脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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【Song】SILENT SIREN / フジヤマディスコ [2017]


次世代のカッコカワイイ。

みんなサイサイ聴いてるか?

「読者モデルがバンド?はぁ?調子乗ってんじゃねーよ。
 そもそもサイレンがサイレントなわけねーだろ。
 もっかいNEW HORIZON熟読して出直してこいこのゆとり!」
とか思ってる人まだまだいるんだろ?

そういう奴って例外なく
将来「最近の若い奴は~」を便利な接頭語みたいに使い始める。
読モって聞いただけで毛嫌いする思考停止。
バンドって形態を絶対的な聖域みたいに思っている。

俺も今まで何回かサイサイに触れてきたけど、
一体いつまでこんな切り出し方しなきゃならんのか。
思考停止ロック崇拝者共、いい加減にサイサイの事認めよう?な?

…いや実は俺だけが「サイサイが叩かれそう!保護しなきゃ!」
とか勝手に保護者面しているだけで、
今じゃもう叩いている人間は殆どいないのかもしれない…。
だとしたら俺は何と戦っているんだ?俺は過保護な親なのか?


そんなサイサイ、今年の3月に2枚組のベスト盤を出した。
デビューして5年で2枚組のベスト盤である。
Silent Siren Selection(初回生産限定盤)(DVD付)
Silent Siren Selection(初回生産限定盤)(DVD付)

こういう話をするとすぐに
「たった5年でで2枚組ベストとかw落ち目w必死すぎww」
と叩きだす輩が絶対出てくる。分かる。俺も昔そんな輩だったから。

でも確かにベスト盤ってのが危険を孕んでいる事は間違いない。
今回のサイサイのベストはレコード会社を移籍したタイミングという
事情もあるんだろうけど、ベストってのはキャリアを総括させる意味を持つ。

つまりそうなると自然とそこにアーティストとしての「節目」が出来る。
この節目のベスト盤を聴いたリスナーはそれだけで満足してしまって、
「このアーティストはこれで一通り聴いた事になる」という
達成感を得て自分の中で情報を一旦固めてしまうのだ。

本来はそれに飽き足らず「もっと聴いてみよう」となるのが理想なのだが、
この忙しい&コンテンツが溢れている現代において
ベスト盤で満足してしまうリスナーってのはかなり多い。
実際にベスト盤以降パッとしなかった数々のアーティストを見てきた。


だからベスト盤を出した後、次の一曲ってのが非常に重要なのだ。
ここでガツンといっとかないとずるずる過去に引き摺られる事になる。

で、サイサイの次の一手がこの曲だ。『フジヤマディスコ』。

キタ。
やってくれた。サイサイはまだまだ終わらない。
この曲はそんな確信を得るのに十分な一曲である。

印象的なタイトルもさることながら、初聴でのインパクトがとにかく良い。
ぞわぞわするギターリフの出だしからのカッコいいベーススラップ!
あれ?サイサイって読モのガールズバンドだったよね?
このスリリングな感覚!おいおい、こいつぁたまげたぜ。

MVを見て欲しい。カッコイイ。これがあのサイサイか?
さらにカッコいいけどユニークさとオシャレさも決して忘れていない。
キャピキャピした印象を抑えつつまさにクールジャパンな仕上がりだ。


曲は「フジヤマディスコ!」の掛け声と共に展開していく
ノリノリのディスコ風のロックチューンだ。
だがディスコと言っても普通のディスコとはちょっと違う。

ボーカルのすぅちゃんが書いた歌詞。冒頭から

他の誰かと同じじゃ気が済まないのに
誰かと違うと心細い そんな呪縛を解いて

この歌詞のすぅちゃんの気持ちが滲み出ている感じ、最高である。

人と違う行動をする事に躊躇している絶妙な心境を突いてくる。
ゴリゴリの男臭いバンドではなく、ガールズバンドである
サイサイがこのニュアンスを歌う事に俺はとても意味を感じるのだ。


ディスコというのは皆が一緒になって踊る文化だ。
だがそこから一つ抜け出して個性を出したい。目立ちたい。
そんな気持ちを日本一高い「富士山」に準えている。
つまりフジヤマディスコとは「てっぺんで踊りたい」という意思を歌った
サイサイの決意表明ともとれるとても意欲的なナンバーという事だ。

しかし遊び心も忘れちゃいない。
「不治の病みたい」というフジヤマとかけたシャレの利いた歌詞、
そして「油断しないで いつまでも子供じゃないの」の前に
人差し指を振りながら「ちっちっ」と言う辺りはドキッとしちゃう。


ライブでは絶対盛り上がりそうだ。サイサイの定番曲になるんじゃない?
「ガールズバンドの頂上を狙いにいく」という力強いメッセージを感じる。
ベスト盤の次の曲がこれである。参った。さぁみんなも一緒に降参しろ。
散々サイサイを馬鹿にしてきたおっさんよ、この曲の前にひれ伏すのだ。


Eテレの『すいエンサー』って番組を良く観ているんだけど、
最近この番組のED曲もサイサイが担当していて驚いた。
こちらはEテレって事もあってふんわりしたガールズポップである。

どんどん活躍の場を広げているサイサイ。
読モ?バンド?アイドル?J-POP?そんな事はもうどうでもよくなっちゃった。
いい曲があって楽しませてくれる。その事実に変わりは無いんだ。
サイサイの良さはそんな垣根を越えたところにあるんだろうと思う。


【採点】
・ベストの後の一発  40点
・サイサイの新境地  20点
・サイサイの意思表明 20点
・俺はこれからもきっと過保護 -1点
79点

フジヤマディスコ(通常盤) フジヤマディスコ(通常盤)
すぅ SILENT SIREN

曲名リスト
1. フジヤマディスコ
2. Love Balloon
3. Pandora
4. Days.

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