脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】桑田佳祐 & The Pin Boys / レッツゴーボウリング [2019]


アイドントゴーボウリング。


サザンに続きまた桑田かよって話ですよね、ハイそうです。
元日早々にリリースされたこの『レッツゴーボウリング』です。

Youtubeの公開は年末だったみたいだけどリリースは元日。
そして何やらまた良く分からんけど記録を樹立したっぽい。

rockinon.com



さて、今回の曲はもうタイトルからして
明らかに「ボウリングに行こうぜ!」って曲なんですけど、
俺はそもそもボウリングってのがそんな好きじゃないんです。
そんな事よりまず今は『レッツゴーピカチュウ』なんです。



というかみんな、そんなにボーリング行ってる??

俺は大学の時も、カラオケ・ボーリング・BBQという
大学生御用達のイベントにことごとく縁がなかった(避けてた)し、
残念ながらあまりボーリングを楽しめない体質なんだよな。

だからいくらこの歌で桑田さんが

ボウリングが好きなんです
命の限りに愛します

とか熱く歌ってても「はぁそうですか」としか思わないわけ。

スコアが悪いってわけじゃない。そんな高くも無いけど。
最近行ってないけどまぁ120くらいかな。
ただエンタメとしてあんまり性に合わないというか、
なんかもっと別の事したいって思っちゃうんですよね…。


まず自分のプレーを人から後ろからじっと見られるのもなんか嫌。
いくら俺がプリケツだからって後ろから見るのやめて欲しい。
そしてガーターとかになったらどんな顔して戻ればいいか分からない。

で、同じ感じで他人のプレーを待つのもなんか嫌。
ちょっとヒマになるけどかといって他人のプリケツ観るのもアレだし
でも露骨に俺がswitchでピカチュウやり始めたら空気悪くなるし
そしてガーターで戻ってきたヤツを俺はどんな顔して迎えればいい。

だけどストライクとかスペア取った人に対しては
まるでアメリカ人のホームパーティかってくらいのテンションで
明るく迎えなければならないという、何あの掟。やっぱ駄目。
楽しめる人は楽しんでくれ。俺はこのまま人生もガーターで進む。


そんなわけでボウリングに馴染みの少ない生涯を送ってきました。

そして実際にボウリングって最近は人気が下火なんでしょうか。
昔はいくつもあった地元のボウリング場もほぼ無くなりました。
以前はボウリングが流行った時代があったらしいけど、
平成を生きる若者たちはボウリングをWii Sportsで経験した世代です。

そこでそんなボウリング界を盛り上げようと立ち上がったのが
なんとあのサザンオールスターズの桑田佳祐なのだ。
何を隠そうこの男、プロボウラー並みのボウリングの腕前らしい。



ホントこいつも器用なヤツだよな。
俺はこの世に生きる才能が複数ある奴が憎いんだ。
一つは許す。二つは駄目だ。複数あるヤツは足が臭くあって欲しい。


その桑田がなんとボウリング大会を開催中との事だ。
全国規模かつ賞金総額が1200万という大盤振る舞い。

kuwatacup.jp
地区予選はもうあったのね。
今度の2/8~2/10に本大会と決勝が行われるらしいです。
くっ、参加者全員に配られた「桑田賞」ってのが気になる…。


で、そのテーマ曲がこの『レッツゴーボウリング』である。
名義は「桑田佳祐 & The Pin Boys」だ。

Pin Boysて誰やねん「独り身の男たち」って意味かとか思ったけど、
どうやらボウリングが全自動では無かった頃に
倒れたピンを元に戻す作業をしていた方をピンボーイと呼んだらしい。

だが今回の曲のこのThe Pin Boysってのが意味するところは
具体的なユニットが存在するってわけではなくて、
一緒にボウリングを盛り上げてくれた人達をThe Pin Boysと呼ぶみたい。
BoyでGirlは入ってないのかと一部で言われてそうな気がしないでもない。


そんなボウリングを広めようという啓発ソングなんだけど
なんだこの曲。桑田、フザけて作ってるだろこれ。真面目にやれ。
いやフザけるのも桑田の真面目な部分だからな。ややこしい。

冒頭から懐かしい匂いのするオールディーズ風な音楽。
どこかで聴いたことがあるような馴染みのあるメロディだが
これがもう完全にかつてのボウリング世代向けの音である。

そしてサビがもう意味不明。

律子さん 志乃ぶさん 開代子さん 利枝さん
喜びと涙
矢島さん 酒井さん 岩上太郎さん
夢をありがとう


誰だよ

つーかこんなサビ聴いた事ねーよ。
人の名前並べるだけってどんなサビだ。


で、調べたらどうやら往年のプロボウラーたちの名前らしい。
いや、ホントすみません、誰一人知らなかったです…。
でも岩上太郎さんだけ何故フルネームやねん。


つーか完全に上の世代向けやん!

ボウリングをもっと広めようと思うなら、
これまであまりボウリングに触れてこなかった世代の人間にも
聴かれるような曲にした方がいいと思うのにこの懐古っぷりたら。
最近、桑田はノスタルジーモード入りすぎじゃない?

まずジャケットがもう懐古主義。
色遣いからフォントからもう完全に昔風のデザインだ。
狙ってるんだろうけど。

あ、でもこれはこれで意外と好きかも…。


そして何故かヘンテコな体操までこの曲にあてられてる始末。



ストレッチマン、色んな仕事してんなー。


というちょっとツッコミどころ満載な曲なんですけど、
なんとボウリング協会の正式な公式ソングになったらしいです。

natalie.mu


まぁ『レッツゴーボウリング』なんて直球ストライクな曲だしね。
協会さんも桑田みたいな大物に作ってもらって満足でしょうよ。


でも悔しいかな、この曲めっちゃ耳に残るねん。
あの懐かしい感じのメロディーといい名前連呼するだけのサビと言い
頭にこびりついて離れない。くそっ。これが桑田の恐ろしさよ…。

しかしこれで俺がボウリングに行きたくなるという事は
残念ながら無さそうである。あれ地味にきついんですよ…。
いつも終わった後に筋肉痛になるの。いつか楽しめるようになるかなぁ。

でも大会は盛り上がるといいなと思っています。
頑張れ、桑田佳祐 & Pin Boys!


【採点】
・ボウリング世代向け   30点
・名前を呼ぶだけのサビ  30点
・以外と好きなジャケット  5点
・そのうち行こうかな…   3点
68点