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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Album】the HIATUS / Hands Of Gravity [2016]

アーティスト:ハ 邦楽 2010年代 65~69点 Album


細美カムバァァァァァック!

Hands Of Gravity Hands Of Gravity
Takeshi Hosomi the HIATUS

曲名リスト
1. Geranium
2. Clone
3. Drifting Story
4. Bonfire
5. Let Me Fall
6. Radio
7. Catch You Later
8. Secret
9. Tree Rings
10. Sunburn

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ここ数年、音楽業界が元気がないなんて話を良く耳にする。

売上的にもそれはそうなんだけど、
俺は空気的にアイコンの不在がそう思わせているんだと考える。
いつの時代もディーヴァがいて、ロックアイコンがいて、
それらが世代交代を繰り返しながらここまでやってきた。

勿論今の時代も人気のアーティストはいるんだが、
果たしてそれがアイコン的存在にまで発展しているのかと言われれば、
なんとなく違うような気がする。齢30を過ぎたおっさんの感覚だが。


ただ、俺らの世代には間違いなくロックアイコンと呼べる存在がいた。
そう、細美武士だよ。彼が率いていたELLEGARDENは間違いなく
多くのロックキッズを虜にし、熱狂させ、あとサブカル女子を量産した。

「ほーそみーたけーし好きー!」


キュウソネコカミさんも歌ってたろ?
サブカル女子の耳クソにはもれなく細美武士の声が混じっている。
ちなみに俺の嫁エルレ大好きだった。
ごめんよ嫁。悪気は無いから。今度耳クソとってあげるから。

エルレは本当に凄いバンドだった。
当時の若者が求めた音楽にドンピシャの回答を示してきた。
今のこの時代を考えると細美武士は本当にロックアイコンだったと思う。


そしてエルレが人気絶頂のタイミングで解散した後、
新しくスタートしたのがこの「the HIATUS」プロジェクトだ。
バンドというよりもプロジェクト名として位置付けられている。
この設定もサブカル女子が喰らい付くポイントである。

しかしこのハイエイタス、7年程活動しているわけだが、
新作を出すたびにどんどんエルレから遠ざかっていった。
あのエルレのパワフルでメロディックなパンクロック色は薄れる一方、
洞窟の奥へ入っていくように深淵な世界へと突き進んでいったわけだ。

この変化に旧来のファンはかなり面喰っていたのだ。
俺の嫁も例外なく「やだやだエルレのがいいー」とか駄々こねてた。
浅いサブカル女子は大概この時点で細美からドロップアウトした模様だ。

ハイエイタスの1stアルバムのツアーは俺も行ったんだが、
エルレの影を追い求めていたファンがエルレのシャツ着て
ダイブやらモッシュやらを繰り広げていた。気持ちは分かる。
だが最近はどうなんだろう。もう大分エルレ層は減ったんかな。


そんなわけで洞窟の奥深くへと進んでいたほーそみーたけーしー。
彼にはもうエルレの頃の音楽を期待するのは諦めた方がいいと、
そう誰もが感じていた。サブカル女子の耳クソも乾き始めた頃合い。

そして、今回のハイエイタスの5thアルバム『Hands Of Gravity』だ。

…おや?
細美が、細美武士が…洞窟から戻ってきている!?

そう、細美がついに折り返してきましたよサブカル女子の皆さん!
貴方達のほーそみーたけーしーが!耳クソの準備できてますかー!?

今度のアルバム、大分明るさが取り戻されている。
エルレっぽいメロディックな雰囲気もあって懐かしい感じもした。
これは昔の細美ファンには待ってましたの朗報じゃなかろうか。

やはりこの辺りは細美が別に始めたバンド『MONOEYES』での
活動の影響も大きいんだろう。またハイエイタスでの制作の中心も、
3rdや4thアルバムとの頃とは少し違ったメンツの模様だ。

実際ハイエイタスは1st⇒2nd⇒3rdと徐々に洞窟の中へ潜っていき、
4thではもう洞窟の中に住んじゃってるのかな?と思わせるくらいに、
深淵で神秘的な世界を構築しきっていた。もうついていけないくらいに。

それはそれで美しかったよ。3rdも4thも俺はそんな嫌いじゃない。
むしろ3rdなんかはあの陰鬱な感じが好きだった。
だが、そこにエルレの影はもう無かったと、そういう話だ。

しかしこの5thになって引き返してきました。2ndくらいに戻った感じ?
昔の細美が好きな人にはまさに細美さんおかえりぃぃぃぃぃ!だろう。

そしてただ戻ってきたわけではない。
3rdや4thを経て変化球を加えながらのメロディック路線だ。
個人的にはクリエイター魂を非常に感じた。
細美も洞窟の中で色々悟ったのだろうか。


といいつつもまだ一つ物足りなさもあった。
戻ってきたにしてもまだ戻り切れてないし、変化にしても振り切ってない。
細美ならまだなんか突き抜けられるんじゃないかな。期待も込めて。

だが3rdや4thで細美から完全に離れてしまったサブカル女子、
今回はあなた方に伝えたかった。あの細美さんがまた聴ける!
俺らの時代のロックアイコン、細美武士の姿が垣間見えた5thアルバムだ。

まだまだ、ほーそみーたけーし好きー!

【採点】
・ハイエイタス回帰作  30点
・洞窟から光の世界へ  20点
・サブカル女子必聴   20点
・俺の耳クソ誰か取って -2点
68点

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