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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

チケット高額転売は悪だ。何故なら俺が困るから。


自由主義とかで片付けるな。


まず最初に謝ります。

すみません。
行きたいけど手に入らなかったライブのチケット、
俺もオークションで買って行ってました
本当にすみません。


とまぁ許して貰ったところで今日の話、アレだよ。チケット高額転売問題。

世の中、何事も対策が大事。


今年の音楽業界で話題になったのがこちらだ。

⇒チケット転売問題

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数多くのアーティストが名を連ねたチケット高額転売反対声明。
「反対の意思表明だけで具体策が無いじゃねーか!」という
批判も飛んできそうな内容でもある。

だが俺はこれをまずアーティスト側が表明することで
「よし、○○さんもこう言ってたし転売屋から買わないようにしよう」
と決して少なくない数のファンが考える事で効果はあると思う。


チケット転売については昔から問題点を指摘されていた。
だが今このタイミングで話題になったのは
やはり転売を助長させるサイト「チケットキャンプ」が
テレビCMまで打ち出し始めたのが大きいだろう。

しかしアーティスト側の対策が遅かった事実も否めない。
前から問題はあったのにここまできてやっと声明を出しただけ。
法律とかその辺の絡みもあるんだろうがやっぱり動きは遅い。

そしてアーティスト側も「みんながちゃんと取引してくれていれば、
本当はこんな事考えなくてもいいのに」と思っている事だろう。


だが厳しい事を言うようだがそうも言っていられない。
やっぱり世の中はそんなクリーンな人ばかりではないのだ。
こちらが思っているように行動してくれない因子がいる事を前提に、
様々な仕組みを構築して改善を続けていくしかない。

コンピュータウィルスだって一番悪いのはウィルスを仕掛ける奴だ。
でも今やそれに対するセキュリティが甘い企業があれば問題視される。
泥棒が悪いのは当たり前だがその対策をしないのも問題なのだ。
本当は悪い奴がいなければセキュリティなんか要らないけど、
そうも言ってられないってのが現実なわけよ。


みんなで考える転売対策。


だが、「じゃあ対策って何よ」という話になるとこれがまた難しい。
一口に転売といってもダフ屋のようなあからさまな行為ならまだしも、
それが本当に利益目的で出品されているのかどうかは判別出来ない。

当日仕事や用事が入った等の理由で本当に不要になったチケットであれば、
誰かに行って欲しいと思って出品する事もあるだろう。
そしてそれに買値以上の値段がついてしまう事だってあるだろう。
こういう現象に関しては見極めと規制が難しい。

明らかにチケット購入直後に出品されていたり、
普通絶対一人じゃ買わない量のチケットを出品してたりすると怪しいが、
それも確実に最初から転売目的という証拠は無い。むず痒いけどね。


だから出来る限りの方策を敷いて転売チケットを判別する事になる。

チケットを買った個人情報を紐づけて入場時にチェックする事は出来る。
ただそうすると本当に行けなくなったときに簡単に知人に渡せなくなる。
そこで一回公式が買い戻して再配分するのもいいが、
本当に直前の病気などで行けなくなった場合の対応は難しい。

またチケット自体を講演の直前で郵送するのも手かもしれない。
そうすると転売にかける暇も渡す暇もなかなか作れない。
ただそれだとちゃんと届くかどうかが怪しいところだし、
遠征等で数日前から現地入りするファンにとっては不便である。

スマホチェックも顔認証も最近は結構やってるっぽいけど、
システム的には大がかりで金もかかるしやはり知人への譲渡が難しい。
それで空席が生まれるのは残念だが、致し方ないと諦めるべきなのか…。


やはりもう色んなやり方を色んなアーティストがやってみて
良かった点と悪かった点を分析しながらブラッシュアップしていくのが、
時間はかかるけど良いんだろう。もう既に独自にやってる方々もいるし。

