脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

絶対的に最強の洋楽名盤ランキングを考える。

これが究極の洋楽名盤ランキングだ。

以前、俺は最強の邦楽名盤ランキングの記事を作成した。

drr.hateblo.jp

自分でも書いてて楽しかったこの記事は何気に人気が高くて、
このブログも「邦楽 名盤」「日本 名盤」等での検索流入がやたら多い。

実際グーグルで検索したみたらこのブログが結構上位に入ってきてて、
こんな中二病末期Stage5患者が授業中こっそりノートに書いてるような
乱筆乱文が多くの人に読まれていると思うと胸と顔が熱くなる次第だ。

一応俺が作成した邦楽の名盤ランキングは真面目なつもりだ。

洋楽に比べて邦楽名盤というジャンルの注目度があまりに低かったので、
世の中の売り上げ以外のオールタイムの邦楽名盤ランキングを紹介し、
そしてそのランキングを独自に集計して、これだけは間違いないという
究極の邦楽名盤TOP20を算出した。つまり究極の他力本願ランキングだ。

色んなランキングで多く紹介されている名盤を抑えておけば、
一番手っ取り早く名盤を楽しめるという失礼極まりないコンセプト。
個人ブログだからこそ出来る事だが、正直ちょっぴり後ろめたかった。


でもまたやりまーす。

全世界待望、最強無敵の究極アルティメット洋楽名盤ランキング。
今や時代はグローバルだ!やっぱり洋楽もやっておくべきだよね。

ネタ切れじゃないぞ。決してブログのネタ切れじゃないぞ。
ただ強いて言うなら、マンネリ化してる漫画やアニメが
テコ入れに過去キャラ再登場させるみたいな感じ。うん、ネタ切れだな。

まず確認しておくが今日は何日だ?
そう、10月9日だ。誰の誕生日かご存知ですか?

ジョン・レノンの誕生日だと思った?残念!俺の嫁の誕生日でしたー!
おめでとう嫁!そしてジョン・レノンと思った人はこれ以降正座な。

というわけでこんな特別な日だからこそ、
この究極の洋楽名盤ランキング企画をやってやるぜ。

普段はみんな便所でう○こしながら読んでるレベルであろうこのサイトも、
今回の記事ばかりはアツイぞ。せめてレジの待ち行列とかで読んで欲しい。

洋楽の名盤ランキングを探る。

というわけで前回の邦楽同様、
既存の「売上でない洋楽名盤ランキング企画」を見ていきながら、
”ぼくのかんがえたさいきょうのようがくらんきんぐ”をつくろう。

ここで俺の好みでやると結局2000年代の作品ばかりになるわけで、
面倒なおっさん共から「これだからにわかは」と理不尽な罵りを受ける。
だから虎の威をいっぱい借りて他者の権威の傘の下でぬくぬくやりたい。


さて、洋楽の名盤ランキングだが正直めっちゃ多い。
さすが洋楽だ。邦楽なんか頑張って寄せ集めても片手で足りる数なのに、
洋楽は逆に絞り込まないと眩暈がするレベルでランキングが存在する。
やっぱり人間ってどこの国もランキング大好きなのねぇ。

調べてみるとドイツやオランダにも洋楽名盤ランキングが存在した。
内容も米英の作品が主だ。まぁあの辺は英語が方言レベルだし当然か。
ちなみに日本では、邦楽ランキングの際にお世話になった
ブックオフオンラインさんが洋楽名盤ランキングを作ってた。

といったわけで世界各国色々な名盤ランキングがあるのだけれども、
ここは世界的に見ても音楽先進国である米国・英国の作品が中心の、
ある程度有名かつ2000年代以降の作品も集計された企画を対象としたい。

世界に数ある洋楽名盤ランキングなのだが、
実はオールタイムでかつ2000年代の作品も入っているものは割と少ない。
年代別で別集計にしたり、80年代以降~等の期間を限定していたりで、
本当に過去から2000年代までを含んだオールタイムのランキングは
意外にもそこまでは多くなかった。音楽メディアも忙しいのかな?


