脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

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【Album】Jack White / Boarding House Reach [2018]


文明開化の音がする。

Boarding House Reach Boarding House Reach
Jack White

曲名リスト
1. Connected By Love
2. Why Walk A Dog?
3. Corporation
4. Abulia and Akrasia
5. Hypermisophoniac
6. Ice Station Zebra
7. Over and Over and Over
8. Everything You've Ever Learned
9. Respect Commander
10. Ezmerelda Steals The Show
11. Get In The Mind Shaft
12. What's Done Is Done
13. Humoresque

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洋楽の話題が続いてますけど皆さん大丈夫ですか?

俺はもう実生活で洋楽の話を誰ともしなくなったよ…。
これだけ世間ではグローバル化がすすんでいるのに、
少なくとも俺の周囲では洋楽の話題が全くと言っていい程出てこない。

ココJAPANで洋楽の話をリアルでするなんて、
もう無理なのかもしれないと最近は諦め気味だ。
俺自身もかなり洋楽からドロップアウト気味。
だって俺らはロッキンジャパン。米喰って味噌汁を吸って生きろ。


そんなわけでみんな興味無いだろうけどまた洋楽の話である。
たまにくるんですよ、年に何回か俺の中での洋楽のタームが突然。
何が原因なんだろ。パン食とか増えると洋楽聴きたくなるんかな。

今回はジャックホワイトの『Boarding House Reach』だ。
全米1位作品ですよ?知ってますかジャックホワイト。
日本でもジャックバウアーの1/10くらいは知名度あるはずだけど
知ってますかホワイト。ちなみに彼のアルバムは全て全米1位だよ。


洋楽良く知らない人に向けて5秒で解説すると、
ホワイトストライプスと言う2000年代に活躍した
男女ロックデュオの男の方のソロ。それがジャックホワイト。

まず、エレファント聴きな。


そんなジャックの新作がコレである。
ちょっと近寄りがたいジャケットだ。ロスカットくらった時みたい。
ヘタに声かけられない顔をしていらっしゃる。


そして内容は…あっれー??
…うーん、なんかこれはまた難しいアルバムだなぁ…

あのアナログ人間だったジャックが、ここにきてなんと文明開化。
なんとデジタル化している。ついに高齢者がスマホを持った感じだ。


アクモンもそうだったけど、
どうも最近2000年代のロックのフォーマットだったアーティスト達が
なんか違う音鳴らし出したと思ったらジャック、お前もか…。

いやぁもうこれ時代の節目を感じるよね。このアルバムもまさに新機軸。
かつてのギターヒーローだったジャックホワイトの
実験的要素が詰め込まれた挑戦的な一枚である。


しかしだ、ジャックをイキってスマホを持ち出した高齢者と
同じように考えてはいけない。ジャックはヒーローなのだ。
めちゃめちゃ器用にデジタルを巧みに使いこなしている作品だった。


そしてアクモンのような高級感路線ってわけじゃなく、
どちらかというとソリッドで無骨な印象だ。
だからアクモンと比べるとこちらの方が聴きやすい。
あと跳ねる曲は跳ねるし、もぞもぞする曲はもぞもぞする。

Over And Over』はもう一聴してカッコイイよね。

強い。デジタル化したとはいえギターヒーローは健在だ。
往年のギターロック好きにもウケが良さそう。

あと『Corporation』も好き。

アナログっぽいけどどこかしらモダンな雰囲気も感じる。

『Respect Commander』とかも良いなー。

デジタルとアナログがお互いに負けじとせめぎあう様な厳つさ。
こういった事をさらりとやっちゃうのがジャックなのである。

ラストにはクラシック曲、ユーモレスクのカバーなんてのも。
ただ色々な要素が詰まっているが故に、
曲毎に三半規管がうまく切り替えられない時があったのは難点。
いや、でもそれは俺の問題か。カラダもってくれよ!!


これまでは違うアプローチで新しい顔を見せたジャックホワイト。
ジャックが「今」やりたかった音楽がギュウっと詰まっている一枚だ。
そしてここまで大胆にそれまでとは違う領域に踏み込めるものなのか。
その華麗な転身かつハイクオリティさに驚くアルバムだった。

ただ、正直好きかどうかと言われるとこれがまた難しい
全然嫌いではないけど、でもそんなに好きかと言われると…うーん。
アクモンのようについていけない事は無いし凄いアルバムだと思う。
しかしちょっと心のどこかに釈然としない部分があるんですよ。


あんなにアナログ志向が強くて生音を大事にしていたジャックですら
こういう音楽を始めたという事実。高度にハイブリッドなロック。
今のロックの定義はこうだ!と言われればおそらくそうなんだろう。

だが、最近2000年代からの洋楽ファンに踏み絵をさせるような
そんな作品が続いているこの空気が俺はちょっと怖い。
かつてデジタルで複雑化していった音楽に対する、
カウンター的な位置にいたアーティストが徐々に変わっていくの…。


いや、ジャックは悪くない。悪いのは俺なんだ。
時代の変化に順応しない俺が悪いのだ。

ダーウィンの名言に

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。

がある。
もう耳が痛いくらい耳にする名言なんで最近少し嫌んなってきた…。

でもこのジャックの突然変異はまさしく勝者のソレなんだろう。
つまり俺は敗者なのである。いいんだ。私は敗者になりたい。
そういや最近歯医者行ってないな。今週末行こうかな。


でもなんとなくここでちゃんと洋楽を聴いておかないと
今後の洋楽シーンにますますついていけなくなる、
(というかロック以外はもうほぼついていっていない
そんな気がする今日この頃。ちょっとした危機感です。

自分の感覚に正直になれとは言いつつも、
でも「最近の流行りは分からない」みたいな
そんな事をいう大人にだけはなりたくないジレンマ。

良いアルバムだったけど、
時代の潮目ってヤツを感じずにはいられない、そんなアルバムでした。
難しいなぁ…。


とりあえず久しぶりにホワイトストライプスでも聴こうかな。
そういやこれってワールドカップの曲だったんだよね。


そういやメグ・ホワイトは今何してるんだろう。


【採点】
・新しい文明開化   50点
・ジャックめちゃ器用 20点
・洋楽の潮目を感じる 10点
・歯石取り痛い…   -5点
75点