脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】INU / メシ喰うな! [1981]

おまえらと一緒にすな、このたにし!

メシ喰うな メシ喰うな
INU

曲名リスト
1. フェイド アウト
2. つるつるの壷
3. おっさんとおばはん
4. ダムダム弾
5. 夢の中へ
6. メシ喰うな!
7. ライト サイダーB(スカッと地獄)
8. インロウタキン
9. 305
10. メリーゴーラウンド
11. 気い狂て

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

町田町蔵と言えばどちらかと言えば
芥川賞受賞作家『町田康』のイメージなんだろうけど
彼らも忘れちゃならない。

日本のセックス・ピストルズっつーたら
やっぱりこの町田町蔵率いるINUなんじゃないだろうか。

ほら、年代も近いし、どちらのバンドもすぐ解散しちゃうしな。

…そんくらいかな。意外と共通点無かったな。
でもなんだか俺にはそんなイメージで定着している。


ちなみに結構前に布袋寅泰に町田が暴行受けたニュースあったけど、
あの後どうなったんかいな。結局音楽はやってないぽいけど。

さて、このINUはパンクといっても結構ポップアレンジの効いたパンクで、
当時としてはかなり前衛的な音だったのではと思われる。
そこに日本語の語感をうまくはめ込んだ手腕はさすがといったところだ。


歌詞もいい感じにアウトローというべきか、
「ああ、日本語でパンクやったらこうなるんだなぁ」という
妙な説得力を感じる言い回しだ。
芥川賞作家はこの頃から言葉のチョイスにセンスがある。
 
鋭い言葉と汚い言葉が入り混じり、
頭の中がぐるぐるかき乱されるような感覚。

しかしこれが「後の芥川賞作家が到達した表現である!」とか
考えながら聴くのでなんとなく凄い気がしてくるのかもしれない。
俺の親戚が書いたと言われれば「ああ、疲れてるのね」としか思わないだろう。

なんだかんだで俺って権威主義的だなと思わせてくれる一枚だ。

さすがに現代でこんな音楽やるバンドは殆どいなくなったみたいだけど、
彼らに影響を受けたと言われるアーティストはかなりいるようで。
やはり歌っている内容は確かなパンクの血を感じるものであり、
その精神はどの時代でも誰かに通じているわけだな。

そう思うとパンクっていつの時代にも
なんらかの形で世の中の傍らにあるものなんだと思う。


【採点】
・日本語パンクの一つの到達点 30点
・理解できずともインテリ気分 20点
・おっさんが結構キーワード  20点
・おまえらと一緒にすな、このたにし!
                1点
71点