というわけで以下の10個のランキングをベースにしようと思う。
他にもTIMES誌やガーディアン誌の名盤ランキングも有名なのだが、
上記の理由から今回は泣く泣く除外させて戴いた。すまぬ…すまぬ…。

①ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500(米)
②NMEが選ぶ史上最高のアルバム500枚(英)
③Qマガジンが選ぶ史上最高のアルバム100枚(英)
④エンターテインメント・ウィークリー誌が選ぶ偉大なアルバム100(米)
⑤BBCラジオ2視聴者によるアルバム投票ベスト100(英)
⑥WEBサイト「Rate Your Music」のオールタイムアルバムチャート(英)
⑦WEBサイト「Best Ever Albums」の総合アルバムチャート(英)
⑧WEBサイト「Consequence of Sound」のアルバムトップ100(米)
⑨WEBサイト「Acclaimed Music」のアルバムランキング3000(米)
⑩ブックオフオンライン洋楽名盤100選(日)

以上、10個のランキングだ。
各ランキングの関係者の皆さん、有難う御座います。
俺は貴方たちに作っていただいたランキングをネタにさせて戴きます。


集計方法だが、邦楽の時と同じように独自の工夫を入れたい。
まず単純に1位:20点、2位:19点~20位:1点として10個のランキングで合計。
さらにそこに追加点の概念を盛り込むのだ。

この10個のランキング、10個それぞれの特色がある。
ランキングというものはなんだかんだ言って偏らない事はほぼ不可能だ。
だから複数のランキングに登場する作品というのは、
より普遍的な評価をされていると考えられるため追加点を入れる。

例えばAというアルバムは①のランキングで5位に入ったのみ。
Bというアルバムは①と②のランキングのそれぞれで15位だったとしよう。

この場合単純な配点だとAが15点でBが10点だ。
しかし俺はどちらかというとBの方をより名盤と呼びたい。
複数の企画でトップ20に入るんだからそこを評価せずにはいられない。

というわけで、複数のランキングにも登場するアルバムは
登場するランキングの数に応じて+10点を加算する。
3つのランキングに登場した場合は+20、10個全てに登場したら+90だ。

また邦楽ランキングの時は、
同じランキングにはアーテイスト一組につきアルバム一枚までという
共通した傾向が見受けられたためアーティスト毎の加点も用意した。
しかし今回の洋楽ランキングにはそういった傾向は見られない。
よって、今回はアーティストの加点は無しでアルバム加点のみとする。


さて、以上のルールに沿って集計した最終獲得点数で集計を行う。
同点数の作品が複数あった場合は、登場するランキング数が多い作品を、
それも同じ数だった場合は最高順位が高い作品を上位にランクインさせる。

また、同一アーティストの作品が複数ランクインした場合は、
より多くのアーティストの作品を紹介したいという個人的な意向も含め、
最大獲得点数の一作品のみを採用しようと思う。

各ランキングを見ていこう。

というわけで、各ランキングの内容を楽しみつつ見ていこう。
一体どんな作品が顔を出すのだろうか。こうやって比較するのも面白い。


①ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500(米)
のトップ20はこれだ。

№1 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№2 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№3 The Beatles / Revolver (1966)
№4 Bob Dylan / Highway 61 Revisited (1965)
№5 The Beatles / Rubber Soul (1965)
№6 Marvin Gaye / What's Going On (1971)
№7 The Rolling Stones / Exile on Main St. (1972)
№8 The Clash / London Calling (1979)
№9 Bob Dylan / Blonde On Blonde (1966)
№10 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№11 Elvis Presley / The Sun Sessions (1975)
№12 Miles Davis / Kind of Blue (1959)
№13 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№14 The Beatles / Abbey Road (1969)
№15 The Jimi Hendrix Experience / Are You Experienced? (1967)
№16 Bob Dylan / Blood On The Tracks (1974)
№17 Nirvana / Nevermind (1991)
№18 Bruce Springsteen / Born To Run (1975)
№19 Van Morrison / Astral Weeks (1968)
№20 Michael Jackson / Thriller (1982)

