脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】HUGっと!プリキュア / We can!!HUGっと!プリキュア [2018]


フレー!フレー!子育て世帯!!


プライベートな話で恐縮なんだけど、
どーも俺の周りの人間は俺の事勘違いしているようだ。
なんだか俺の事をプリキュアが好きな人」と思っているみたいである。

そりゃ会社の部長にプリキュアのLINEスタンプ送った事もあったし、
小さい子供達と一緒にプリキュアの話をしたりした事もあったよ。
でもだから何?それだけでプリキュア好き認定ってどういう事ですか?
ちょっと中国ageしたらすぐ売国奴認定始めるネトウヨさんですか?


俺が日曜の朝起きてテレビつけてたらたまたまプリキュアが映ってて、
そして他に観るものの無いのでそのままプリキュア観てるだけなの。
俺のプリキュアレベルなんてFUJIWARA原西の足元にも及ばない。

それに俺、本当に観たいアニメは録画してるんですよ。
でもプリキュアは録画まではしてないからね。これマジ。信じて。
あ、でもプリアラのあおちゃん回は何回か録画したな…。


と精一杯主張しているにも関わらず、俺のブログを知る友人の中には
俺の書いた数あるロックンロールな記事をさしおいて
プリキュア記事が面白かった!」などと宣う
無礼な方もいらっしゃってですね。

drr.hateblo.jp

まぁ確かにプリアラは面白かったよ。
プリアラは個人的にも印象に残る作品だった。それは認める。

さーて、じゃあもうハグプリも始まって2か月経ちますし、
最近ブログに書く適当なネタも無いしここらでハグプリいっときますか!

というわけで、ただ今絶賛放映中のプリキュアの話。
HUGっと!プリキュア通称「ハグプリ」で御座います。


プリキュアってね、本当に時代の先端を攻めていく作品で
毎回毎回感心させられるわけなんですけどね、
今回はもうタイトルからにじみ出てますよね。そう、「子育て」です。

子どもを守るお母さん、そして子どもを育てながらも
自分の夢に向かって頑張るお母さん。そんな目線のプリキュアだ。

ハグプリは育児、仕事、ワーキングパパママ、ブラック企業
まさにこの現代日本が抱える恐ろしい程に大きすぎるテーマを内包した
めちゃめちゃコンセプチュアルなプリキュアとなっているのだ。


今回の主人公の女の子、野乃はなちゃんは
大人っぽいイケてるお姉さんを目指す元気な中学二年生。

中二病を患う気配が全くなさそうな元気っぷりだが、
おっちょこちょいで転向初日に前髪を切り過ぎている。


つまりは三戸なつめちゃんである。


ここらへんは最先端のネタを扱うプリキュアシリーズにしては、
ややトレンドが古いね!

でも皆を応援する設定の「元気のプリキュア・キュアエール」には
溌剌で前向きな印象を与える前髪切りすぎデザインが良く似合っている。

そんなキュアエールの変身シーン。
楕円形のアイテムが折り返してハートになるアイディアに感動した。



ちなみに空から降ってきた赤ちゃんは「はぐたん」と名付けられた。
今回はこのはぐたんを育てながら敵と戦い、自身も成長していく話だ。

HUG(はぐ)っと!プリキュア お世話たっぷり おしゃべりはぐたん
HUG(はぐ)っと!プリキュア お世話たっぷり おしゃべりはぐたん
はぐたんはグッズが捗りそうな商業的キャラでもあるが、
額にハートをつけている辺り将来的にDIOになると目されている。

ジョジョの奇妙な冒険 DXコレクションジョジョフィギュア vol.9 DIO ディオ ノーマル 単品
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そして今回は男勢がイケメンなのも特徴的だ。
最近はイケメンフィギュアスケーターも登場してイケメン増殖中。
がっちりお母さんのハートもキャッチするプリキュアである。

特筆すべきは今作の妖精キャラで関西弁のハムスター「ハリー」。
関西弁妖精キャラという事で同じく現在放送中である
CCさくらケロちゃんがライバルなわけだが、
このハリーが人間の姿に変身した姿が今風のイケメンで激カッコいい。



しかもこのハリーははぐたんの育児をしっかりこなすイクメンでもある。
はぐたんが夜通し泣いていた時も男手一つでしっかり付き添っていた
ガチのイクメンであり、世の中の男性陣は是非見習うべきキャラである。
…すみません。娘が泣いていたときも割と平気で寝ててすみません嫁。


そして敵キャラのチャラリート君。見たまんまチャラい奴だが、
今回の敵組織であるクライアス社のイケメン係長であり、
意外と仕事をこなすタイプの個人的に憎めないキャラでもある。
最近は課長のバブリーキャラやアルバイトに仕事を奪われ中だが。

