脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】GLIM SPANKY / MOVE OVER [2014]


ボーカルのクセがスゴイ。


前々から書きたかったんよ、GLIM SPANKY。

今度のワンピースの映画の主題歌を担当するという事で、
間違いなく知名度アップするから注意しておこう。

なお、彼女らが主題歌を担当する事になったのは、
尾田栄一郎先生の推薦があったからだそうだぜ。
彼女らを推すとはすげーな尾田先生。良かったねGLIM SPANKY。

⇒GLIMSPANKY、映画『ONEPIECE』主題歌抜てき 尾田氏「この声が欲しかった」 | ORICON STYLE

何と言ってもボーカルの松尾レミのこのハスキーボイスがたまらん。
この手の女性ボーカルに昔から弱い俺はあっさり虜になったよ。
あと作詞作曲も彼女がやってんだよな。カッコイイ。
一度でいいから一緒に焼肉とか食べに行ってお話ししたいな。


で、そんなGLIM SPANKYのこの曲『MOVE OVER』だ。
車のCM等で流れていたのでご存知の方も多いだろう。

そんなこの曲なんだが…

すまん。
この曲は…ぶっちゃけ微妙だった。


勘違いしないで!俺GLIM SPANKY好きだから!
今度出るアルバムも予約済だからね!応援してるからね!

でもこの曲はどうもそこまで好きになれない。
何が微妙かって、多分松尾レミが歌っているからだ。




この『MOVE OVER』、往年のロックファンには説明不要だろうが、
かの有名な女性ロッカーのパイオニアジャニス・ジョプリンのカバーだ。
邦題は『ジャニスの祈り』という英語力大丈夫かと疑いたくなるタイトル。


車のCMで流れていたこの曲を聴いたとき、
原曲に比べてなんだかドラムの音が違うような…と感じ、
でも声は割とジャニスっぽくてこんな特徴的な声も珍しいなと思ったけど、
まぁ誰か外国人がカバーしてんのやろなくらいにスルーしてた。


そして暫く後になってからYoutubeサーフィンしてたら、
この曲にエンカウントして観てビックリ日本人んんんんんん!
そしてさらに調べたら、彼女らはあの若手アーティストの登竜門、
閃光ライオットのファイナリストだった。かなりの実力派である。

しかしながらこの『MOVE OVER』、何が問題かって
原曲のジャニスのイメージがあまりに強すぎるのだ。
ジャニス感が濃い。特濃。ポテチにウスターソースをかけたレベル。

そしてこういった濃いめの曲をカバーする場合、
どちらかというともう世界観をぶっ壊しにかかった方が面白い。
あくまで俺の持論だが。あと壊し方にもよるね。
ヴィレヴァンで流れてるようなカバーはサブカルが濃すぎてキツイ。

だが、松尾レミは「和製ジャニス・ジョプリン」と称されるその声で、
あまりに正攻法でカバーしにかかったのだ。
そりゃ声の雰囲気が近いしね、きっと周りの人も普段からカラオケで
「ねーレミちゃんコレ歌ってよー」てリクエストしてたんじゃねーかな。
まぁ俺も言うよね。あと俺とカラオケ行ったら椎名林檎歌って欲しいな。


だが、それ故に”カラオケ感”が拭い去れないと感じたわけよ。
カバーというのはコピーではない。自己表現であって欲しいのだ。
原曲を単になぞるだけはないオリジナリティが肝心だ。

つまり、ジャニスに出来るだけ近づけようと松尾レミが歌ったからこそ、
原曲と単純比較して「うーん、物足りない」となってしまったわけだ。
ぶっちゃけ中居クンが歌った方が新たな発見があったに違いないのだ。

ただ、こういうカバー曲から、
最近の若い子も昔のロックと掘り起こすようになるのなら、
それはそれでいいかなとも思う。
カバーとはそういう役割も担っているのだと認識している。


そんなわけで、GLIM SPANKYの中でも敢えてこの曲を選んでみた。
繰り返すが俺はGLIM SPANKY好きだし応援するぜ。
だから決してジャニスのような若さで終わったりしないでね。

松尾レミが28歳になったら、俺は一人で誕生パーティーやろうかな。

というわけで、今年の夏は
GLIM SPANKYの曲を聴きにワンピースの映画を観に行こう。

【採点】
・俺好みのボーカル   20点
・ワンピース映画主題歌オメデトウ
            20点
・往年の名曲のカバー  20点
・ジャニスのクセが凄い -2点

58点

褒めろよ 褒めろよ
松尾レミ GLIM SPANKY

曲名リスト
1. 褒めろよ
2. サンライズジャーニー
3. 踊りに行こうぜ
4. MOVE OVER

Amazonで詳しく見る by G-Tools