脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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【Song】ハリウッドザコシショウ / ゴキブリ男 [2017]


致命的エンターテイメント。


人はなんのために音楽を生み出すのだろうか。

それは誰かを楽しませるためか、励ますためか、
自分のメッセージを伝えるためか、あるいは単純に売りたいためか。
いずれにしても何かの目的をもって作られているのは間違いない。

だが時に「これ何のために作ったの?」といった曲が生まれる事もある。
全く目的が分からない。シュールとかそういう次元でもない。
何故この世に生を受けたのかが分からない不思議な曲がある。
新卒の入社理由と同じ。ぶっちゃけそこに大した目的なんて無い。

こういった曲は意識高い音楽通を悩ませ「何かメッセージがあるのでは」
という無意味な深堀りが勝手に始まるという最も非生産的な事案となる。
奴等は肩の力を抜いたりIQを溶かして聴くという事を知らないから。


今回の曲は今年生まれたそんな超非生産的な曲の一角である。
昨年のR-1グランプリの覇者であるピン芸人ハリウッドザコシショウ
歌手デビュー曲、その名も『ゴキブリ男』である。

しかもあの電気グルーヴ石野卓球がプロデュースしているから凄い。
どうやらザコシショウと電気グルーヴは兼ねてから親交があったらしい。
何気に凄いコラボレーションである。

ちなみに、ハリウッドザコシショウは「ハリウッド」と
「ザコシショウ」で区切っていいのかな?節目が分からない…。
ちなみにニュートリノはニュート・リノだよ。ためになったねー。


しかしそんな凄い面子のくせに全くこの曲の意図が分からないのだ。
ゴキブリがテーマな時点でまずエンターテイメントとして致命的。
励まさられる事もメッセージ性も感じられない。
あるとしたらゴキブリに気を付けようねという警告メッセージのみだ。

そもそもマーケティングにおいて最重要とされる
F1層(20歳から34歳までの女性)に完全に嫌われる曲だよねコレ。
売る気が全然無い。曲に女性の叫び声っぽいの入ってるし。


ゴキブリって題材が既にもう恐怖だよ。
ゴキブリの何がヤバいってあのスペックである。
音もなく忍び込み素早くかつたまに飛ぶ。そう、忍者だ。
昔忍者が日本で活躍した事を考えるとゴキブリのスペック超優秀。

さらにあの何の菌がついてるか分からない色ツヤ。
そして触覚ピコピコしながら危険を察知するとすぐ逃げる圧倒的センス。
あと名前。ゴキブリという語感がもうヤバイ。全てが忌み嫌われる存在。

うちの嫁がとにかく虫が苦手なもんで、
我が家のテラフォーマーズである俺がいない日に
ゴキブリが出現したりすると絶対的無理ゲーとなる。
娘もテラフォーマーズに育てるしかないな。


我が家のゴキブリ事情に話が脱線したが、
そんな恐怖の存在であるゴキブリを歌ったのがこの曲。
しかしハリウッドザコシショウのゴキブリコス似合いすぎだろ。

だが俺は何気に曲自体はそんな嫌いじゃない。
電気グルーヴの『モノノケダンス』っぽい感じがする。



ただ石野卓球、曲の作り込み方からすると
『ゴキブリ男』は絶対にやっつけ仕事だろ。

電気グルーヴの新作の方にはやたら熱を入れているらしいけど、
そっちで余った残りカスみたいな音源使ったりした?
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つーか良く見りゃザコシショウの衣装もやっつけだし。
小学生の図画工作レベルのクオリティーじゃねーか。

でもゴキブリの歌をガチ本気でやられてもそれはそれでまた怖いし、
これくらいのチープさがいいのかもしれんね。
実写版テラフォーマーズもチープだったわけだし。

なんの目的か分からない謎の迷曲。
面白がって作った曲と言えばそれまでかもしれんが、
そういう遊び心をたまに見せるのもクリエイターの性なのかも。

ちなみにMVにはザコシショウのネタも散りばめられている。
ザコシショウのネタの強引な感じはかなり観る人を選ぶと思うけど、
俺はなかなかに好きだよ。

年始のイロモネアのネタは面白かった。特にヤバイサラリーマン。

「サラリーマン」というフィルターが面白さを倍加させてる。


最近2歳になったばかりのウチの娘が色々な言葉を喋り始めたんだけど
ハンマーカンマー」みたいな事言い出して少しザコシショウ化してる。

よし、今度俺と一緒に練習してひな祭りに披露してみようか。


【採点】
・F1層ガン無視の曲 20点
・面子が何気に豪華 20点
・ゴキブリの恐怖感 20点
・適度なチープさ   2点
62点

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