脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】The Stalin / ロマンチスト [1982]

吐き気がするほどの歌。

 

日本語ロックの歴史の中でも、
重要曲のポジションに位置してるんじゃないかな?

邦楽ハードコア・パンクのパイオニア、
ザ・スターリンのメジャーデビュー曲『ロマンチスト』だぜ!


とにもかくにも過激なパフォーマンスで、
「えーやだー、パンクってなんかこわーい」というイメージを
世間的に広めてしまいパンク好きが肩身が狭い思いをするという
ある意味では罪なバンドでもある。

まースターリンって名前からしてなんか怖いもんね。
でもコレは「みんなから嫌がられる名前にしよう」という
遠藤みちろうの意図だったらしいので、
それならば曲やパフォーマンス等も含めて一貫性はある。

でも千秋は彼らをお気に入りのバンドだというから、
千秋みたいな女の子からは人気かもね!やったね!


さてさてこの曲の凄いところはなんといってもその歌詞だ。

世にはびこる様々な思想家達。
アナーキスト、オポチュニスト、
コミュニスト、スターリニスト、
モラリストヒューマニスト
ナショナリスト、フォーマリスト、
リベラリスト、ソーシャリスト、
イストイストイストイストイスト…

”イスト”と名の付く者を全員ひっくるめて
吐き気がするほどロマンチックだぜ
と文字通り吐き捨てるこのパンク魂!

なんとまぁ活きの良い事でしょう。
別に小難しい話をしているわけではなく、
すべてをあっさりと否定してしまってる。
これ程にパンクを単純明快に表現している曲も無いよ。


ポイントは「吐き気がするぜ」ではなく
「吐き気がするほど”ロマンチック”」なのだ。
吐き気はしてもロマンチックな事だと認識しているのだ。

それが最終的に『ロマンチスト』というタイトルになっている、
そう、つまり彼らもまた”イスト”と名の付く者だったのだ!
なんてこったい、こりゃもう世の中みんながみんな吐き気がするぜ!

この「吐き気がするほどロマンチックだぜ」は
当時の流行語にもなったそうだ。
全方位へ吐き気を巻き散らす邦楽パンクの草分け的な曲。

もちろんこの曲も吐き気がするほどロマンチックだぜ!


【採点】
・吐き気がするほど 30点
・ロマンチックだぜ 30点
・お・ま・え・は! 20点
80点

ザ・スターリン・ベスト ザ・スターリン・ベスト
THE STALIN

曲名リスト
1. ワルシャワの幻想
2. ロマンチスト
3. アレルギー (シングル・ヴァージョン)
4. STOP JAP
5. 下水道のペテン師
6. 365
7. 天プラ
8. 取り消し自由
9. 水銀
10. Go Go スターリン (シングル・ヴァージョン)
11. 爆裂 (バースト) ヘッド
12. アザラシ
13. Nothing
14. STOP GIRL
15. M-16 (マイナー・シックスティーン)
16. 虫
17. バイ・バイ “ニーチェ” (ライヴ・ヴァージョン)

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