脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】The Stone Roses / The Stone Roses [1989]

英国ロック好きが通る道。

ザ・ストーン・ローゼズ-20th アニヴァーサリー レガシー・エディション ザ・ストーン・ローゼズ-20th アニヴァーサリー レガシー・エディション
ザ・ストーン・ローゼズ

曲名リスト
1. アイ・ウォナ・ビー・アドアード
2. シー・バングス・ザ・ドラムス
3. ウォーターフォール
4. ドント・ストップ
5. バイ・バイ・バッドマン
6. エリザベス・マイ・ディア
7. (ソング・フォー・マイ)シュガー・スパン・シスター
8. メイド・オブ・ストーン
9. シュート・ユー・ダウン
10. ディス・イズ・ザ・ワン
11. アイ・アム・ザ・レザレクション

1. エレファント・ストーン (12” ヴァージョン)
2. フル・ファゾム・ファイヴ
3. ザ・ハーデスト・シング・イン・ザ・ワールド
4. ゴーイング・ダウン
5. ゲルニカ
6. マーシー・パラダイス
7. スタンディング・ヒア
8. シモーネ
9. フールズ・ゴールド (フル・レングス)
10. ホワット・ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー
11. ワン・ラヴ (フル・レングス)
12. サムシングス・バーニング (フル・レングス)
13. ホエア・エンジェルズ・プレイ

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あるアーティストが気になったら、
そのアーティストが好きだとかリスペクトしているとか
影響を公言しているアーティストを聴いてみる。
これって意外な発見があったりするのだ。

でもそんな「ルーツを聴く」という楽しみ方は、
今ではすっかりオタクっぽいスタイルになった気がする。
ツールはいっぱいあるのに、ルーツは辿らない人多そうだ。

音楽の趣味も細分化されすぎたせいで
ルーツを辿ること自体が困難になったか、
あるいはそこまでの引き出しがなくても、
曲は楽しめるし作る事も出来る時代になったというべきか…。


と、ちょっと話が逸れたが、
今回のザ・ストーン・ローゼズ(バンド名)の
ザ・ストーン・ローゼズ』(アルバム名)は、
英国ロックを聴いていると必ずぶち当たる作品の一つだ。

90年代のオアシスやブラー等に多大な影響を与えており、
イギリスでは偉大なアルバムとして認知されている。
確かに聴くと「あ~英国ロック」って感じがするね。


でもそれは俺が後年になって聴いたからであって、
当時の人達は「ぬるい」ロックみたいな感想だったのではないか。


”カッコイイ”という定義は時代によって変化していくけど、
この当時は多分この作品はカッコよくはなかったと思うんよね。

1曲目の『I wanna be adored』からして、訳は「私は賞賛されたい」。
ああ、なんてロックっぽくないんだろう!!
アルバムを通してボーカルも音も繊細で柔らかい感じだ。
当時のカッコよさからするとこんなのぬるぽだよ。ガッ。


でもコレ以降の曲に多く触れている俺のような人が聴くと、
このアルバムの評価が高いのも分かるのだ。
まさにその後のロックの一つの流れを切り開いた作品と言える。

アルバム全編を通して洗練された透明感のあるサウンド。
でも暗いわけではなく、むしろキラキラしたその楽曲群からは
90年代ブリットポップの片鱗が感じられる。

これが1stアルバムであり鮮烈なデビューとはなるのだが…

その後なんやかんや色々あって、
2ndではまるっきり音楽性も変わり、
そして解散というあっけない終わり。
何年か前に再結成はしたようだが。

そういう事もあり、
このアルバムはある意味奇跡の産物だったと言えるかもしれない。


そんな有名なアルバムではあるが、
再発されたタイミング毎に収録内容が微妙に違うので注意だ。
俺が所持しているCDでは6曲目に
『Elephant Stone』が入ってるので91年再発盤ぽい。

つか曲順で結構印象変わると思うんだけど…
こんなにあっさり入れ替わるとは、
大人の事情によるものなのだろうか。


ちなみに「ローゼズ」でグーグル検索すると、
実はかの有名なガンズよりも上に来るんだぞ!

だからなんだ
と言われても困るが…


【採点】
・英国音楽史上重要作 30点
・洗練されたサウンド 20点
・ぬるくてもロック  25点
・ガンズより上(ローゼズ検索時) 2点
77点