脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Patti smith / Horses [1975]

馬とパンクの女王。

ホーセス ホーセス
パティ・スミス

曲名リスト
1. グローリア
2. レドンド・ビーチ
3. バードランド
4. フリー・マネー
5. キンバリー
6. ブレイク・イット・アップ
7. ランド
8. エレジー
9. マイ・ジェネレーション (オリジナル・アルバム未収録曲) <ボーナス・トラック>

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馬。
ホーセス=馬です。

7曲目の『ランド』に出てくる歌詞からだと思うけど、
何故にこのワードをタイトルにした。教えてくれパティ姉さん。


女性ロックボーカルの冬の時代を終わらせるため、
パンクの女王として真実の愛を求めたパティ・スミスのデビュー作だ。
というのは勿論冗談だが、なんかやたら有名なアルバムだ。

ジャケットも有名で人気ジャケット特集とかに掲載されてたけど、
正直ジャケットについては何がそんなに良いのか分からんとです…

あれか、
ジャケットをカッコよく肩にかけてるジャケットだから
なんか洒落みたいでお洒落やね的な話なのか。
そんな理由であっては欲しくないけど。


さてさて、
そんな大人気の馬アルバムですがパティ、パネェ…。

カッコイイ女性ボーカルの歴史はこのアルバムから始まった、
なんて評価もされているが、聴けば納得の存在感だ。
溌剌とした声で歌い上げる彼女はさすがパンクの女王に相応しい。

はっ。
「パンク女⇒お転婆娘⇒じゃじゃ馬⇒」というロジックで
このアルバムのタイトルを馬にしたのではなかろうか!?
…とか思ったがじゃじゃ馬って思いっきり日本語的表現やないかい。


1曲目の『グロリア』だが、
途中までパティのオリジナルで
途中からヴァン・モリソンのグロリアに転じるという
かなり変則的な構成の半カバー楽曲である。珍しい!

しかも俺は先にパティのグロリアを聴いていたので、
後々ヴァン・モリソンのグロリアをYoutubeかなんかで聴いた時、
すっかりパティのカバーやと思ってたからね。

どちらかがカバーでどちらが本家か分からなくなる、
これがカバー曲あるあるだ。今も世界のどこかで起きている。


他にも『Free Money』『Land』のようなパワフルな曲は勿論、
『Birdland』『Break It Up』のようにじっくり聴かせる曲もあり。
そしてどの曲からも即興ジャズのような息遣いを感じとれる。

今の感覚でのパンクボーカルとは若干違うかもしれないが、
この彼女の歌唱スタイルは本当に新しい道を切り開いたのだ。

そしてこれはボーナストラックですが、
ザ・フーのカバー『マイ・ジェネレーション』も良いぞ!
パティのボーカルが良く映えている。
是非ボーナストラックありのバージョンをお聴き下さい。


そういえば漫画『金色のガッシュ』に
パティというじゃじゃ馬な性格のキャラがいたなぁ。
なんだかんだで魔界に消える回はうるっときたけど。

実はパティ・スミスが元ネタだったり…しない?


【採点】
・パンクの女王パティ  25点
・じゃじゃ馬パティ   25点
・パネェパティ     25点
・カバー曲あるある発現 -3点
72点