この敵組織、クライアス社は文字通り「暗い明日」を目指す会社だ。
”未来は必ずしも明るいわけではない”というサイコな経営理念を掲げ、
今回のプリキュアの変身アイテムであるミライクリスタルを狙う。

クライアス社は昨今問題のブラック企業の姿を彷彿とさせる。
このハグプリを観た世の人の親たちは日曜日の朝っぱらから
イクメンブラック企業という耳が痛すぎる現実を思い知らされるのだ。

だがこのクライアス社はイメージはブラック企業だが、
組織運営としてはなかなかしっかりしている模様。
報告・連絡・相談を重視し、成果主義的な人事評価がされる。

また戦闘の際は怪物・オシマイダーを「発注」して戦う。
他にも「稟議書」「承認」「始末書」といったワードも飛び交っており、
日曜朝から聞きたくない単語のオンパレードの嫌な敵組織である。

そんなわけでなんと日経新聞にも取り上げられたりもしている。

www.nikkei.com



さて、そんな労働者・子育て世帯を見据えたハグプリの主題歌は
『We can!!HUGっと!プリキュアだ。
今更のオバマ大統領的フレーズにこれまた古いトレンドを感じる。

歌っているのは前作EDも担当した宮本佳那子さんつまりキュアソード
ちなみに宮本かなちゃんは保育士試験に合格しているそうで、
今回のハグプリのテーマ担当のイメージとしてもピッタリである。


だが、今回のOP曲はやや大人しめである。
個人的にはプリキュアには子ども向けの軽快な曲が合うと思うんだけど、
今回の曲は盛り上がりにイマイチ欠けているのね。

あと前作もそうだったけど、やっぱり今回のも歌いにくい。
サビラストの「プリーキュアー」の言葉の載せ方もちょっと慣れない。
子ども向けアニメとしては歌いやすいキャッチーさが欲しいところ。

と思ったけど、最近の子って実は昔に比べるとレベルが高くて
これくらいの曲も平気で歌ってたりするのかもと思わないでもない。
あと今作は働くパパママも守備範囲である事から、
敢えてチャイルディッシュ感を抜いた大人っぽい曲を目指したのかも。

そういえば今回のプリキュアは全体的に色も淡く、
従来のポップなプリキュアからすれば落ち着いた印象がある。
「HUGっと!プリキュア」主題歌シングル(初回生産限定盤)(DVD付)

変身後の姿も(キュアエール以外)はやたら大人のママっぽい。
昨今のトレンドでもあったバブみを投入してきているわけだ。
まさに母性のプリキュア。これを観て、皆イケてる大人を目指すのだ!

さて、地味なOP曲とは言ったけど冒頭のナレーションは好き。
「フレーフレーみんな!」「フレーフレー私!」
これで月曜日から頑張れる。がっちりマンデーと続けて観れば尚良し。

そして

「叶えたい」より 「叶える」 私なんだ!

の歌詞はとてもパワフルやね。意思決定の強固さが感じられる。
「ハグ組む仲間となら」というフレーズもシャレが効いててイケてる。


対してED曲は一気に今風のノリノリの曲だ。


ゲスの極み乙女かよって感じの早口ボーカルで、
決して歌いやすくは無いが聴いててとても楽しい曲である。
今作のサブテーマである「お仕事」をモチーフにしている点にも注目ね。


そんなわけで毎度の事ではあるんだけど、
今作はより一層子どもだけでなく大人にも見て欲しいプリキュアである。

ちなみに本編はまだ全然序盤なのにも関わらず
もう既に登場キャラの過去エピソードが急ピッチで進んでおり、
かなりの加速度を持って展開している。

あと現時点で主人公じゃない2人がやたら高スペック人種
主人公のはなちゃんが不憫に思えてくるのも心配要素だ。
でも主人公は限りなく一般ピーポーの方が親近感が湧きやすいし、
今後も紫キュアとかが増えそうなのでまだまだ山場はある感じ。


というわけで社会人・子育て世帯なら観るべし『HUGっと!プリキュア』。
これを観てみんなも月曜日からがっちり!


【採点】
・親子で観たいプリキュア  30点
・日本社会の問題点に迫る  30点
がっちりマンデーも観よう 10点
・べべ別に俺はそこまでプリキュア好きじゃねぇし
              -3点
67点

「HUGっと!プリキュア」主題歌シングル 「HUGっと!プリキュア」主題歌シングル
キュアエール(引坂理絵) 宮本佳那子

曲名リスト
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