脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Dragon Ash / Viva La Revolution [1999]

もっと評価されるべき。

Viva La Revolution Viva La Revolution
Dragon Ash

曲名リスト
1. Intro
2. Communication
3. Rock the beat
4. Humanity(album version)
5. Attention
6. Let yourself go,Let myself go
7. Dark cherries
8. Drugs can′t kill teens
9. Just I′ll say
10. Fool around
11. Freedom of Expression
12. Nouvelle Vague #2
13. Viva la revolution
14. Grateful Days
15. Outro

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J-POPの話題となると、B'zやサザン、ミスチルをはじめ
GLAYラルク、宇多田や浜崎なども良く名前が挙がる。
音楽誌等の音楽的な評価は別だとしても、
この辺りのアーティストは一般的な音楽好きから非常に支持がある。

しかし、他にも忘れてはならないアーティストがいる。
今回は「Dragon Ashにも目を向けて~」と言いたいわけだ。

確かにセールス的には上に挙げたアーティストには及ばないが、
とにかく2000年代以降の音楽シーンにDragon Ashが与えた影響はデカイ。


ラップ、ロック、そしてラテン要素まで、
日本でミクスチャー・ロックをここまで体現したバンドもいない。
kj自身も語ってる通り90年代の洋楽直系の音楽性故に、
昔からパクリ等と言われる事も多いが業界への貢献度は絶大だ。
というかパクリとか言い出したら、邦楽のほぼ全てはパクリだ。

そんなパクリ論議よりも
この手の音楽を日本という市場で切り開いた彼らの功績を語ろうぜ。
何番煎じだろうがいいものはいいのだよ。
元が濃厚な茶の葉なら五番煎じくらいまでいけるっしょ。

そういうわけで彼らは芳醇な90年代の洋楽のエッセンスを貪欲に集約し、
この一枚のアルバムに収めてJ-POP界に殴りこんできたのだ。

そしてこのアルバムは彼らの大出世作となった。
200万枚近くを売り上げた。

オープニングからアウトロ、
そしてシークレットトラックまで非常に練られた構成で、
溢れんばかりの満足感。例えるなら全部のせラーメンってとこだ。

彼らはラップのイメージが強いが、
初期にはバンドサウンドを基調としたロックな楽曲も割と多い。
このアルバムはそんなロックな曲にラップ、ミクスチャー曲と、
バラエティにおいてもばっちり。
Dragon Ashの才能がまさに開花した一枚だ。


そんな彼らだが功罪の罪を挙げるとするならば、
このアルバムにも収録されている『Grateful Days』が大ヒットしたせいで、
何故か日本語ラップ家族恋人友人にマジ感謝するという
テンプレート的なイメージを作りあげてしまった事だ。
ある意味で歴史的な意義を持ったアルバムと言える。


【採点】
・日本でのラップの浸透に貢献 30点
・ミクスチャー音楽の開拓   30点
・90年代洋楽の集約      30点
・マジ感謝するパイオニア    1点
91点