脱R論

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【Song】DA PUMP / U.S.A. [2018]


This Is U.S.A.


今日は7月4日。アメリカの独立記念日である。

そんなアメリカで今大ヒットを記録中の曲がこちら、
チャイルディッシュ・ガンビーノの『This Is America』だ。
現時点の再生回数は3億超。とんでもない勢いだ。



その強烈な内容に多くの人が衝撃を受けている。

人種差別に銃社会、貧困、逃げられない現実…。
世界一の大国であるアメリカが抱えている種々の問題。
そういったアメリカのリアルな部分を見事に凝縮したこの曲は
アメリカという国が今まさに直面している命題を浮き彫りにした。

「これがアメリカだ。」

『This Is America』が掲げたテーマはアメリカという国を、
そして世界中の人々の心を鮮やかに撃ち抜いた。
間違いなく今年の最重要曲に挙げられる一曲と言える。


そして日本で今ヒットしているアメリカソングと言えばこちら、
DA PUMPの『U.S.A.』だ。現時点の再生回数は約1700万



その強烈な内容に多くの人が衝撃を受けている。

U!S!A!U!S!A!

これぞアメリカ!ユナイテッド!カモンベイベ!フッフゥー!
間違いなく今年の最重要邦楽曲に挙げられる一曲と言える。


はい、そんなわけでココJAPANは盛り上がっております。
アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく?
そんなジンクスはぶっ飛ばせ!こちとら超元気!ゴキゲンだぜっ!
的な、先月発売されたDA PUMPの新曲の『U.S.A.』です。

この曲の何が凄いかって、やっぱりヒットのしかただよね。
とても今の時代らしいヒット曲って感じがするの。
仕組まれた感じが無い、話題がナチュラルに広がっていった印象がある。


DA PUMPと言えば俺が中学生の時が全盛期だったユニットで、
そんなDA PUMPにまた注目が集まっているのも嬉しいんだけど、
ただこの曲はかつてのDA PUMPの曲とちょっと違うのがまた面白い。

曲が完全に90年代ユーロビート
DA PUMPの人気が高かったのはちょうど2000年頃なので、
その頃のイメージからするとむしろ逆行しているとも言える。

どんなアーティストでも普通は時代が進むと多少は時代に左右される。
勿論それでコンスタントにヒットを続ける事が出来るかもしれない。
しかし今回のDA PUMPはそんなの関係ねぇと言わんばかりに逆走。

ジャケットのセンスまで90年代仕様。
U.S.A.(CD)

しかしこれがまた「ダサい」と言われて話題になった。
うん、コレはダサい。俺も人のファッションセンスに
あれこれ言える人間ではないけどコレに関しては全会一致でダサい。
敢えて狙っているだろと言わんばかりのダサ具合だ。


しかしご存知の通り世の中には
「一周まわって逆にアリ」みたいな感覚が生まれる事がある。
そういえば昨年は荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」も
リバイバルヒットしていたし、ユーロビート再燃の下地はあったわけだ。

そしてこの曲のヒットの面白いポイントの一つは
ハロー!プロジェクトから熱い視線を浴びた事だ。
この『U.S.A.』が曲もジャケットもかつてのハロプロっぽい雰囲気で、
ハロプロファンが独自コールを作ったりする動きまであったのだ。


この曲には元ネタがある。Joe Yellowが1992年に発表した曲『USA』だ。

つまり、この曲の起源を考えると
ハロプロ勢にウケがいい理由もすんなり納得できるのだ。

つんく♂は洋楽のダンスミュージックを引用して
ハロプロの数々のヒット曲を生み出してきた実績がある。
故にハロプロファンはこの手の曲に非常に愛着が湧きやすいわけよ。
だからこの曲にハロプロファンが注目するのは決して偶然では無い。

そしてこのダンスもまた数々の芸能人がマネをしており、
『U.S.A.』ブームを加速させている。踊ってみた動画もかなりある。
フェイスブックの「いいね」のような振り付けが話題のダンスだが、
シュートダンスと言われる今世界的に人気のダンスである。


そして歌詞がまた良いんですよコレ。
宇多田ヒカル桑田佳祐のように日本語と英語を同居させた歌詞だが
これが良い塩梅にこの曲のダサカッコ良さに拍車をかけている。

・ドリームの見方をInspired
・サクセスの味方Organizer
・ユナイテッドする朝焼け

どれもこれもいちいちダサカッコいい
語彙力が渋滞している感じがたまらないワードセレクションだ。

だが俺は

C'mon, baby アメリ
どっちかの夜は昼間

という歌詞に深く感銘を受けましてですね。

これってニュアンスでなんとなく伝わっちゃうけど
単純な文のつながりとしては崩壊していて、
本来の記述ならば「どっちかが夜ならもう一方は昼間」なんですよ。

だけど日本とアメリカという位置関係が曲の前提にあるので、
それを踏まえるとこの文章だけでも言いたい事が分かってしまう。
だから思い切って大胆に文章をカットしてしまう事で
メロディにバッチリとハマるフレーズに仕上がってるというわけだ。


色々な要素が重なり合ってここまでのヒットになった『U.S.A.』。
ただ惜しむらくは今回のヒットでDA PUMPのイメージが
かなりバラエティタレントみたいになってしまった事だ。

DA PUMPって俺がまだ中坊の頃はそれはもうカッコよかったんだぜ。
紅白にも出てたし、この『if…』なんて超クールだろ。



…でも今冷静になってコレ聴いてたらやっぱちょっとダサいかも…。

だが当時はコレが最先端のイケてる曲だった事は間違いない。
つまり結局DA PUMPの根っこの部分は変わってないって事だね。
ただ時代が変わった。俺らも変わった。それだけの事だ。


時代に迎合しないで敢えての「一周まわって逆にアリ」を
見事に実現させたDA PUMP。ヒット曲の定義が難しい時代だが、
こういう形で皆の間で話題になった曲が今の時代のヒット曲なんだろう。

ちなみにISSAって本名らしいね。
この前ISSAが結婚した際に知ったけど「一茶」という名前だそうだ。
小林一茶以外のISSAを初めて知った。ちなみに次男は「二茶」で
読みは「にいちぇ」。哲学者的名前だ。沖縄で「茶」は縁起物みたい。


アメリカでは憂国ムードの『This Is America』が流行っている中で、
日本では『U.S.A.』が大人気だなんて面白い構図だなぁと思います。
一応日本でも呼応して『This is Japan』なる曲が発表されたけど、
本家と違うあまりに軽薄な内容で炎上して消されたようですね。

でもムードまで合わせる必要は無いと思うし、
それにみんなグローバルに悲観的になると息苦しいので
日本は日本ならではの温度感を持ってやって良いんですよ。

そして逆に「あれ?日本の感じの方が実はいいんじゃね?」と
皆に思って貰える、そんな未来がいつか来ればそれが一番だ。

というわけでアメリカ在住の皆さんも
独立記念日の今日は一緒にこのDA PUMPの『U.S.A.』を聴いて
Feelin' Goodになりましょう。悩める街で見つけたパラダイス!


【採点】
DA PUMP人気再燃  40点
・これぞThis is Japan  30点
・長女は茶美(ちゃみ)  2点
・三男は茶三海(ちぇすか)2点
74点

U.S.A.(CD) U.S.A.(CD)
DA PUMP

曲名リスト
1. U.S.A.
2. All 2 You
3. Take it Easy
4. U.S.A. (Instrumental)
5. All 2 You (Instrumental)
6. Take it Easy (Instrumental)

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