脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】GLAY / デストピア [2016]


V系議論事案。

GLAYヴィジュアル系かどうかというのはなかなかに議論が絶えない。
今30歳前後の人間は皆、GLAYV系かどうか朝まで家族会議したものだ。

個人的には初期はヴィジュアル系の色が濃くて、
徐々に薄まっていったというイメージがある。
2000年代前半には音楽雑誌なんかで「脱V系」とか言われてた気がする。

とりわけ日本ではV系のパイオニアである、
X-JAPANからの影響を色濃く受けたバンドがV系に括られる事が多い。
そういう意味ではGLAYも間違いなくV系の要素は含んでいる。

実際、来月幕張で開催されるV系バンドのフェスにも出演するようだし。
⇒X JAPAN、LUNA SEA、GLAYが幕張に集結!10万人規模の一大V系フェス開催 - 音楽ナタリー

だが、このニュースを観て
「あ、GLAYってV系だったんやね」と再認識した人は多いだろう。
そう、GLAYはなんだかもうV系とかなんとかそういう感じじゃない。


俺はGLAYをそういう風に思わせる大きな要因は、
やっぱり各メンバーのキャラじゃないだろうかと思う。
TERUの天然キャラとか心配通り越して愛させるレベルだからね。
ドラクエ10と間違えてドラクエモンスターズ買っちゃうからね。

そしてまたHISASHIもとてつもない愛されキャラである。
なんてったってGLAYとしてのHISASHIは仮の姿であり、
真の姿はアニメ・ゲーム好きなニコニコ動画ユーザーなのだ。
つまり俺らと同じである。俺がHISASHIでHISASHIが俺である。

HISASHIがニコニコに『弾いてみた』シリーズを投稿し始めた時は
本人かどうか疑われていた。そりゃそうだ。あのGLAYのギタリスト様が、
俺らみたいなスクールカーストの最下層で最下位争いを繰り広げる
醜いスクール廃棄物の吹き溜まりを慰問されるわけがない。天皇陛下か。

しかしそれこそがHISASHIの真の姿だったのだ。俺らは歓喜した。
やっぱりGLAYの公式HPでHOSASHIって記載されたしね、
GLAYでの姿はホサシであり、俺らのHISASHIこそがシン・ヒサシだ。


さて、そんなホサさんがGLAYでもやる気出しちゃったのが今回の曲だ。
HISASHI作詞作曲でアニメ「クロムクロ」のOPテーマ曲である。

シングルは『デストピア』と『超音速デスティニー』の
新曲2曲入りでそれぞれアニメの1クール目、2クール目のOPだ。
しかしアニメの主題歌2つを別々にリリースせずに
敢えて同じCDとしてリリースするとはさすがのサービス精神だ。

曲は2曲とも途中までyoutubeで聴ける。
MVがどうも繋がっているらしい。あとカラオケで歌う時の映像っぽい。
俺はクロムクロは観ていないが、曲はアニメのOPで観たほうが映えそう。

そして2曲のうちどちらかというと『デストピア』が好きだ。
デストピア、つまりはユートピア、理想郷の逆の言葉だ。
ただ俺はデストピアについてはピンとくる日本語訳を知らないんだよな。
理想の反対ならば現実となるわけだがそれだとネガティブで嫌だし。

歌詞はタイトル通りのダークな世界観が滲み出ているが、
サビのメロディはパッと突き抜けてカッコよい。
あとところどころにデジタル感があるのがHISASHIらしい。
アニメ観てないけど多分アニメに合ってるんだろう。
HISASHIの事だ。俺らのHISASHIならきっと大丈夫だ。

これはTAKUROじゃ書けないだろうな。
いや別にTAKUROディスってるわけじゃないよ。
ただメンバそれぞれに得意分野があるよねって話だ。
アニメの主題歌となればもう俺らのHISASHIの出番ってわけよ。

でもそういう意味では今回の曲、GLAYっぽくないわけじゃないが、
GLAYの良くあるシングル曲っぽくはない。
暗くモノクロの憂いの世界に聴くものを誘い、溺れさせる。

…あれ?これって実は凄くヴィジュアル系っぽい曲じゃね?
甘美で独特な言葉で酔わせ、別の世界へと誘うスタイル。
これぞヴィジュアル系の得意とする手法である。

なんてこったい!GLAYヴィジュアル系っぽくない理由の一つである
HISASHIからスタートしたら結局ヴィジュアル系っぽい曲になるとは。

これはまた朝まで生緊急会議だ。


【採点】
・俺達のHISASHI   50点
・実はヴィジュアル系 20点
・サービス精神もあり  5点
・公式はHOSASHI   -2点
73点

[DEATHTOPIA](CD ONLY) [DEATHTOPIA](CD ONLY)
GLAY

曲名リスト
1. デストピア
2. 超音速デスティニー
3. JUSTICE [from] GUILTY (GLAY Special Live 2013 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1)
4. 微熱Agirlサマー (GLAY Special Live at HAKODATE ARENA GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.2)
5. 黒く塗れ! (GLAY ARENA TOUR 2014-2015 Miracle Music Hunt)
6. everKrack (GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 “Supernova”)
7. coyote,colored darkness (ROCK’N’ROLL SWINDLE at NIPPONBUDOKAN)
8. WORLD’S END (GLAY ARENA TOUR 2007 “LOVE IS BEAUTIFUL”)

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