脱R論

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【Album】Pink Floyd / Echoes:The Best of Pink Floyd [2001]


ベスト盤は少年の心で。

Echoes: The Best of Pink Floyd Echoes: The Best of Pink Floyd
Pink Floyd

曲名リスト
1. Astronomy Domine
2. See Emily Play
3. The Happiest Days of Our Lives
4. Another Brick in the Wall, Pt. 2
5. Echoes (Edit)
6. Hey You
7. Marooned (Excerpt)
8. The Great Gig in the Sky
9. Set the Controls for the Heart of the Sun
10. Money
11. Keep Talking
12. Sheep
13. Sorrow

1. Shine On You Crazy Diamond (Pts. 1 - 7)
2. Time
3. The Fletcher Memorial Home
4. Comfortably Numb
5. When the Tigers Broke Free
6. One of These Days
7. Us and Them
8. Learning to Fly
9. Arnold Layne
10. Wish You Were Here
11. Jugband Blues
12. High Hopes
13. Bike

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ちょっと前にレディへのベスト盤がいかにクソだったかを書いた。
クソクソ言いすぎて俺の曲がった人間性にさらに磨きがかかった気がする。
でも少年ってみんなうんこ好きだからね。よろしく。

レディへに限らずだが海外のアーティストはアルバムメインなので、
シングルが中心の日本的感覚だと洋楽のベスト盤で痛い目を見る事がある。
洋楽はベスト盤で簡単に済ましてはいけないという例がレディへだった。

 

drr.hateblo.jp

そんなわけで今日はこちら、ピンクフロイドのベスト盤である。

ピンクフロイドと言えばプログレッシブロックの超有名バンドで、
世界でのトータルセールスが2億枚を超えるレジェンドだ。
日本での知名度はイマイチ低いが、世界ではビッグネームである。

そしてピンフロもまたアルバムとしての評価が非常に高い
というかシングルを殆んど出していないバンド。
プログレというジャンル自体がアルバムを通しての作品性を重視するので、
単曲を切りだして聴くというスタイルそのものが合わないのだ。


そんな最もベスト盤という存在から遠い位置にいそうな
ピンクフロイドだが、彼らにもベスト盤が存在しているのだ。
それがこの『Echoes』である。


…また悪口言うと思いました?

レディへの時と同じように
「そもそもベスト盤を作ろうなんて考えがいけなかったんだ!」
ハコモノ施設が建った後でそもそも論を持ち出す市民かと思いました?
皆そもそも論大好きだからね。俺も好き。あとうんこも好き。

でもこのベスト盤ね、実は意外と良いんだよ!
いや、ホントにビックリするくらい。
良く出来てる。レディへのベストとは全然違うの。


前述したとおり、プログレの大御所ピンフロは
アルバム毎のコンセプトが非常に強く出ているバンドである。

故にそんなアルバム達をクロスオーバーさせてベスト盤を作ろうなんざ、
レゴブロックとシルバニアファミリーの世界を
違和感なくクロスオーバーさせようという無茶苦茶な話なのだ。
普通に考えたら無理。どう想像してもカオスなファミリーしか生まれない。

けどね、そんな無理難題をいい感じにやっちゃってくれたんですよ。
このベスト盤の企画者にはマジでお中元とか送ってあげたい。
あとレディへのベスト盤企画者にはチェーンメールとか送ってあげたい。


皆さんは、自分のお気に入りのアーティストの曲とかを
うまくまとめて一枚のCDとかMD(死語)とかにした事ありません?
最近ではプレイリストなんかがそれに当たるのかな。

自慢じゃないけど俺は昔から結構この手の作業が好きというか得意で、
俺の選曲&並び順のセンスは周囲から好評を得る事が多い。
嫁にもたまにお勧め曲を編集したCDを作って渡したりしている。

これはやっぱりそれらの曲に対する思い入れがあるからなんだと思う。
好きだからこそその選曲と並び順を考える作業が楽しいのだ。
このワクワク感、音楽好きの方にはきっと分かって戴けるんじゃないかな。


そしてこのピンクフロイドのベストからは、
そのワクワク感がひしひしと感じられるのだ。ピンフロに対する熱意。
きっとこのベストの編集作業は楽しみながらやったんだ。
それが伝わってくる程に凄いうまい感じに編集してあるベストである。


このベストはピンフロの歴代のメガヒットアルバムから
それぞれの人気曲を中心に編集しているという点は他のベストと同じだが、
ピンフロのアルバムは前後の曲の流れが繋がっている事も多くて
ベスト盤に組み込む場合にその辺りはかなりネックになるハズだった。

しかしこのベスト盤はさすがだ。
ベスト盤でも結構曲の間が繋がるように構成されているのだ。
それもオリジナルアルバムの時とは全く別の曲と繋がったりしている。
しかも上手い具合に。この手腕は見事だ。違和感が特に無いのが凄い。

つまりこれは曲順が相当練られていると考えられる。

もともと別の曲に連結されていた者同士をうまく編集せねばならないのだ。
当然、強引な曲順では違和感が生まれてしまう。

だがこのベストはベスト盤そのものが一連の作品として聴けるように
かなり流れを意識して曲順を決めている事が分かる。
故にベスト盤なのに作品のように感じる事も出来る。
レゴブロックにシルバニアファミリーでもイケる。あっぱれである。

さらに普通のベスト同様にアーカイブ的役割も果たしている。
ピンフロの代表曲たちがめくるめく記憶として走馬灯のように駆け巡る。
ああ、ピンフロってやっぱすげーバンドだ。そう素直に思えるベスト。


分かるぞ。これは「どんな曲をどんな並びで入れよっかなー♪」という
少年のようなキラキラした心で編集されたまさに愛に溢れたベストだ。
商業目的でテキトーに作られた大人のベストとはわけが違う。

故にピンフロのオリアルを聴いた事が無い人にも全然薦められる。
ピンフロの魅力がちゃんと伝わるベストだからだ。

あと1stアルバム『夜明けの口笛吹き』の最初の曲がベストの1曲目で、
同じく1stアルバムのラストの曲がベストの最後の曲ってのも良いね。
最後は初期衝動に回帰するという事も感じさせられる粋な構成。


ただ、欲を言えば『原子心母』が入っていなかったのが残念…。
まぁあれば一曲で20分越えるのでさすがに時間を食い過ぎるか。
しかし『原子心母』は立派なピンフロの代表曲でもある。
このベストでピンフロに興味を持った方はそちらも聴いて欲しい。


ベスト盤というものの考え方をとても良く捉えている良ベストだと思う。
プログレバンドだからこそ、ベストでもしっかりと仕事したかったのか。

レゴブロックもシルバニアファミリー
やりかた次第ではうまく共存できるという好例。のけものはいない。
むしろ少年少女こそそういった異世界同士の混合に燃えたりするのかも。

ベスト盤の意味が薄れている昨今こそ、こういったベスト盤のような
熱意と愛を感じさせるベスト盤を意識して欲しいと思うのである。


【採点】
・まさかのピンフロベスト 30点
・違和感無き流れ     30点
・情熱と愛を感じる    20点
・というかメンバーが選曲  3点
83点

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