脱R論

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【Album】THE MUSMUS / THE MUSMUS TALE I [2016]


ツンデレ時代にさよならbyebye。

THE MUSMUS TALE I THE MUSMUS TALE I
THE MUSMUS

曲名リスト
1. MARINE SNOW
2. SSFMe
3. CRIMSON CRIMSON
4. 砂の星
5. SHAH MAT
6. BUTTERFLY EFFECT
7. アカシックレコード
8. WANDERLUST
9. NEOPOLIS
10. THE MUSMUS RIOT
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UPLIFT SPICE」というバンドが好きだったんよ。
この名前を聞いて懐かしいと思われる方も多いんじゃないか。

空気を劈くように尖った女性ボーカルが特徴のメロディック・パンク。
しかし曲は親しみやすく甘酸っぱい恋愛模様なんか歌ってて、
あの声であのキュートな世界観というギャップ萌え要素もあった。


もう10年近く前になるだろうか。
当時はツンデレとか流行ってたからなー。
ちょっと近寄りがたい怖い雰囲気を出しつつも可愛さがある。
市場的にも俺的にもUPLIFT SPICEはズギュゥゥゥンな時代だった。


しかし時は経ち、音楽性は変わるもの。


ああ…本当に近寄りがたくなった
床に転がる事だけはさっきのビデオと共通してるけど。

これはこれで良いんだよ。カッコイイんだよ。
でも時折見せる胸キュンは徐々に姿を消していく。
ツンデレのデレの部分が消えてもう完全にツンツンしてる。

完全なる反抗期突入だ。可愛かった娘が大きくなって
「私の服、お父さんの靴下と一緒に洗わないで」とか言い出す感じ。
俺の娘にもそんな時が来るのかな…。嫌だ…嫌だよ…。


そして牙を剥いたUPLIFT SPICEはついにバンド名も変更した。
THE MUSMUS」だ。そんな彼らの1stフルアルバムである。

名前を変えたという事はUPLIFT SPICEに別れを告げ、
新たなスタイルで臨むという意思の表れである。
ギャップ萌え、ツンデレの時代は終わったのだ。

ワインの生産者団体からの要請で、
渋々名前を[Champagne]から[Alexandros]へ改名した某バンドとは違う。
自らの意思で生まれ変わったのがムスムスなのである。


攻撃的な音とヴィジュアル系にも通ずるような詩世界。
青春胸キュンな世界観から脱却し、幻想的な物語的世界観に移行した。
エモーショナルでカッコイイ。もともと声はハード向きだったしね。
感情が爆発するように、怒涛の勢いで畳みかけてくる。

カワイイは要らないと言わんばかりだ。
もうツンデレなんて時代は終わったのか。
俺ら萌え豚の住処がまた一つ失われていくのか。


だが…!

俺はこのアルバムからまだ少しだけキュートさを感じとった。
音は確実にアグレッシブな路線になっているが、
そのメロディラインとボーカルにはどこか胸キュン要素が隠れている。

きっとそれは俺が昔のカノジョらを知っているからかもしれない。
『砂の星』とかは特に昔のUPLIFT SPICE時代を思い出せる。
時折みせるそのキュートな片鱗を愛おしく思ったのだ。

可愛かった頃を知ってるが故に、
娘が反抗期に入っても愛し続ける親心みたいなものだろうか。
凶暴化して我を忘れたモンスターになってしまった動物が、
飼い主との小さい頃の記憶を思い出しておとなしくなるような話。

ベタだけどやっぱそういうもんだ。
きっと俺はまだUPLIFT SPICE時代のキュートさを
THE MUSMUSにも求めているのかもしれない。


やっぱり人間は変わるものだよ。
こればっかりは避けられない事実。俺もあの頃からきっと変わっている。
THE MUSMUSにはもう可愛さなど必要ないのかもしれないな…。

しかしTHE MUSMUSって言葉の意味が良く分からない。
由来は何だろうかと調べてみるとボーカルCHIOのインタビューがあった。

昔ハムスターを飼っていたんですよ。
そしたらガンガン子どもを産んで16匹くらいになったんです。
1匹ずつ名前を付けていたけどわからんようになったから、
“ハムスター”の間を取って“ムス”、
全部ひっくるめて「ムスムス」と呼んでいたんです。


…か、可愛い!!


【採点】
ツンデレから反抗期へ 30点
・強まるカッコよさ   30点
・消えない可愛さ    20点
・俺の靴下の臭さ   -10点
70点

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