脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

非ネットの音楽オタクが選んだ平成ソング20


平成ってどんな時代!?


平成を代表する曲って何!?
あの曲は!?ランキングは!?ベスト10は!?
気になる平成ベストソングの内容を調べてみました!

ongakudaisukiclub.hateblo.jp


なんと…ネットの音楽オタクの方々が集計されていました!



はい、令和民の皆さんごきげんよう。

平成はいかがでしたか?


平成という時代に買い漁ったCDはこの先どうなるんだろうとか
ぼちぼち考え始めている今日この頃。Spotifyマジ便利ィ~。

さて平成を振り返る企画が色々流行っている昨今ですが、
先日ネット上の音楽オタクの方々を中心にアンケートが行われたようで
上記のリンク先の結果になったようですね。


…ふむふむ。実に面白い。


ネットの音楽オタクと呼ばれる方々が好む音楽の傾向が良~く分かる。
いいですねぇ。嫌いじゃないぜこういうの。
とりあえずくるりは必修科目のようです。
ネットの音楽オタクと絡まれる方は是非くるりを履修ください。

ちなみに俺と絡む場合は星野源以外が好きな方であれば問題ないです。
星野源が好きな方は俺の持病が悪化しそうなのでお引き取り下さい。
あーあ、俺も星野源に生まれたかったなぁー。


さてそんなネットの音楽オタクによるベスト平成ソングランキング、
俺の大好きなスピッツの『8823』が入ってなかった時点で
「よし、俺はネットの音楽オタクじゃない!」と認知しました。

というわけで今回はそんな音楽オタクでは無かった俺が
ネットの音楽オタクが選んだ平成ソング」を20曲選ぶという
個人の独断と偏見によるオリジナル平成振り返り企画であります。


音楽オタクの投票による上記ランキングですが、
やっぱり普通の一般ピーポーが見てもですね、
当然ピンと来ないわけですよ。俺の嫁は1位でもうギブアップでした。

音楽オタクの結果はそれはそれで一つの結果なので楽しいんですが
でもこれじゃあ俺の嫁を始めとするより多くのリスナーは楽しめない。

そこで懐の深~い俺が極力広い範囲の方々に楽しんで貰える
平成ソングを20曲選んだわけです。やっさし~!

今回は珍しく、俺の好みは殆ど入っていません。
本当はねスピッツとか椎名林檎とか大好きなんだけど、
でもより広いジャンルから多くの人に伝わりそうな20曲を選んだので
その辺も入っておりません(ややネタバレ…)。


私は福田元首相と同じでね、自分を客観的に見ることが出来るんです。
あなたとは違うんです。あ、やっべ、辞任しないといけなくなる。

というわけで特にランキング形式にはしておらず、
平成という歴史の中で重要と思われる20曲を時代順に並べました。
「こんな曲もあったねー」と懐かしみながら楽しんで頂けると幸いです。

ではでは、音楽オタク以外にも届け!
これが一般ピーポーの俺が選んだ、平成ソング20曲だ!

非ネットの音楽オタクの俺が選んだ平成ソング20曲


①美空ひばり / 川の流れのように【1989】


平成が始まった1989年1月8日の3日後、1989年1月11日という
平成の明け方に発売された美空ひばりさん生前最後のシングル。
曲自体は前年からあったけどヒットが平成元年なので良しとしてくれ。

昭和を駆け抜けた国民的歌手、美空ひばりさんは同年6月に亡くなる。
そしてこの曲はひばりさんの没後も売れ続けミリオンセラーに。
平成初のレコード大賞では特別栄誉歌手賞という特別賞を受賞。
まさに昭和の総括と平成の幕開けとなった重要な曲である。


②X JAPAN / 紅【1989】


平成の音楽シーンを彩った「ヴィジュアル系」のルーツとしても
重要なバンドX JAPAN(当時はXかな)のメジャーデビュー曲。
ちなみにネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは58位。

こんなハードな曲が日本人にここまで親しまれる曲になるとは、
当時は殆ど誰も予想できていなかったんじゃないかなー。
彼らがいなけりゃ後のLUNA SEAもGLAYもいなかったわけで、
平成の始まりと共に新しい風を音楽界に吹き込んだ一曲。


