脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

売れたいアーティストは一度死ね。

死ねば分かるさ。


すまんね。
ちょっと前の記事で「死ね」なんて言葉使いたくないとか言いながら、
もうあっさり使っちまった。俺の意思の強さなんざヤムチャ程度だよ。

⇒保育園落ちたそして受かった日本生きろ! - 脱R論

 

死ねば売れる。


かなり過激なタイトルだがまあそんな文字面通りのパンクな意見でもなく、
六道輪廻を超えて転生しましょうみたいな説法を繰り広げるつもりもない。


今回の話は度々起こる「死んだアーティストの曲が売れる」現象についてだ。
この現象についてはみんな色々思う事はあるだろう。

先日はELPのキースエマーソンが亡くなった。
その前はイーグルスのグレン・フライ、
そしてデヴィッド・ボウイが亡くなり、
少し前にはプリンスまで亡くなった。


こうしたニュースが飛び交うと、
そのアーティストのCDが売れるという現象が起こる。
アメリカでもプリンスの死後に彼のアルバムが
チャートの一位と二位を独占したなんて話があった。

この現象は最近はむしろおとなしい方で、
過去を振り返ればこんな例は枚挙に暇がない。

こういう現象が起こると「死んでからCD買うとかにわか」とか
「遅いんだよ、生きてる間に買わないと本人に貢献できないだろ」とか
そういった声を耳にする事がある。

まぁここまで汚い言葉じゃないにしても、
そういういかにも排他的なオタクのような台詞は度々見かける。
気持ちは分からんでもない。でもそれはきっとファン心理のせいだろう。


亡くなったアーティストを自分が好きだった場合は、
そりゃ「みんなもっと早く聴いてあげてよ」と思いたくもなるが、
でも自分が知らないアーティストが亡くなった場合はどうだろうか。

俺だって良く知らないアーティストが亡くなったとして、
そしてそのアーティストの追悼特集なんかで曲を聴いて、
「お、いいな」と思ったら買うだろう。知らなかったから仕方ないんだよ。

だからもうこの現象はある意味ではしょうがない。
訃報のニュースで知った曲を買っちゃいけないなんて事ないわけだし、
CD売る方もただでは死なせないとばかりに企画を組んだりするのだ。

プリンスが亡くなった週の土曜日に地元のタワレコ行ったら、
早速プリンス追悼コーナーが特設されてたよ。
タワレコ全店にお達しでもあったんだろうか。

まあだから音楽ビジネスなんてそういうもんだよねって事だ。
ニュースになれば売れるんだ。これは事実である。


そしてこれは何も訃報に限った話ではないのがまた何ともだ。
悪い事して捕まった場合にも売れたりする。これもしゃーない。
シャブ&ASKAが捕まった時も「あー懐かしい」と思った人が買ったんだ。
なんらかの情報で曲が飛び込んでくれば買うきっかけになるのは間違いない。

売りたいなら死ねばいい。


だから逆に言うとだな、売れるためには死ねばいいんだよ。
これが最大にして最強の攻略法だ。

でも死にたくないというならもう死ぬレベルの話題性を出すしかない。
出来れば捕まらない範囲でね。捕まっちゃたら売れても空しいからね。


大体ね、現代は曲に溢れすぎているんだよ。
本屋もそうだが絶対的な母数があまりに多すぎるのだ。
本やCDなんて昔からの積み重ねが資料のように膨れ上がってるわけよ。

CDショップだって10年前と敷地面積はそんな変われないだろうに、
その10年間に発売されたCDはきっととんでもないくらいの量だろう。
だから店員はその限られたスペースには過去の名盤から最新の話題作、
根強いファンがいるアーティストまでを上手く選んで並べなきゃいけない。

現状でこんなに大量の作品が溢れかえっているのに、それでも売る側は
連日のように「○○が新作発売しましたー」「○○が新作発売しましたー」と
壊れかけのレディオというかもう完全に壊れたレディオみたいに繰り返す。

そんな状況で皆と同じようにCD出し続けても売れるわけがない。
もう良い音楽をやってれば誰かが気付いてくれるなんて時代じゃないんだ。
例えどんな手を使ってでも話題にならなきゃ音楽なんざ売れないんだよ!


