脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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音楽は、握手のオマケだ。

握手券批判している場合じゃない。

結構前の話だが、こんなツイートが盛り上がっていた。


あのディスクユニオンの店頭ポスターらしい。
「音楽は握手のオマケか。」だって。
なるほど、挑戦的で面白い。明らかなアレ批判だ。
注目が集まるのも共感を呼ぶのも分かるぞ。なんかプロレス感覚だ。


でもそうだね、音楽は握手のオマケだよ。

まー正確には「音楽は握手のオマケになる事もある」だな。
実際にそうなんだもん。で、それのどこがどう問題なのかが問題なんだ。

ランキングが荒れる?それはオリコンの集計法の問題だよ。
資源の無駄?確かに無駄だが、ならばAKBに限らず全てのCDが無駄だ。
今やCDなんて媒体が無くても音楽聴けるからね。
書籍だってそうだよ。電子化できるモノ全ての資源が無駄だ。
つまり資源に関してAKBだけを槍玉に挙げるのはフェアじゃない。

結局「音楽は握手のオマケか。」って怒る話って、
食玩に対して「お菓子はオモチャのオマケか。」と
お菓子屋さんが怒ってるっていう話なんだよ。
いいじゃんね、オマケがあるって。コラボみたいなもんさ。


さて、何故ディスクユニオンはこうも攻撃的になったんだろうか。
握手券付きでもCDが売れてくれるおかげで
潰れないでやっていけてるCDショップも結構あると思うんだが。

考えるに、このディスクユニオンのポスターのポイントは
絶対的に「音楽>握手」と考えており、音楽が格上なのだから
格下の握手に音楽がつく事があってはいけないという思想じゃないかな。
音楽は高尚で不純物は要らない。ましてやオマケ扱い等言語道断ってね。

でもそこがもう既に破綻しているわけよ。
消費者にとっては音楽よりも握手が価値を持つ事だってあるんだ。
そういう時代になったんだよ。だったらメインが逆転するのは必然だ。

でも音楽がオマケであってはならないと考える人は
勝手に自分の中でコレは高尚か低俗かという序列をつけているわけだ。
「握手券に音楽がついている」という事態を許せないのだろう。


もし仮に「CDにピカソの本物の作品がどれか一つついてます」として、
CDを皆がピカソ狙いで買いまくった結果、それがバカ売れしたとしよう。
消費者はもう完全にピカソがメインでCDがオマケと思っている。

それでも「ピカソなんてオマケで音楽がメインだ」と誰が言い切れる?

極端な例を出したが、結局は音楽と他の要素を比較して、
音楽とAならば音楽が上で、音楽とBならばBが上という
時代に左右されない絶対的な価値があると半ば信じている人がいるのだ。


…何か分かりにくかった。

ではこのツイートのお隣のもう一つの画像を見てみよう。
ジャケ買いに失敗した一枚もインテリアになる」と書いてある。
ここがいかにもな感じで面白いところなのだ。

つまりCDに音楽以外の価値が付く事をあっさりと認めているのだ。
だってジャケ買い失敗してインテリアになった時点で、
その人にとってそのCDは「音楽<インテリア」なわけだよ。
それはいいのに「音楽<握手」だとダメらしい。ふーん、って話だ。

ここを俺は非常に残念だと思ったわけだ。
色々なものの価値を勝手に不変なものとして固定していそうなところ。
しかしその考えで停滞していると、価値が塗り替えられる事に気付かない。


俺は音楽で商売している人は本当に凄いと思ってる。
そしてそういう人達が音楽を誇りに思うのも当然だと思う。
でもだからと言って他のエンターテイメントを貶めていい事にはならない。

もちろん現在の状況は危惧した方がいいだろう。
今や音楽の価値は握手以下と考えている人が増加しているわけだ。
でも皆「音楽の価値は絶対不変!」とか思ってたからこうなったのだ。
そのうち伝統芸能化して一部の人の趣味に落ち着く可能性も十分にある。


だからこそ世の中の音楽の価値を高める事に励む事が重要だ。
でもその手段として他の事を貶す行為をする事は残念な話なんだよ。

テレビの視聴率が悪いのはネットのせいだと言って、
テレビ業界関係者がネットに夢中になる若者を嘆く。
違うでしょ!他者を攻撃する事に注力するのではなく、
自分達がより面白くなろうと努力するのが正しい道でしょうよ!


だから本当に音楽の本来の価値を取り戻したいならば、
握手券を批判している場合じゃない。自分達の価値を伝えよう。

他の要素を批判し始めたところで音楽の価値は上がらないんだ。
皆に「音楽ってこんなに面白いんだ!」と興味を持って貰えるような
そんな発信を続けていく事が大事なんじゃないだろうか。

drr.hateblo.jp

 

4862551688 AKB48G(グループ)握手レポート
接触編集部
カンゼン 2013-02-19

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