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イーグルスの創設メンバーのグレン・フライが先月亡くなった。
先日のデヴィッドボウイといいロックスターの訃報が続く。

イーグルスと言えばロック好きには大体通じる名前だが、
そうでもない健全な音楽を嗜んでいる人間には
イーグルスと言えば楽天以外の何者でもない。


というわけでイーグルスの代表作で
ロック史に残る名盤『Hotel California』である。

このアルバムが出る前に
イーグルスはベスト盤が3000万枚も売り上げており、
そりゃもう楽天大感謝セールどころじゃない騒ぎだった。


そんなに売れてしまったら凡人ならば天狗になって
パソコン画面に触れてしまうレベルで鼻が伸びてしまうところだが、
彼らはここでロック音楽の商業主義に疑問を持ち始める。
ここが凡人と違うところだ。ちくしょう、僻んでやる。

そんなイーグルスがベスト盤の次に放ったのが
この『Hotel California』だったわけだ。

ジャケットは南国のホテルの写真でちょっとウキウキしてしまいそうだが、
そう思ってしまうのも凡人の思考だ。このアルバムは実に儚くむなしい。
キラキラしたアメリカンドリームの終焉を綴ったような内容である。

ベスト盤で見せた方向性とはまた違い、
アルバム全体を通して非常に寂しく静かに響くような音楽だ。
しかしロックである。音楽シーン、アメリカ社会への皮肉、
そんな精神が盛り込まれている事が非常にロックなのだ。


表題曲の『ホテル・カリフォルニア』だが、
歌詞が意味深でこれまた凡人には理解し難い内容である。
非凡人の皆様の解釈によれば、
ホテル・カリフォルニアに足を踏み入れたが最後、
誰もそこから抜け出せず堕落した人生を歩むしかないという意味だそうだ。

結局ロック音楽をやり始めた以上、
どんなに芸術性だのなんだの言ったところで
死ぬまで商業主義の呪縛から逃れられないという事の例えだそうだ。


あと『時は流れて』は邦題だとなんか綺麗な感じに聞こえるが、
英語だと『Wasted Time』だから要は「時間の無駄」だ。

厳しいよな。そりゃ俺の日々の暮らしの大半に意味なぞ無いよ。
そんな事言われなくても分かってるから改めて言うのやめてくれ。
もっともこの曲自体は、
「無駄な時間じゃなかったと思える日まで」という内容っぽいが。

そしてラストの曲『ラスト・リゾート』は重要な曲だ。
人々は最後の楽園を見つけた(=白人達がアメリカ大陸を発見した)が、
それがいかに虚構に満ちた世界なのかを静かに歌い上げている。
ウッドストック以降に盛り上がりを見せるロック音楽達の中、
ロックにはこういったアプローチもあるのだという事を再認識させるのだ。


そして結果的にこのアルバムは売れた。
2000万枚以上売れたらしい。結局めっちゃ売れとるやん!!
これもまた皮肉である。商業主義を揶揄すればそれもまた売れるのだ。
凡人にはなかなか成せる所業ではないが。

しかしこれはベスト盤が売れる事とはまた別の意味があると思う。
ダイアーストレイツの『ブラザーズ・イン・アームス』もそうだが、
大衆化を皮肉したものが大衆の支持を得るというのは、
やはり皆が心のどこかでそう思っていたという事の証明にもなるのだ。

こういった事の積み重ねと繰り返しで文化は変化してきたわけだ。
商業主義とはなんなのか。本当に求められる音楽とはなんなのか。
爆発的に売れた彼らでさえ、いや彼らだからこそ悩んでいたわけだ。

凡人には到底辿り着けない境地だ。
だから凡人は彼らがそうやって悩んだ結果のアウトプットを有難く享受しよう。
そして凡人は黙って今日も楽天で価格の安い順にウィンドウショッピングしよう。


【採点】
・ロック史の名盤      30点
・商業主義ロックへの疑問  20点
・アメリカ的価値観への疑問 20点
楽天よりもamazon派     ー1点
69点

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