【Song】関西電気保安協会 / 関西電気保安グルーヴ [2019]

電気グルーヴ感は不滅です。

俺は現在、クスリを常用している。
クスリが無いとやっていけない体になっちまった。

毎日毎日、起床時や寝る前、食後などにも
断続的にクスリをやらないと体がもちそうにもないんだ。
分かっている。俺の体はどうかしちまっているのだ…。

来週、入院します。

俺は今、暫く前から俺を悩ませていた体調不良の治療中である。
ここ最近は処方されたクスリ漬けの日々を送っていたのだが、
とうとう来週入院する事になりました。病院食…つらたん。

さて、そんなわけで個人的にも世間的にも
クスリの話題で持ち切りな今日この頃で御座いますが、
まず最初に、ピエール瀧じゃないからな。ウルトラの瀧だからな。

今年電気グルーヴが30周年を迎えるにあたり
ピエール瀧はウルトラの瀧に改名されております。ご注意を。
（デビュー時の名前らしい。ウルトラの父みたいな感じ？）

ピエール(ウルトラの)瀧がコカイン所持で逮捕されたという事で、
いやまぁなんというか正直そこまでの驚きは無かった。

www3.nhk.or.jp

俺は電気グルーヴのファンってわけではないけれど、
彼らの音楽を聴いてきた感覚からすればなんというか
クスリやっててもそんなに意外性が無いというか…。

ただ世間的にはどうやら俳優や声優としてのイメージが強いらしい。

数日前に薬局で俺の隣でクスリ待ちしてた年配の夫婦が
薬局のテレビでピエール瀧逮捕のワイドショーを見ながら
「そーよ！この人あの雪だるまの声の人よ！怖いねー」
みたいな感じでウルトラの瀧への批判を繰り広げていた。

別にウルトラの瀧のファンでもなんでもなさそうなのに
良くもまぁ飽きもせずにずーっとこのワイドショー見てるよなぁ
とか思いながら、俺は隣であるアプリのログインパスワードを
忘れてしまっていたので再発行と再設定するのに必死だった。
登場人物全員が生産性皆無という微笑ましい状況である。

そして始まった恒例行事。「作品封じ」である。

この事については前々から思う事があったので改めて書きたいんだけど
電気グルーヴ関連の動画等もネットから一斉に削除され始めた。

www.excite.co.jp

ああああなんという悲しき事態！
Amazonでも電気グルーヴ関連の作品が続々と出荷停止に。
まるで電気グルーヴなんて存在しなかったかのような扱いだ…。

「別に電気グルーヴなんて聴けなくなってもいいし」
などという方もいらっしゃるだろうが、サブカル界からすれば
電気グルーヴの音楽が聴けなくなるというのはかなりの損失である。

その強烈なオリジナリティは聴く人を選びはするものの
音楽シーンにおいてはずっと異彩を放ってきた貴重な存在だった。
数々の芸能人やミュージシャンから支持を受けるのも頷ける話だ。

そんな貴重なアーティストの音楽が表舞台から消えてしまう…
それは歴史的資料が参照できなくなる事と同じ事態なのである。

なんとか彼らのエッセンスを後世に残す事は出来ないのか…

というわけで残っていたのがこの曲。
『関西電気保安グルーヴ』である。

冒頭にも載せたけど再掲載。
今年発表されたばっかりのこの曲はYoutubeで生存を確認した。
再生数も既に100万回を突破している。

これはタイトル通り関西電気保安協会の広告として制作された、
現存するYoutube動画の中で限りなく電気グルーヴっぽい最新音源だ。

電気グルーヴの捕まってない方、石野卓球が提供したらしいこの曲。
この関西電気保安協会という一般財団法人、
俺もこの動画を観るまで知らなかったのだが
電気グルーヴ感あふれるこの曲を聴いてすっかり覚えてしまった。

こういう目的が良く分からない話題性だけの動画を制作するのは
名前を売る以上の効果が無さそうだしあまり好きでは無いんだけど、
（日清みたいな誰もが知ってるブランド商品がある場合は別ね）
一旦名前を記憶させておいて次に何か仕掛けてくる可能性もあるので、
動画が話題になった時点でひとまず関西電気保安協会の目論見は成功か。

…と思ったけど、この関西電気保安協会とかいうトコ、
過去のCM動画をYoutubeで確認してみたらめっちゃ前科持ちやん…。
さすが関西人。CM動画に対する笑いの熱意の注ぎ方が半端ない。

この『関西電気保安グルーヴ』の途中にも
過去のCM動画に出てきたネタが入っているようだ。
初見だと意味不明に見えたカットも実はちゃんと意味があったのね。

そしてその上で「電気グルーヴっぽい」と分かってしまうこの感じ。
これはもう石野卓球の為せる匠のワザである。
電気関連の団体なので電気グルーヴ的な曲がバッチリ合うし。

動画の構成や文字のフォントまで電気グルーヴっぽいし、
何から何までがっつり電気グルーヴに寄せている。
やってくれるぜ関西電気保安協会。しっかりした仕事してそう。
ただどうやってこのコラボが実現したのか経緯が気になるところだ。

しかし良かった。
かろうじて電気グルーヴらしい音源がYoutubeに残されていた。

というか電グル関連じゃない石野卓球の曲ならば残ってるっぽいね。
あの忌々しい『ゴキブリ男』も生存を確認した。

突如訪れた電気グルーヴロス。

でもこの事件で電気グルーヴに興味を持った人もいると思うし、
暫くはこれらの曲で電気グルーヴに思いを馳せるしかないだろう。
時間が経てば音源が再び解禁される時がまた来るだろうから…。

そして様々な方面に波及した今回の騒動。
凛として時雨のピエール中野にまで影響するとかｗ

news.livedoor.com

つーか電気グルーヴの事をよく分かってない人も多かったっぽいね。
俺が観てたワイドショーのリポーターが「電気グループ」とか言ってて
うわこの人グルーヴ感無いわ～とか思った。

ちなみに「電気グループ」はポケモンのゲーム内のトレーナーにいる。

これ、元ネタはガチで電気グルーヴだと思われます。
初代ポケモンからいるんだけど最新作のピカブイにも登場してて
しかも見た目が石野卓球ぽくて笑ってしまった。

僕の本名はフミトシって言います https://t.co/mc6mySGsAA
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) November 18, 2018

この見た目がウルトラの瀧の方だったらもしかして波及してた…？？

音源の解禁がいつになるかは分からんが、
サブスクリプションでは普通に電気グルーヴの曲も聴けるみたいだし
この空気の中でも自粛せずに普通に公開してるサービスが
ユーザー数を伸ばす結果になったらそれはそれでウケるけどね。

しかし直接的な被害者がいる案件ならまだしも、
個人の麻薬取締法違反で一斉に作品が聴けなくなるのは良く分からない。
ましてや公開中の作品のみならず過去作品までとはどういう事だ。

先日ちょうど世界から「ヴ」が消えるという記事を読んだんだけど
電気グルーヴの件でさらにこの動きが加速していくという事態である。

www.nhk.or.jp