【Song】ワルキューレ / ルンがピカッと光ったら [2016]

「キラッ」の次は「ピカッ」。

またアニメのテーマ曲…。
なんだろう、なんだか申し訳無い気持ちになってきた。

見て貰えば分かると思うけど、このブログのトップ画像は
有名どころのジャケットを多数引用してるんだけどさ、
これは結構な音楽好きの方々をホイホイ引き留める効果も狙ってるわけよ。

だから本当に真面目に音楽を嗜んでる方も
少なからず訪問して下さっていると思うんだけど、
いざ記事を読んでみたらアニメの話題連発だよ。ビックリだよね。
あれ？イタリアンの店入ったと思ったらはなまるうどん？みたいなね。

いや、すまんねホント。トラップみたいで。引っかかったな。ざまぁ。

でも今やアニメこそ日本のユースカルチャーの牽引役だ。
だから「なんだアニソンかよ」とか思わずに聴いて戴きたい。
アニメソングやアイドルソングは面白いぞ。全然馬鹿に出来ない。

シンガーソングライターやバンドはツアーやフェスで全国周ったり、
雑誌のインタビューやTV・ラジオの出演、プロモーション等もこなし、
実に多忙な日々を送っているわけで、
落ち着いて楽曲制作に取り組む時間は限られているだろう。

しかしアニメやアイドルの歌はプロの制作チームが担当している。
そういったプロは基本的に前述のアーティスト達よりも
どっしりと構えて楽曲制作に向き合える時間は長いだろう。

そう考えるとアニメソングやアイドルソングが
いかに練られた曲なのかが窺い知れるのではなかろうか。
ほら、ちょっとはなまるうどん食って行けよ。美味しいぞ。

というわけで2016年の歌姫に内定済、
方言混じりの元気っ子という極悪設定により皆の心を浸食して止まない
フレイアちゃんが登場するマクロスΔ (デルタ)のEDテーマである。

マクロスと言えば歌姫、歌姫と言えばマクロス、の必要十分条件。
今回のマクロスに登場する歌姫は昨今の流行に寄せてきたのか
アイドルチックな女の子５人組のユニット「ワルキューレ」である。

メインヒロインの一人フレイアちゃんはワルキューレの一員となって、
このEDテーマのメインボーカルを務めているわけだ。
もう元気いっぱい。軽快なダンスナンバーである。

しかしまぁこの「ルンがピカッと光ったら」だが、もうアレなんよ、
一聴して分かるくらいEARTH,WIND&FIREの『SEPTEMBER』なんよ。
この件についてはもう割と色んなところで話題にされているけど。

上記の動画はこの主題歌を敢えてセプテンバーに乗せたものなんだが、
うん、しっくりくるね。それぞれの原曲は個別に聴いてみよう。

俺の横でマクロスを流し見程度で観ていた嫁ですら、
「あれ？これカバー曲？」と感じた程だ。それくらい似てると思われる。
サビの「Wow～woh～」の部分がセプテンバーの「パーリラ～」ぽいし、
さらにサビの最後で「パリルパーリラ」言ってるし狙ってるだろコレ！

でもパクリかと言われると別にパクリではない。
発想はセプテンバーだろうけど、引用の仕方はオマージュの域だろう。
この辺はもう俺の感覚になるんだけど無問題だ。似てるけど。

まぁ70年代末のダンスナンバーが、
こんな形でアニメのEDテーマに織り込まれるというのも面白い。
「しっかし似てるね～」とか言いながらそれはそれで楽しもうぜ。

それよりもこの「ルンがピカッと光る」というフレーズだ。
コレがスゴイ。この曲と言うかフレイアちゃんの魅力はここにある。

知らない人からすれば意味不明の言葉だろうが、
このルンというのはアニメに登場するウィンダミア人という種族が
髪の毛の先に持っている器官の名称で感情の起伏によって光るらしい。

ルンピカ

ウィンダミア人のフレイアちゃんもこのルンが髪についている。
そしてそれはハート型のルンである。それがピカッと光るのである。

誰だこのアイディア考えた奴。紫綬褒章ものだろ。国で表彰しろ。

おまけにウィンダミア人は短命という設定だ。
田舎から頑張って出てきたフレイアちゃんは実は短命の歌姫なのだ。
かなり強力なヒロイン設定だ。彼女の歌はきっと日本を元気にするだろう。

というわけで１クール目が終わり２クール目に入るマクロスデルタ。
このルンピカはもう聴けなくなるが、
きっとまた新しい曲で俺らを楽しませてくれる筈である。

うん、アニメの時の記事の方が長文だな。
デカルチャー！

【採点】
・軽快ダンスナンバー　　　　３０点
・まさかのセプテンバー似　　２０点
・強力歌姫フレイアちゃん　　２０点
・ミラージュ？誰それ？　　　－３点
６７点