脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】My Bloody Valentine / Loveless [1991]

これこそ特別なオンリーワン。

ラヴレス ラヴレス
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン

曲名リスト
1. オンリー・シャロウ
2. ルーマー
3. タッチト
4. トゥ・ヒア・ノウズ・ホエン
5. ホエン・ユー・スリープ
6. アイ・オンリー・セッド
7. カム・イン・アローン
8. サムタイムス
9. ブロウン・ア・ウィッシュ
10. ホワット・ユー・ウォント
11. スーン

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洋楽の91年は凄い年だったという話を聞いた事がある。

言われてみればニルヴァーナNevermindとか
レッチリのBSSMとかU2のAchtung Babyとか、
確かに強者揃いだなとは思っていたけど。

そういえばコレも91年だった!
ノイズ・シューゲイザーの金字塔アルバム、
My Bloody Valentine 、通称マイブラの『Loveless』だ。


マイブラって略すとなんかマイブラジャーとか思われそうで、
あんまり知らない人の前で口に出せない気恥ずかしさがあるよね。
俺だけですかそうですか。


さてさて、90年代を代表する傑作とまで評された
このマイブラのラブレスなわけだが、
とにかくこれはもう聴け!としか言いようが無い。

だって言葉で説明しても多分全然伝わらないと思うもん。
マイブラって言うの恥ずかしいよね」って話だけしたら
それだけでもう俺の中では説明終わってる気分だし。


それでも敢えて言葉で表現する事に挑戦するならば、
轟音ノイズ不思議ロック」だ。


ほら変な感じになった。


とにかくこんな独創的な音、他では聴いた事が無い。
というかマイブラ自身もこのアルバム以外は別の音である。
何年か前に出た久々の最新アルバムでも、
このラブレス路線とは言えやはりインパクトに欠けていた。

それくらいこのアルバムは唯一無二の作品でもある。
俺も最初聴いたとき一曲目の『Only Shallow』からして
太陽にほえろのラスト並みの「なんじゃこりゃあああ」状態だったわ。

「こんな音が聴けるのはマイブラのラブレスだけ!」とか
週刊誌の欄外コメントみたいなCD帯つけたいくらいやね。
ええ、なんか途端に格が下がっちゃったね。すみません。


轟音ノイズとは言ってもヘヴィーメタルのような音ではなく、
不安とか恐怖のような暗い感情が一気に押し寄せてくるような、
とても不気味で、それでいてとても神秘的な音なのだ。

ロックを聴き慣れてないないお行儀の良い人からしたら
”不快極まりない音楽”で一蹴されそうな作品でもあるが、
その不快感の中に快感を見つけられるかどうかがカギである。

しかしこれが90年代で絶賛されたアルバムの一つという事実、
そこからしてもこの音に惹きこまれた人が多かった事が分かる。


日本語で「愛なき世界」とか言われる事もあるアルバムだが、
それだと途端に安っぽくなってしまう気がするので、
ここはしっかり「ラブレス」と言ってあげましょうね。

あと、恥ずかしがらずに「マイブラ」とも言いましょうね。


【採点】
・華の91年作品     30点
・なんじゃこりゃあああ 30点
・不快感に潜む快感   25点
・良く考えたらマイブラザーって解釈もあるね!
             1点
86点