③フリッパーズ・ギター / 恋とマシンガン【1990】


今でもたまに流れているのを耳にするパーフリの代表曲。
これはJ-POPの始まりの一つと言って差支えないでしょうね。
ちなみにネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは82位。

オシャレでどこかシニカルでそして適度にジャジーで、
これが最先端の音楽だぞっ!ってムードを周りにまき散らした曲だ。
でも流行りに対抗するというよりも「俺らは俺らで勝手にやる」的な
彼らのスタイルが感じられてそこがまた憎いよね~。


④ZARD / 負けないで【1993】


90年代前半、音楽シーンを席巻したビーイング系。
タイアップを絡めて売る手法は確かに商業主義ではあったものの、
そのお陰で誰もが知ってる人気曲が多数生まれたのも事実。

ZARDの『負けないで』はそんなビーイング系を代表する曲であり、
今や日本国民共通の応援ソングとして定番中の定番でしょう。
俺も何かしらの運動会の度に流れているのを聴いている気がする。
J-POPの王道を往き、そして多くの国民を元気づけた大事な曲だ。


⑤小沢健二 featuring スチャダラパー / 今夜はブギー・バック【1994】


やっぱねー、これは平成を振り返る上では外せないんだろーなー。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは36位。
オザケンがフリッパーズ・ギターと被っちゃうけど仕方あるまい…。

サブカル的な音楽だったヒップホップが一躍大ヒットソングとなり、
またfeaturingというコラボスタイルをメジャーに押し広げた一曲。
確かにこの曲が出てきた当時の斬新性を思うとインパクト凄そう。
あと多数のアーティストがカバーしまくってるんで日本で生きてて
この曲を回避する事は不可能なんじゃないかな。


⑥Mr.Children / innocent world【1994】


今や世界では「バンド!?w古っww」ってさんざん言われてるのにさ、
日本の音楽シーンで未だにバンドが根強い人気を誇ってるのは
もうホントこの曲が元凶じゃないかと思うんですよ。良くも悪くも。

かつてはジャイアントキリング的なポジションだったバンド音楽が
大ヒット、年間一位、レコ大受賞(欠席)、とスターダムにのし上がり
「バンドって夢があるんだ!ひゃっほーい!」みたいな空気を作った曲。
いや、好きな曲ですよ。平成を代表する曲としても異論はありません。
ちなみにネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは28位。


⑦trf / Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜【1995】


90年代を語る上で小室ファミリーはスルー出来ないよねぇ~。
もっとおっさんからすれば小室は80年代後半だって言うかもしれんけど。
そんな小室ファミリーからはレコ大も取ったtrfのこの曲を。

trfはもっと売れた曲もあるけれど、この曲は他のtrfのヒット曲と違って
なんだろう、音楽的に面白いというか洋楽的なノリが結構強くて
勢い任せじゃなくしっかり躍らせるディスコソングって感じなんよね。
そしてここから4年連続で小室ファミリーがレコ大受賞。
レコ大の影響力も低下し始めるとは言え、でも小室哲哉の力は凄かった!


⑧高橋洋子 / 残酷な天使のテーゼ【1995】


言わずと知れた、社会現象を巻き起こしたアニメ
『新世紀エヴァンゲリオン』のOP曲であり平成アニメソングの筆頭。
エヴァは知らなくてもこの曲は歌えるという人間が多数生息しており、
今この瞬間も日本のどこかのカラオケで歌われているであろう曲だ。

急ごしらえで作られた曲であったにもかかわらず、
ミステリアスで神話的な世界観がアニメとリンクして大ヒット。
アニソンというジャンルを一般層にも広く認知させる事に貢献し、
アニメ本編と共に長い人気を誇る国民的アニソンとなった。


⑨宇多田 ヒカル / Automatic【1998】


音楽市場がピークを迎えた1998年、
突如として現れた15歳の少女が音楽シーンの話題をかっさらっていった。
彼女の出演する番組は軒並み高視聴率を叩き出し、
まるでアイドルのようだった。(いや、実際アイドルだったかも。)