▼ランキングのリンク。
⇒500 Greatest Albums of All Time | Rolling Stone

日本でもお馴染み!みんな大好き!懐古厨絶賛!
アメリカのローリング・ストーン誌が選んだ名盤ランキングだ。
有名なランキングだが見るからに保守的な内容でもある。

トップ20内に80年代はマイケル・ジャクソンのスリラーの1枚、
90年代はニルヴァーナのネヴァーマインドの1枚のみ。
それ以外はみな70年代以前という見事なまでの懐古主義。
日本の名作アニメ特集がエヴァで止まっている感じだ。

まぁでも実際、これらのアルバムが時代を切り開いたお陰で、
後続のアーティスト達が影響を受けて活躍していったわけで、
史料価値という意味ではこういったラインナップになるんだろうか。

そしてトップ20内にビートルズが5枚というビートルズ無双っぷり。
あとボブディランも3枚だ。彼らが凄かったのは分かるけど、
もうちょっと他のアーティストにもランキングを譲ってやってくれ。


②NMEが選ぶ史上最高のアルバム500枚(英)
のトップ20はこれだ。

№1 The Smiths / The Queen Is Dead (1986)
№2 The Beatles / Revolver (1966)
№3 David Bowie / Hunky Dory (1971)
№4 The Strokes / Is This It? (2001)
№5 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№6 Pulp / Different Class (1995)
№7 The Stone Roses / The Stone Roses (1989)
№8 Pixies / Doolittle (1989)
№9 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№10 Oasis / Definitely Maybe (1994)
№11 Nirvana / Nevermind (1991)
№12 Patti Smith / Horses (1995)
№13 Arcade Fire / Funeral (2004)
№14 David Bowie / Low (1977)
№15 PJ Harvey / Let England Shake (2011)
№16 Joy Division / Closer (1980)
№17 Public Enemy / It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back (1988)
№18 My Bloody Valentine / Loveless (1991)
№19 Arctic Monkeys / Whatever People Say I Am, That's What I'm Not (2006)
№20 Radiohead / OK Computer (1997)

▼ランキングのリンク。
⇒The 500 Greatest Albums Of All Time: 100-1 | NME.COM

60年以上続く音楽雑誌「New Musical Express」を刊行している、
イギリスの有名な音楽メディアNMEが集計したランキングだ。
世界的にも影響力があるらしく、日本でもちょいちょいその名前を聞く。

ランキングを見ると「わーお、イギリス人っぽーい!」みたいな
内容かと思いきや、Radioheadが20位でやっと登場するのは意外だ。
そしてストロークス、アーケードファイア、アクモンなどの、
21世紀に入って活躍しているバンドの作品があるのは親近感が沸く。

でも№1がザ・スミスなのはいかにもイギリスっぽい。
アングラでモテない感じの音楽だし、アメリカなら1位はまず無い。
ストーン・ローゼズが高いのもイギリスならではのランキングだ。


③Qマガジンが選ぶ史上最高のアルバム100枚(英)
のトップ20はこれだ。

№1 Radiohead / OK Computer (1997)
№2 Radiohead / The Bends (1995)
№3 Nirvana / Nevermind (1991)
№4 The Beatles / Revolver (1966)
№5 Oasis / Definitely Maybe (1994)
№6 The Stone Roses / The Stone Roses (1989)
№7 R.E.M. / Automatic for the People (1992)
№8 Oasis / (What's the Story) Morning Glory? (1995)
№9 U2 / Achtung Baby (1991)
№10 Radiohead / Kid A (2000)
№11 U2 / The Joshua Tree (1987)
№12 The Smiths / The Queen Is Dead (1986)
№13 Jeff Buckley / Grace (1994)
№14 The Beatles / Abbey Road (1969)
№15 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№16 The Verve / Urban Hymns (1997)
№17 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№18 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№19 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№20 The Clash / London Calling (1979) 

▼ランキングのリンク。
⇒Q Magazine 100 Greatest Albums Ever

こちらもイギリスの音楽雑誌、Q誌が選んだ名盤ランキングだ。
このQ誌も時折日本で耳にする名前だ。キュン死に聞こえたりするアレ。

レディへから献金でも受けてんのかってくらいのレディオヘッド推し。
まさかのワンツーフィニッシュな上に10位にもランクインしてくる。

またこちらもストーン・ローゼズの順位が高い。
Oasisも2枚ランクインだ。The Verveが入っているのもイギリスらしい。
まさにイギリス万歳!オール・ハイル・ブリタァァニアァァァァァ!