特にマキシマム・ザ・ホルモンがやってた転売対策は凄い面白かった。

「ホルモンの事がどれだけ好きか原稿用紙に熱いメッセージを書いて
提出しなくてはチケットが買えない」

つまり本当にファンにならないといけないので、
転売屋すら取り込んでしまうという発想だ!素晴らしい対策である。

「しかし全部メンバーが読むだけで三ヶ月かかったから廃止になった」
そしてちゃんとオチまでついているのが彼ららしい。


そもそも転売って悪なのか。


さて、転売という行為は厳密には違法ではない。らしい。
迷惑防止条例とか古物営業法(嵐のチケット転売女が抵触したヤツ)とか
そういったところで引っかかる事はあっても転売自体は規制されない。

また経済学者とかが決まって言うのは「資本主義的には問題ない」だ。
確かにチケットに限らずなんだってそうだ。
プレミア品がオークションで高値がつくのは市場原理からすると当たり前。

今はもう生産されていない製品みたいなものに需要があったとして、
発売当時の価格より高くなっている事に疑問を持つ人はいないだろう。
そこで「私はその製品が買いたいのに正規の値段じゃない!おかしい!」
と欲しい人が文句を言ったところで仕方がない話だ。

さらに実際にアーティストにはちゃんとお金が入っている。
転売する人が買おうがチケットが売れた事実に代わりはなく、
むしろそこから転売により付加価値がついてまわっているわけで、
経済的な観点からするとより大きなお金が動く結果となる。

そういった意味では転売はアーティストの利益も減らないし、
経済は回っているし、見方によっては全然問題が無い。
あれ?これじゃ転売を悪と断ずる事が出来ないんじゃないか?


嵐はクローン作れ。


では、何故こんなチケットが高騰するような状況になってしまうのか。

これはもうシンプルに需要と供給が釣り合ってないからだ。
もっと言えば需要があっても完全に供給できない場合が多いからだ。

さっきの市場原理という視点からもう少し考える。
何故プレミアがつくかというと、供給が足りていないからだ。
人気アーティストは公演数・座席数が全然足りないわけよ。

嵐なんか競争率が恐ろしい。受験なんかどうでも良くなる程ハードだ。
ちなみに次の嵐の公演、俺も嫁の妹経由で申し込んだが玉砕した。
嵐1回でいいから行ってみてーよ。嵐のメンバーみんな好きなんだよ俺。

だがこの嵐のチケットがここまで高騰するのは、
需要に対しての供給量が圧倒的に足りてないからなんだよ。
だからここにはそもそもの構造的な問題があると言える。

全国の嵐のコンサートに行きたい人の要望に応えようとすると大変だ。
ドームツアーをやっても足りないんだからもっとキャパが大きく
座席数を確保できる場所を手配しなくてはならない。

しかしそこまでしても足りないなら今度は公演数を増やす事になる。
「嵐10万人ライブを47都道府県全てでやります!」とかね。
それでも近隣の都道府県への応募も殺到して結局足りなさそうなのが、
嵐の凄いところだぜ。まさに日本中にARASHIを巻き起こしている。


だが上記のような供給を増やすことは現実的にはかなり厳しい。
国土の狭い日本じゃコンサートやるにしても場所の取り合いだ。
ライブだけじゃなく講演会やイベントにも使われる事もあるしね。

実際、東京オリンピックに向けた施設準備のため
首都圏の様々な施設が軒並み改築工事に取り掛かった事で、
ライブ会場が少なくなるという懸案事項が発生している。
サカナクションの山口一郎らもこの問題を提言していた。

結局のところ嵐のコンサートをちゃんと供給しようなんて不可能なんだ。
毎日どこかで講演出来ればいいが、ドラマにバラエティに大忙しな彼らに
そんな余裕は無い。熾烈なチケット争奪戦のARASHIは沈静化しないのだ。

もうホント嵐は分身してくれ。もしくはクローン。そしたら解決だよ。
あとVRで嵐のライブ・ビューイングとか。コレはいつかやりそうだな。
ちなみに既にVR同時中継やってるアーティストは普通にいる時代だ。
これもチケットが行き届かなかったファンへの一つのフォローだね。


やっぱり高額転売は悪い。だって困るもん。


さて、人気アーティストのチケットの場合は
需要と供給をちゃんと満たすのは現実的には難しいという事だが、
それじゃあ今の供給量に対する価格設定ってどうなんだって話だ。

