脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】ベッド・イン / RICH [2016]


俺をバブルに連れて行って!

RICH RICH
ベッド・イン

曲名リスト
1. GOLDの快感
2. ♂×♀×ポーカーゲーム
3. Summer Dream
4. GIVE ME ! ~哀・してる~
5. 成りアガり VICTORY
6. 太陽を信じて... ※映画「大怪獣モノ」EDテーマ
7. ROSA -魅惑のバリライト-
8. V.H.S.
9. SEXY HERO
10. C調び~なす! ※映画「101回目のベッド・イン」主題歌
11. 真夜中のディスタンス
12. 白黒つかない

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バブル。

1980年代の日本で後半に起こった好景気。
バブルの時の俺はまだ生まれて間もないバブバブ言ってた頃で、
物心ついた頃にはもう日本は失速しており景気がいい時代を知らない。

そんな時代に生きた俺らは、バブルの頃の話を信じられない。

「あの頃は万札ひらひらさせてタクシー拾ってたものよ」

そんな事を語る時代の目撃者達は遠い目をしていた。
「24時間戦えますか?」とか、今だったら間違いなく
ブラック企業即認定の言葉も普通にまかり通っていた時代だ。

あの時代に帰りたい、あの頃のキラキラした輝きをもう一度味わいたい。
そんな失われてしまった楽しい時間を取り戻す方法があったならば…


朗報です

疲れ切った現代社会にバブルのオイニーを復活させるべく、
時空を捻じ曲げてやってきたバブル系アイドル「ベッド・イン」!
ワンレンボディコンで下ネタ連発のぶっとび~!な奴らだ。

1stシングルが8cmCDというバブリーなデビューで時空を捻じ曲げ、
その徹底した時代錯誤トークで時空を捻じ曲げ、
今年ついにメジャー1stアルバム『RICH』で時空を捻じ曲げた。
そろそろタイム・パラドックスが日本のどこかで発生してそう。

そしてお二人さん、見事なまでのバブル顔なのも特徴である。
まさにこのアイドルになるために巡り合わせたような二人だ。
年齢は知らないけどきっとピッチピチの20題に違いない。


まずジャケットを見てほしい。
これが2016年のジャケットとはとても思えない。
間違いなくブックオフ280円コーナーに大量に並んでるジャケットだ。
直視出来ない程の眩さで、脳の処理が追い付かないゾ☆。

そして音楽もまた期待通りの内容である。
カッコイイ。カッコいいぜベッド・イン
あんたら激マブでトレンディーでおったまげーだよ。

音楽はバブル期というよりどちらかというと、
90年代J-POP全盛期な匂いがするが
どちらにしても今の時代からすると考えられない曲調だ。

だがある程度の時が経つとレトロな物が逆にブームになるように、
音楽の世界でこういうものが新曲としてリリースされ話題になるのは、
戦略的にはとても面白い。「逆に新しい」ってヤツだな。


聴けばバブル期を知らない俺でもタイムスリップした気分だ。
実は彼女たち、音楽的ルーツはハード・ロックらしい。
というか二人ともロックバンドのメンバーとしても活動中だ。
ギャンギャンに攻めてくるアグレッシブなスタイルはそれが由来だろう。

歌詞は殆どふざけており、ゲス川谷よりもよっぽどゲスい歌詞だ。
だが清純で初々しくさわやかなイメージが基本のアイドル界において、
この存在は強烈なアンチテーゼとも言える。パンチ力ありすぎ。

そして音はとてもゴージャスでデ~ハ~。ネタアイドルとは思えない。
24時間休ませる気が無い、まさにてんこ盛りな『RICH』感だ。
塩顔ロックバンドばかり聴いてんじゃーねーよ的な力強さを感じる。


バブルこうせん連発で、炎のように滾っていた男達に効果は抜群。
失われた時代への50分間のタイムトラベル。
決してあの頃が良かったとは言わないが、
それでも今の時代には無いエネルギッシュさとパワフルさがある。

30年前の音楽が襲ってくるぞ。なよなよした音楽は恐れ戦け!

【採点】
・30年越しのバブル 30点
・徹底した時代錯誤 30点
・骨太な音楽ルーツ 30点
・24時間も戦えない -24点
66点