脱R論

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【Album】バンドじゃないもん! / 完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡ [2017]


只のアイドルでもない。

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バンドじゃないもん!

曲名リスト
1. 青春カラダダダッシュ!
2. キメマスター!
3. しゅっとこどっこい
4. 夏のOh!バイブス
5. 君はヒーロー
6. 結構なお点前で
7. YAKIMOCHI
8. ドリームタウン
9. 秘密結社、ふたり。
10. 強気、Magic Moon Night ~少女は大人の夢を見る~
11. ロマンティック□テレパシー
12. すきっぱらだいす□
13. ピンヒール
14. YATTA!
15. エンド・レス

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最近バンドとは何だ?アイドルとは何だ?
みたいな、きっと今までも多くの人間が議論してきた
答えのない疑問を浮かべては考えたりする事が多い。

愚かだと思うかい?でも答えの無い疑問にこそ学問があるのだよ。
古代ギリシアの哲学者達もそうやって学問を発展させてきたのだ。
人間は考える葦である。そう、考えないとただの葦になってしまうだ。
つまり結局葦である事は一緒なんだよね。そっかぁ俺は葦だったのかぁ。

まぁでもバンドっては比較的分かりやすいフォーマットではあると思う。
最近は作詞作曲を外注する場合も多いようだが、
それでもボーカルがいてギター、ベース、ドラムがいれば
バンドだな」って分かる。つまりはメンバー編成を見れば
それがバンドかバンドじゃないかが判断できるのだ。


しかしだ、また最近頭を悩ます存在が現れたではないか。
この「バンドじゃないもん!」というアイドルグループ。
彼女達も良く目にするようになった。だってグループ名がずるいもん。

確かに「バンドじゃないもん」と言ってる以上はバンドじゃないんだろう。
だから別にバンドかどうかだなんて事で俺が悩む必要は無いかもしれない。
本人達が自己申告しているのに何故蒸し返すような考察をするのか。

それはもう全てこのグループ名がいけないんだよ。
何故、敢えて「バンドじゃない」と名乗る必要があったのか?Why?
だってバンドかどうかはメンバー編成見りゃ分かるんだから、
本来はいちいち断りをいれる必要など無いわけだ。

つまり「バンドと思われる可能性があった」からこそ
彼女達はこう名乗っている、そう考えられるのだ。


というわけで彼女達のメンバー構成を見てみる。
鈴姫みさこ:ドラム
恋汐りんごカスタネット
七星ぐみ:シェイカー
望月みゆ:ベース
甘夏ゆずシンセサイザー
大桃子サンライズ:ティンシャ

うわぁ…。
滑ってない?これ滑ってないよね?
なんかこっちが恥ずかしくなってくるけど大丈夫ですか?


つーかシェイカーとティンシャって何?というわけで調べる。

↑シェイカー

↑ティンシャ

え?マジ?これ鳴らせるの?最近は義務教育でこんなのもさせてんの?
それとも学生時代にサブカルこじらせてアジアを旅してきた成果?
もう俺の中のバンド哲学がザシャアアアアッて音を立てて崩れている。
ガラガラアアアッって感じじゃない。砂混じりの乾いた崩壊の音。

確かにこれは「バンドじゃないもん」と断りを入れておかないと
アニメじゃない」的なおかしな事になりそうな案件である。
古代ギリシアの哲学者達も夜通し議論した挙句サジを投げるだろう。


彼女達、MVではそこまで演奏をしているようには見受けられないが
ライブ映像を観る限り結構演奏しているようである。

ドラムは大体いつも演奏をしているみたいだけど、このドラムの子
あのロックバンド『神聖かまってちゃん』のドラムだそうだ。
あとシンセはマルチプレーヤーで楽器経験が豊富だとか。
ベースの子も結構ベース出来るっぽい。あれあれ、もう大分バンドじゃね?

大人数でボーカルをこなしている辺りは確かにバンドっぽさは無い。
でもボーカルが二人以上のバンドだって沢山いるわけだし、
ボーカルの割合でバンドかどうかの線引きをするのもナンセンスだ。

分からん。これはマジでもう分からなくなってきた。
だからこれはもうグループ名に大人しく従って
最低限、バンドでは無い」という認識でいたいと思う。


さて、そんな話題のバンドじゃないアイドルのメジャー1stアルバム
『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡』だ。
タイトルがラノベみたいで出オチ感がすんごいけど俺は好き。
可愛さの中にもちょっと感じる反抗心。そして癒し。はは、疲れてんな俺。

だがこのアルバム、タイトルで引いていては勿体ない内容である。
オレンジレンジのNAOTOや在日ファンク、そしてGLAYのHISASHI等が
プロデュースした楽曲があるというなんとも豪華な一枚なのである。
これでふかんぜんな音楽とは失礼に当たるんじゃないかって思うくらい。

そして収録曲数は15曲というなかなかのボリューム。
さらに全体的にテンション高めな曲が多いので、
正直ぶっ通しで聴くにはかなりしんどい。
おっさんの体力ではもう彼女達のパワーにはついていけない部分もあった。

しかしまぁその熱量はひしひしと伝わる。渾身の力作なんだろう。
個人的には6曲目『結構なお手前で』、
7曲目『YAKIMOCHI』辺りのノリが好きだ。


特に『YAKIMOCHI』は在日ファンクプロデュースのシングル曲で
MVもあるんだがこのMVのレトロ感がまた味があって良いのだ。
新潟のアイドルNegiccoの『アイドルばかり聴かないで』の雰囲気。

そしてこのYAKIMOCHIとシングル同発だった『YATTA!』。
はっぱ隊が2001年にリリースしたシングルのカバー曲だ。
この曲が持つ「どんな事にも感動し、前向きに生きる」という
ポジティブ性は、いつの時代にも通じるとても普遍的な価値観である。

彼女達はこの曲をカバーする事で我々を励ましてくれているのだ。
これにはとても癒されるぞ。いい曲に目を付けたと思う。
原曲が芸人が歌ったコミックソング的楽曲なだけに、
これをすんなりと違和感なくカバーできるのは
彼女達がイイ意味で半端な立ち位置にいるアイドルだからだろう。


バンドじゃないもん。なるほど。改めて考えると実に深い。
アイドルだけど只のアイドルじゃないですよという捉え方も出来る。
良く良く考えられたグループ名だと思う。

これからも何かやってくれるんじゃないかという期待も感じちゃう。
皆さんも「滑ってる」とか思わずにとりあえず聴いてみればいい。
そしてこのグループ名に納得してみよう。
「確かにバンドじゃない…でも、それと同時に…只のアイドルでもない!」


【採点】
・謎のメンバー編成   30点
・豪華なプロデュース陣 30点
・意外に楽器もできる  10点
・…このグループ名公募じゃないか!
            -1点
69点