嵐は公式で販売されているチケット価格は1万円に届かないくらいだ。
しかし市場における実勢価格は3万円以上になるんじゃないかと思う。
3万出しても行きたい人の数とチケットの供給量がちょうど釣り合う感じ。

しかし嵐は価格設定を3万円などにはしていない。
絶対に3万でも捌けると思うしそちらの方が収益も上がるハズなのにだ。


どうしてか?答えはもう見えているでしょ。
より多くのファンに観て欲しいからだよ。
沢山に人にチャンスをあげたい。そういうサービス精神だ。

これってとっても有り難い話なんだよ。
アーティスト側はファンに対して強気にならずに太っ腹でいてくれる。
嵐は市場価格の3分の1という破格の値段設定。凄い大盤振る舞いだ!


俺は自由主義、自由市場経済は基本的に好きだし支持者である。
商品というのは市場にさらされる事によりいずれ適正価格に落ち着く。
だからより多くの金を出せる人間がライブのチケットを手に入れる事は、
一見とても自然であり健全であるかのように思えてしまう。

でもね、困るんですよ。マジで。

上記のように人気アーティストのライブという商品には、
そういった市場経済とは相容れない側面がある。ある意味でロックだ。
アーティスト側がもっと稼げる価格設定という道を敢えて選ばずに、
慈善事業のように門戸を広げてくれているわけだ。

そんなアーティストからファンへのプレゼントにも関わらず、
転売屋は値段を勝手に吊り上げて折角広げられた門を狭めている。
アーティストとファンの関係を切り裂く、血も涙も無い壊し屋。

「悔しかったら金ためろ。それくらいして初めて手に入れられるんだよ。」
「ライブなんて金持ちの道楽なんだよ。これくらいが適正。」

自由主義を掲げてもっともらしい事を言う人間は、
札束を振りかざしそのアーティストの心意気を台無しにしている。
お金という暴力によってアーティストとファンが触れあう場を荒らす。
お前らが勝手に価格を決めんなよ。お前そのアーティストの何なのさ。

特に音楽業界を支えてくれている人間の多くは若者だ。
まだお金を貯める事もままならない中高生だってライブに行きたい。
若いうちに好きなアーティストのライブを観に行って、
泣いて、笑って、感動して、それがとっても貴重な経験になるんだよ。

頑張って貯めた1万円でやっと好きなアーティストと会える、
そう思ってたのにそのアーティストを好きでもない奴のせいで、
その願いが叶わない。何コレ。どう考えたっておかしいだろ。


ぶっちゃけ俺だって困る。社会人だって金無い。だけどライブ行きたい!
でも転売屋が「もっとお金を貯めて出直しな」って邪魔をするんだ。
そんなにポンポン捻出できるかヴォケ!俺の財布事情バカにすんな!

俺は好きなアーティストには頑張って欲しいから
応援してるアーティスト、特にマイナーなバンドとかは極力CDを買う。
彼らに1円でも多くの収益が入れば今後の活動に繋がるわけだ。

だからライブだって場合によっては多少高くてもいいと思うのに
不当に吊り上げられたチケットの場合、それに俺が払ったお金は
下手したらアーティストより転売屋の方の取り分が多かったりする。
アーティストを応援したいのに全く愛が無い奴の懐が温まる。アホみたい。

少し難しい話もしたが、結局は単純な話だ。
そのアーティストを本当に好きな人がチケットが買えなくて困る。
ただそれだけ。それだけの話をここまで長々と書いた俺。アホみたい。


最後に。


冒頭に述べたようにそのアーティストの善意に付け込んで、
高額転売しようとする輩は消える事はないだろう。悲しいけど。
だから善意を無駄にしないためにも対策を考えなければならない。
決定的な対応策はまだ無いかもしれないが、このまま放置してはいけない。

楽しい音楽ライフのためにも、この問題は決して風化させてはならない。
すんません、俺ももう二度とオークションや転売でチケット買いません。

そしてこの記事によって一人でも多くの人の意識が変わりますように。

あと次こそ嵐のチケット当選ヨロシクお願いします!

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