「な、なかいめのベ、ルで」のあの区切り方の歌い出しを聴くと
あーヒッキーだなぁって思っちゃうよね。これぞ『Automatic』の衝撃。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは15位。
そして彼女の1stアルバムはもう誰も塗り替えられないであろう
767万枚という空前の歴史的大ヒットを記録したアルバムとなった。


⑩Dragon Ash featuring Aco, Zeebra / Grateful Days【1999】


これもやっぱり平成ソングに入れたいんだよねー。
俺は東京生まれHip Hop育ち」というヒップホップ史上最大の
パンチラインを有し、ヒップホップ初のオリコン1位を獲得。
以降のヒップホップブームを大きく牽引する事となる曲だ。

日本におけるヒップホップのパブリックイメージを作り上げ、
様々な批判もあるが「周りに感謝しそして自分で道を開く」という
価値観を若者の間に齎したとも言える。以降ZEEBRAさんと色々あって
もう披露される事がなさそうなのが残念ではあるけれど。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは97位。


⑪坂本龍一 / energy flow【1999】


80年代からYMOとして有名だった坂本教授のインスト曲だ。
CM曲として話題を呼び、この曲が収録されたシングルは
インスト曲として史上初のオリコン1位を獲得し150万枚超えを記録。

切なくて耳に残る味わい深いメロディがとても印象的で、
その後の癒し系音楽のブームの先駆けになったともされる曲。
教授は5分くらいで作ったらしく、しかもなんで売れたのか分からんと
教授らしいコメントを残している。みんな癒されたいんですよきっと。


⑫Hi-STANDARD / Stay Gold【1999】


日本におけるメロコアの唯一神。メロコアに多神教は存在せず、
ハイスタを唯一神として崇めなければ信者から袋叩きにされます。
そんな唯一神の教典となるのがこちら『Stay Gold』です。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは19位。

彼らの台頭によってメロコアという市場が音楽シーンに現れ、
また彼らは日本でまだフェス文化が根付く前から音楽フェスも主催。
ハイスタの一般的リスナー層へのリーチ度は低いかもしれないが、
メディアに一切露出せず口コミだけでミリオンを売った功績はデカイ。
英語で良く分からんけどカッコ良ければオールオッケー!だったのだ。


⑬BUMP OF CHICKEN / 天体観測【2001】


ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは3位。
うんうん、確かにこの曲を語らずして平成は語れないよね。
みんな大好きみんなお馴染み、バンプのいぇいいぇいあはーんです。

ちょっと今ではネタ的な扱いをされる節も無きにしも非ずな曲だが、
この曲がヒットした当時は本当に何か邦楽の新たな可能性を感じた。
それまでのヒット曲のどれとも違う次世代の音楽って雰囲気だったし
売れてるどのアーティストとも違う佇まいで「俺らの時代が来た!」
感があったのだ。バンド名通り、まさに「弱者からの一撃」だった。


⑭MONGOL800 / 小さな恋のうた【2001】


ハイスタとも絡むが、2000年代前半はインディーズバンドの時代で
「メジャーなんてダサい、やっぱインディーズが面白いぜ!」という
ある意味で”逆張りが正義”みたいなちょっと捻くれた時代でもあった。

そんなインディーズブームの中でも最大級の脚光を浴びたモンパチ。
アルバムはじわじわ売れ続けて200万枚超えという驚異的なヒット。
多くの人々が彼らの『あなたに』や『小さな恋のうた』を聴いた。
『小さな恋のうた』は今もカラオケでもメチャ歌われている一曲。
メジャーもインディーズも関係無く良いものは良いと認識された。


⑮SMAP / 世界に一つだけの花【2003】


これもね、みんな言いたい事は色々あるんでしょうけど
やっぱり平成ソングからは外せない一曲だと思いますよ。
もう既に音楽業界が下り始めていた2003年に大ヒットを記録し、
現在累計300万枚を超える歴代最大のヒットシングルCDとなった曲。

「みんなそれぞれいいところがあるんだよ」というメッセージが
皆の心に刺さったわけだが、ここは未だに意見がぶつかり合う点だ。
俺はこの曲の内容は凄い尊重されるべきだと考えるけど、
現実は日本社会の受容がまだ追い付いていないよねって思うところ。
令和の時代にはこの曲のような世界になっているといいなぁ。


