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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Album】avengers in sci-fi / DUNE [2016]

アーティスト:ア 邦楽 2010年代 65~69点 Album


ついに迎えたSEKAI NO OWARI

Dune Dune
avengers in sci-fi

曲名リスト
1.Departure
2.Dune
3.Vapor Trail
4.New Century
5.No Pain, No Youth
6.Still In A Dream
7.E Z Funk
8.1994
9.The World Is Mine
10.S.tranger

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avengers in sci-fi、アヴェンジャーズインサイファイ。通称アベンズ。
宇宙科学系電子ロックバンドだ。偏見だが絶対メンバー理系だ。

もう彼らの曲と出会ってから彼是10年以上が経過したなぁ。
最初はバンド名もなんと略していいか分からずアベサイとか言ってたなぁ。

でも思ったけど略語って誰が決めてんだ?
色んな略し方を皆がやってる中で一番多数が自然と残るのか?
アベンズって前半しか略してないやん。サイファイの部分死んでるやん。


そんな略し方に個人的には大いなる疑問が残るアヴェンズですが、
もう6枚目となったアルバム『DUNE』でございます。

前作『Unknown Tokyo Blues』が改心の出来栄えかつ、
鏡面加工のせいで自分のアホ顔が映るという恐ろしきジャケットで、
個人的にはよくもやってくれたなという感じだった。

そして今回も前作からの地続きとなるような雰囲気のアルバムだが、
その音が重い。へびぃ。今までの彼らのどのアルバムにも無い重さ。
10年前とは違う新境地を開きつつあるのだ。


冒頭で彼らの事を俺は宇宙科学系電子ロックと言った。
彼らが描いていた世界にはSF映画のようなテンションがあったのだ。
文系ロックとは一線を画す、デジタルによる音像表現。
実際に歌詞もSFチックでワクワクするようなユートピア感があった。

だが今回のアルバムはどうだ。感じるのはディストピア感である。
SF映画にもあるだろ?文明が発展の限りを尽くした後に滅んだ話。
アルバムのタイトル『DUNE』もそんなSF映画『砂の惑星』から
拝借したらしい。映画観たことないけど。

歌詞もそんな文明社会に対する疑問と皮肉に満ちている。
今まであれだけ理系ダンスロックで散々楽しませておきながら、
結局はこんな世界観に辿り着いたわけだ。実は文系かオイ。騙してたな。

しかしそう思うとアヴェンズは今までの一連の作品によって、
壮大なSF物語を綴ってきたのではないかとすら思える。
科学の力ってタノシー!という未来を歌っていた時代を経て、
今ここでそんな現代社会の閉塞感と歪みを奏でる。まるでSF超大作だ。

それにディストピアと言っても音楽が別に暗いわけじゃない。
ここが面白いところで、確かに今までのようなノリノリで踊れる曲は
鳴りを潜めてきたが電子音楽によるカラフルな表現は健在だ。

ディストピア電子音楽と言えば、
あのレディへの大名盤『KID A』を思い浮かべてしまうが、
あちらが小説的表現とすればこちらは絵本的表現に近い。
この作品は電子世界の絵本を見せられている気分になる。
あくまでポップなエンターテイメントとして成立しているのが特徴だ。

DUNEのMVも雰囲気はディトピアでありながら、
ユーモアセンスも感じる。いや、本当は大真面目にやったのかもしれんが。
でも面白いよ。CDの破片を石でゴリゴリしてるとことかね。


完成度的には前作の方が好きだったが、
新しいフェーズに突入した事を感じさせるアルバムだった。

だが少々不安だ。ここでアベンズのSFがクライマックスを迎えたとしたら、
次回作はどうなるんだろう。文明社会が終わりを告げ、その次は…?

次の作品はいきなりアコースティックとかになるのかな。
それはそれで面白そうだけどw


【採点】
電子音楽ディストピア
          30点
・アベンズ世界のクライマックス
          30点
・理系から文系へ  10点
・略称がやっぱ不満 -1点
69点

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