脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】SMAP / 夜空ノムコウ [1998]


あれから ぼくたちは…


皆さんご存知の通り、SMAPが去年で解散した。

解散がこれだけ騒がれたという事だけで、
やはり彼らこそが本物のトップアイドルだったんだなと改めて思った。
俺としてはアイドル「生ハムと焼うどん」が活動休止した事も、
結構残念だったんだけど。 みんなもっとこっちも残念がろうよ。



しかしSMAPファンのパワーは本当に凄いもんですよ。

解散を止めようと購買運動が発生した『世界に一つだけの花』が
ここにきてまさかの再ヒットだ。去年だけでも40万枚を売上げ、
オリコン年間チャートでも12位にランクインし、
トータルセールスもサザンのTSUNAMIを抜いてついに300万枚を突破した。
いつどこでどんなヒットが生まれるかなんて分からないもんだ。

まぁファンがこんな購入活動しても解散が止まるわけでもなく
ビクターとジャニーズとマッキーの懐が温まるだけなわけだが、
それでも何もせずにいられないのがファンなのだろう。
あと、解散を止めるというよりも感謝の気持ち的なお布施の意味合いや、
再注目された事でファン以外が買った事もあったのかもしれない。


さて、そんなSMAPの曲を振り返ってみたときに
彼らの大きなターニングポイントとなったのは
この曲なんじゃないかと思うわけだ。
スガシカオ作詞、川村結花作曲の1998年の大ヒット曲『夜空ノムコウ』。


実はこの曲の発売当時、
音楽として人気だったジャニーズグループはKinKi Kidsの方だった。
1997年にKinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』が170万枚のメガヒット。
続く『愛されるより 愛したい』も160万枚。一気に勢いをつけた。

SMAPの方も90年代初頭から活動しており、
ドラマやバラエティなど色々と活躍していたのだが、
実は90年代中盤まではミリオンヒットはなかったのだ。

勿論同じく90年代から活躍しているTOKIOやV6よりは売れていたが、
ミリオンヒットが年に10枚も20枚も出ていた90年代の空気からすれば
SMAPの曲は意外とそうでもなかった。『SHAKE』と『ダイナマイト』が
80万枚前後でそこそこ売れたくらい。今からすればそれでも凄いが。

しかしそこでキンキがデビューからバンバン売れまくったもんだから
ジャニーズの人気歌手と言えばそりゃもうキンキだったわけだ。

てかキンキの『硝子の少年』って作詞が松本隆で作曲が山下達郎なんだぜ?
ズルい。これなら俺が歌っても多分売れる。だから俺にも曲下さい。
俺だっていつまでもハートはガラスの少年だから。


先輩でかつジャニーズとしても長く活動していたSMAP
しかし音楽という点では後輩に一気に追い抜かれてしまった。
そんなSMAPが音楽的にも大出世したのがこの『夜空ノムコウ』だった。 

教科書にも載ったこのスタンダードナンバーは約160万枚を売り上げ、 
SMAPの中では『世界に一つだけの花』に次ぐ2位のセールスである。

優しくそっと寄り添うような切なくも温かい曲。
このタッチはKinKi Kidsには無い曲だった。
キンキも彼らは彼らで世界観をズバリ構築しているが、
やはりSMAPSMAPで違う方向性を向いているのだ。

そしてなんとなく世紀末の寂しいイメージにも似ている気がする。
これをSMAPというアイドルが歌っているからまた味があるよね。
SMAPはこの曲により日本人の傍にいて共感してくれるような、
そんなジャニーズアイドルとしてのポジションを手に入れたのだ。


SMAPはその後も2000年に『らいおんハート』でもミリオンヒット、
そして2003年にはあのゆとり世代大賛美歌(いい意味でね)
世界に一つだけの花』が特大ヒットを記録する事になる。
こうして音楽としても国民的アイドルの風格を手に入れたのだ。

3年前には24時間テレビのメイン司会も担当した。
その時はどの世代にも知られる国民的アイドルとして
SMAPここにあり」とその存在を強く認識させていたのだが、
残念ながら解散となってしまった。

この『夜空ノムコウ』の歌詞にある

あれから ぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ…

を今聴くと、とても切なくて色々やばたん…。
ファンが購買運動すべきはむしろこっちの曲だったんじゃないかな。
8cmシングルの需要が今どれくらいあるのかは分からんが。

しかしこの曲を担当した当時、スガシカオ歌詞の締め切りを忘れてて
急ごしらえでこれを書いたらしい。マジでやばたん。
でもヒット曲って意外とそんなもんだったりする。
むしろそんな状況で書いた方がサマになったりするのかも。


しかし、アイドルとは直訳すると「偶像」である。
仮の姿でもいいからどんな時も楽しい姿を見せつけてくれる、
それがアイドルというならばなんと儚い存在だろうか。

どんな時も陰の部分を見せずに偶像として振舞う存在こそがアイドル。
でもそうだとしたら俺らって皆アイドルなのかもしれない。
上っ面だけ良くして人に接して本当の自分は決して見せない。

SMAPも長い事アイドルとして活動をしていた。
だけどやはりメンバがぎすぎすした状態で続けるのは、
精神衛生上は良くなかった。そういう事だったんだろうと思う。

だったら皆でアイドルやめちまおう!
取り繕ったりせずに、ありのままの姿を晒すのよ!

国民的アイドルだったSMAPの解散からはそんなメッセージを読み取った。

さぁみんな、脱アイドルして自由になろう。


【採点】
・国民的楽曲   30点
・国民的アイドル 30点
SMAPの転機  15点
・アイドルお疲れ様でした
          3点
78点

SMAP 25 YEARS (通常仕様) SMAP 25 YEARS (通常仕様)
SMAP

曲名リスト
1. Can't Stop!! - LOVING
2. BEST FRIEND
3. 笑顔のゲンキ
4. 君は君だよ
5. どうしても君がいい
6. $10
7. 君色思い
8. オリジナル スマイル
9. がんばりましょう
10. 俺たちに明日はある
11. 青いイナズマ
12. SHAKE
13. ダイナマイト
14. 夜空ノムコウ
15. たいせつ
16. Five True Love
17. らいおんハート

1. オレンジ
2. freebird
3. FIVE RESPECT
4. 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)
5. 僕は君を連れてゆく
6. SUMMER GATE
7. A Song For Your Love
8. 夏日憂歌
9. ススメ!
10. Song of X'smap
11. BANG! BANG! バカンス!
12. Dawn
13. Fine, Peace!
14. Triangle
15. Dear WOMAN

1. ありがとう
2. Simple
3. STAY
4. この瞬間(とき)、きっと夢じゃない
5. はじまりのうた
6. どうか届きますように
7. チョモランマの唄
8. さかさまの空
9. 手を繋ごう
10. gift
11. 前に!
12. CRAZY FIVE
13. Battery
14. Joy!!
15. シャレオツ
16. Amazing Discovery
17. ビートフルデイ
18. 華麗なる逆襲

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