⑯Perfume / ポリリズム【2007】


みんなPerfume好きだろ?恥ずかしがらずに好きっていいなよ。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは26位。
冗談抜きでこれは日本人の耳をアップデートさせた曲だと思う。

この『ポリリズム』は、特に間奏部分について当初難色を示していた
レコード会社に対して、プロデューサーの中田ヤスタカが
「今の若い世代にはこれくらいしないといけない」と
力説した話が有名だ。この曲が収録されたアルバム『GAME』は
2000年代の名盤としてCDショップ等でも良く紹介されている。


⑰黒うさP / 千本桜【2011】


インターネットが浸透し個人が自由に発信出来る世の中になり、
米津玄師などネット発のアーティストが活躍するのも
珍しくなくなった事も平成という時代が生んだ大きな変化だろう。

黒うさPが初音ミクを使って制作したこのボカロ曲『千本桜』は
ニコニコ動画で人気を博し、それ以降もCMに使われたり
小林幸子が紅白で歌ったりカラオケでも上位にランクインしたり
和楽器バンドのカバーがYoutube再生回数1億回を突破する等、
気付けばとんでもない広がりを見せる事になった一曲だ。


⑱AKB48 / 恋するフォーチュンクッキー【2013】


AKB48だって昔っからなんだかんだ言われていたわけだけど、
恋チュンについてはみんな全会一致で認めざるを得ないよね。
あの音楽評論家のタナソーだってこの曲をべた褒めしてたんだぜ。

AKB系のいじられキャラだった指原莉乃が総選挙で1位を獲得して、
「人生捨てたもんじゃないよね あっと驚く奇跡が起こる」なんて
歌うんだから最高にカタルシスじゃあないですか。
そしてそのちょっと懐かしいディスコ風の音楽性もまた大ウケし、
日本国民を躍らせてあちこちでダンス動画も大流行。
そういや俺もAKBの曲の中で初めて自分で買った曲だったなぁ…。


⑲Suchmos / STAY TUNE【2016】


平成ソングのこのラインナップの中ではやや弱い気もするが、
でもこの曲って最近のヒット曲の中では面白い広がり方したんですよ。
この曲自体の初出は実は2016年の1月なんだけど
世間的に知られるようになるのは2016年の末くらいから。

そう、車のCMに起用されてからじわじわと人気になったんですね。
それで「あのオシャレな音楽は何?」と話題になり近年には珍しい
ロングヒットを記録。また歌詞のフレーズがSNSでパロディされたり
何かとサチモスを意識したようなムーブメントが生まれており
そのオシャレさも相まって不思議な波及の仕方をしたヒット曲だった。


⑳星野源 / 恋【2016】


はい、平成ソング20曲のラストは星野源様の『恋』です。
ネットの音楽オタクが選んだベスト平成ソングでは11位。
先日再生回数が2億回を突破。は?日本の人口1億2000万ですけど?

この曲に関してはもう語り尽くされている程にみんな語ってるので
もう敢えて俺がいう事は無いんだけど星野源はヤバイ奴ですマジで。
星野源マジックにかかればどんなものもポップスになってしまう。
その顕著な例ですよこの曲も。おまけにダンス付き。流行るってコレ。
平成にも色んなラブソングがあったけど最後に全部持っていった曲。
音楽はどんな人も拒まないという事を見事に表した脱帽の一曲である。

おわりに

こうやって平成を振り返ってみると
本当に変化に富んだ時代だったと思います。
平成ソングを辿れば平成という時代が
どんな時代だったかなんとなーく分かるような気がするね。

邦楽は独自に発展を遂げながら多様化し、
それに合わせて皆が聴く音楽も多様化していった事が伺えます。
令和になってもこの傾向はきっと続いていくんだろううな。

特に平成と共に育ってきた俺にとっては、
平成ソングはもう自分の中の一部になっちゃっているわけだ。
だから平成ソングには色々感謝しないといけないな、なんて思います。


あと多分そのうち2010年代のベストソングとかいう企画も
絶対どこかで誰かがぶち上げると思うので、
その時もまた似たような事やってみようかな。

2010年代ソングを徹底解説!ランキングについても!

うん、これもまた楽しみだ。