だから願わくば一回死のう

そんな死んでしまうレベルのニュースになろう。
むしろマッチポンプでいいから自分でニュースを作ろう。
なんなら「アルバム1万枚売れなきゃもうCD出せない!」とか宣言して
結局3000枚程しか売れなくて前言撤回してmisonoみたいになればいい。

ビッグネームの死に対抗せよ。


さて、そういうわけで売れるために死んでしまいたいと皆が思ってる中、
最近俺が考えている事はこれから訪れるであろう60~70年代の死である。

先述のデヴィッドボウイ等もそうであったように、
60~70年代という音楽の黎明期を支えてきた数々のビッグネームが
これから次々とこの世を去る時代が間違いなく到来するのだ。

これが何を意味するのか。それは「ビッグニュースの連発」である。


訃報なんて人生一度のビッグニュースなのだ。
配管工ヒゲおじさんでもない限り、基本的に命は皆一つである。
007ですら二度しか死んでないんだ。死ぬという事は大ニュースなんだ。
そんなビッグニュースが定期的に舞い込んでくる時代を想像してみよう。

みんなの音楽の興味が若手よりもそちらに向かないだろうか?

60~70年代に名を馳せたアーテイスト達の作品は十分良質であり、
現代も語り継がれる名盤が数多く残っている世代でもある。
日本のTVで良く使われる定番の洋楽もかなり多い時期だ。

そんなアーティスト達の訃報と言うビッグニュースで、
彼らの曲が特集されたり追悼番組が組まれたりしたらきっと売れる。
それでリバイバルブームなんかが起きればみんなそれを聴き始める。

これはこれから活躍しようと思っているアーティストには痛い。
自分達の新譜発売よりもメディアで流れているのはビッグネームの訃報。
ただでさえこれだけ多くなった音楽のパイの奪い合いなのに、
ビッグネーム達が残した音楽が再注目されては正直太刀打ちできない。

終わりに。


死ぬというニュースにはパワーがある。
これはもう変えようがない事だ。それで売れちゃうのも仕方ない。

だから本当に売れたいならば死ぬレベルのニュースに対抗しうる程の
強力な話題性を持たなくてはならない時代に入っているとも言える。
誰しも生きていたいだろう。じゃあ死ぬ気で生きようぜ。カッコイイな俺。


これからの死の時代に備えよ。
じゃなきゃマジで死ぬかもね。

でも「○○枚売れなきゃ辞めます」みたいなやり方は出来るだけ避けようね!

家-ウチ-※アルバムが1万枚売れなかったら misonoはもうCDを発売できません。 家-ウチ-※アルバムが1万枚売れなかったら misonoはもうCDを発売できません。
misono

曲名リスト
1. ウチ!ウチ!ROCK~取り扱い説明書~
2. ホ・ン・ト・ウ・ソ
3. 四六“時「己」中”キミ時間オレ時計~メトロノームの同期現象~
4. 「...。」の続き~永遠なんてない... いつか終わりがあるけれど~
5. セカンドseasonガールFRIEND~女友達?妹的存在?ただの幼なじみ?恋愛対象?友達以上?恋人未満?2番目でもない?好きでも嫌いでもない?都合のいい女どまり?~
6. 61秒目のフラLetter 最後の初恋~コペルニクス的転回~
7. 金魚救い~君はどのプリンセス?~
8. 七夕☆ジタButterFly♪
9. 恋つりGirl 愛ガァル~フィッシングBoy~
10. 25時間~もしも1日が24時間ではなくあと1時間あったら...あなたは誰に何をしますか?~
11. 願ティ部×1人∞脚
12. 招待状♪BIGり☆ヤンチャはちゃめちゃくちゃ★オモちゃ~箱
13. ふたり占め わたし占め 「半分ずっこ」
14. ス・キ・ラ・イ

1. ホ・ン・ト・ウ・ソ (Music Video)
2. with you (Music Video)
3. 「NO you! NO life! NO…xx?」 feat.Me (Music Video)
4. 恋つりGirl 愛ガァル~フィッシングBoy~ (Music Video)
5. Junction Punctuation Mark (Music Video)
6. 61秒目のフラLetter 最後の初恋~コペルニクス的転回~ (Music Video)
7. ウチ!ウチ!ROCK~取り扱い説明書~ (Music Video)
8. ウチ!ウチ!ROCK~取り扱い説明書~ (振り付けビデオ)

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