【Album】戸川純 / 玉姫様 [1984]
レディヒステリック、玉姫様乱心♪
玉姫様(紙ジャケット仕様) 戸川純 曲名リスト 1. 怒濤の恋愛 2. 諦念プシガンガ 3. 昆虫軍 4. 憂悶の戯画 5. 隣りの印度人 6. 玉姫様 7. 森の人々 8. 踊れない 9. 蛹化の女 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
幽遊白書で仙水に殺されそうになった時に樹が言った台詞に
「もう一日生きたい。明日ヒットスタジオに戸川純が出る。」
というものがあるが、
この台詞のお陰でなんと樹は殺されずに済んでしまうのだ。
なんというパワー、戸川純!!さすが十万馬力の破壊力!!
椎名林檎がブレイクした頃に戸川純のパクリだのなんだの言われてて
俺はそこから戸川純を知ったタイプだが、
多分この幽遊白書で戸川純に興味を持った人も多いのではないかと推察する。
そんな戸川純渾身のソロデビューアルバムであり、
いまや邦楽史に残る傑作と名高いのがこの『玉姫様』なのだ。
とにかくサイケデリック。サイケ濃度が濃い。
狂気をまとった女性歌手と言ったらこの方がパイオニアじゃなかろうか。
こんな女性が現代の合コンなんか来たら電波さん扱いだ。
きっとカラオケ行ったら
「隣のインド人~♪ 何してるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
とか歌いだす。
「道に這い出しビルに吸い付き駅に溢れ群れをなせ昆虫軍♪」
とかノリノリで歌う。
終いにはカルーアミルクとか頼んで
「樹液すする私は虫の女♪」とか歌い出す。
絶対みんなこんな女性ムシするからね。
それでも「おしりだって洗ってほしい♪」とか言われるんだろうな。
表題曲『玉姫様』だが、作詞が戸川純で作曲は泣く子も黙る細野晴臣だ。
スレイヤーズのリナ・インバースで言うところの「あの日」を歌った曲。
この狂気に満ちた世界観はまさに戸川純ならではだ。
とにかく色々と凄いこのアルバム。
全体を通して感じるサイケデリック感。
そしてそれをしっかりとパフォーマンスする戸川純。
こういった音楽って90年代で大分淘汰されちゃった気がするが、
90年代末に椎名林檎やCoccoでまた少しは復興していた。
でも最近はまた随分と別勢力にかき消されている印象だ。
こんな表現も何かでまた盛り上がったりすると面白いのだが。
【採点】
・隣のインド人、何してるのぉぉぉぉぉ
30点
・隣のインド人、遊ぼうよぉぉぉぉぉぉ
30点
・隣のインド人、子供もインド人
20点
・僕にもターバンの巻き方教えて
3点
83点