脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Kula Shaker / K [1996]

英印友好条約?

K K
Kula Shaker

曲名リスト
1. Hey Dude
2. Knight On The Town
3. Temple Of Everlasting Light
4. Govinda
5. Smart Dogs
6. Magic Theatre
7. Into The Deep
8. Sleeping Jiva
9. Tattva
10. Grateful When You're Dead/Jerry Was There
11. 303
12. Start All Over
13. Hollow Man (Parts 1 & 2)

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夏フェス出演者を聴いて勝手に気分に浸るコーナー。
今回はフジロック出演予定のクーラ・シェイカーだ。

俺自身は彼らの名前自体久しぶりに聞いたんだけど、
何気に日本では人気が高いイギリスのバンドである。

なんてたってボーカルのクリスピアンがイケメンだからな。
イケメンはいつの時代だって正義なんだよ。
たまに思うけどこの価値観って歴史のどこかで大転換しないんかな。


さて、そんなわけで俺も久々にCD棚から
クーラ・シェイカーの華々しきデビューアルバム『K』を引っ張り出した。
一発目の曲『Hey Dude』を聴いた瞬間あの感覚が沸いてきたよ。
エンジンがかかりじわじわと何かが這い上がってくるような感覚だ。


彼らはブリットポップの括りに入れていいのかな?

90年代の英国で巻き起こった音楽ムーブメント、ブリットポップ
ブラーやオアシス等を筆頭に英国の社会現象にまでなったヤツだ。

そんな中でもクーラ・シェイカーは実に個性的では無かったか。
いや、勿論当時小学生だった俺はブリットポップとか聴いてなかったけど。
むしろ祖父母の影響で逆に昭和歌謡とか聴いてたけど。美空ひばり好きだぞ。

彼らの特徴はなんといってもそのオリエンタル感にある。
英国ロックに東洋的なエッセンスを織り込んで、
絶妙な不安定さとポップさを見事に表現した。

大体バンド名がインドの王様が由来らしいからな。
ちなみにクリスピアンは仏教徒らしい。
めちゃキリスト教っぽい名前なのに仏教徒なのだ。

しかもイケメンである。
東洋的で謎めいた音楽もイケメンがプレーすればそれ即ちカッコイイ。
日本で人気があるのもこの辺りが原因か。
イケメン白人の仏教徒様が東洋的ロックを奏でてくれたんだぞ。
有難てぇ!有難てぇ!


しかし歴史的にみてもイギリスは昔っからインドから色々奪い取るよな。
音楽のアイディアまで持ってくるとはさすが大英帝国、恐ろしやだ。

そういえばビートルズジョージ・ハリスン
ビートルズ中期にインド音楽に傾倒していた頃があった。
名盤『サージェントペパーズ~』の中でも飽きられがちなあの曲とかさ。
ゴメン、俺もあの曲は正直苦手だ。シタールが説教臭く聴こえちゃう。

てか『Hey Dude』ってビートルズの『Hey Jude』にタイトル激似だよね。
明らかにビートルズ意識してますな。曲調は全然違うけどさ。


このアルバムの中でも特にインドっぽい曲は『Govinda』だろう。
歌詞もヒンドゥー語じゃなかったか。
というかタイトルもインドの神様クリシュナの事らしい。
徹底的なインド感のあまり、聴けばカレー食べたくなる事必至である。

そんなインド的ブリットポップクーラ・シェイカーだが
このデビューアルバムはその捻ったスタイルながら
(イケメンパワーもあって)全英1位を獲得した。
カレーが食べたいときは聴いてみるといいかもしれない。


ちなみに日本のインド事例では筋肉少女帯
日本をインドにしようとした事がある。


定期的に出没するインドフリーク達に気を付けろ!


【採点】
・インド的ブリットポップ   30点
仏教徒イケメン白人様    20点
・やはりイケメンは正義    20点
戸川純もインドフリーク疑惑 ー1点
69点