さらにトップ10に90年代のアルバムが多いのも特徴だ。
また全体的にはイギリス寄りと言いつつも、ニルヴァーナやR.E.M.が
しっかり上位に入ってきているのでそこまでの偏りは感じない。


④エンターテインメント・ウィークリー誌が選ぶ偉大なアルバム100(米)
のトップ20はこれだ。

№1 The Beatles / Revolver (1966)
№2 Prince and the Revolution / Purple Rain (1984)
№3 The Rolling Stones / Exile on Main St. (1972)
№4 Michael Jackson / Thriller (1982)
№5 The Clash / London Calling (1979)
№6 Bob Dylan / Blood On The Tracks (1974)
№7 Aretha Franklin / Lady Soul (1968)
№8 Kanye West / My Beautiful Dark Twisted Fantasy (2010)
№9 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№10 Nirvana / Nevermind (1991)
№11 Joni Mitchell / Blue (1971)
№12 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№13 Marvin Gaye / What's Going On (1971)
№14 Johnny Cash / At Folsom Prison (1968)
№15 Bruce Springsteen / Born To Run (1975)
№16 Elvis Presley / Sunrise (1999)
№17 Adele / 21 (2011)
№18 Paul Simon / Graceland (1986)
№19 Al Green / Call Me (1973)
№20 The Rolling Stones / Beggars Banquet (1968)

▼ランキングのリンク。
⇒Entertainment Weekly‘s 100 Greatest Albums Ever - Stereogum

アメリカの大手エンタメ雑誌によるランキングだ。
カニエ・ウェストやアデル等の結構最近のアルバムも入っているぞ。
また今年亡くなったプリンスのパープル・レインが2位につけている。

パッと見た感じではグループよりソロシンガーが目立つ。
またロック方面だけでなくR&Bやフォーク、カントリーの作品もあり、
何気にバランスがとれたランキングと思われる。

かつスタンダードなアルバムもちゃんと抑えてある。
実はかなり練られたランキングじゃないかコレ。
ただ若干アメリカ勢が強い印象があるなー。
やっぱりどのランキングも自国贔屓したくなるものなんかね?


⑤BBCラジオ2視聴者によるアルバム投票ベスト100(英)
のトップ20はこれだ。

№1 Coldplay / A Rush Of Blood To The Head (2002)
№2 Keane / Hopes & Fears (2004)
№3 Duran Duran / Rio (1982)
№4 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№5 Dido / No Angel (1999)
№6 The Rolling Stones / Sticky Fingers (1971)
№7 Pet Shop Boys / Actually (1987)
№8 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№9 U2 / The Joshua Tree (1987)
№10 Queen / A Night At The Opera (1975)
№11 Fleetwood Mac / Rumours (1977)
№12 Led Zeppelin / Led Zeppelin IV (1971)
№13 The Police / Synchronicity (1983)
№14 Madonna / True Blue (1986)
№15 James Blunt / Back To Bedlam (2004)
№16 Bruce Springsteen / Born To Run (1975)
№17 Adele / 21 (2011)
№18 Oasis / Definitely Maybe (1994)
№19 Simon & Garfunkel / Bridge Over Troubled Water (1970)
№20 George Michael / Faith (1987)

▼ランキングのリンク。
⇒BBC - Radio 2 - Top 100 Favourite Albums

イギリスで最も視聴者が多いと言われるラジオ番組のランキング企画。
視聴者投票のようだが、ここはさすが耳の肥えた音楽好きが多い英国だ。
なかなかに興味深い結果になっているんじゃなかろうか。

2000年代のコープレやキーンの大ヒットアルバムが1位と2位、
さらに80年代MTV時代の金字塔デュラン・デュランが3位という
他のランキングでは見られない傾向を示しているものの、
メジャーなアルバムも結構ランクインしている。

新旧がいい感じに配分されているユーザ視点の名盤ランキングだ。
色んな世代からの意見が集まった結果だろうけど、
ここにレディへやアクモンがランクインしていないのは個人的に不思議。


⑥WEBサイト「Rate Your Music」のオールタイムアルバムチャート(英)
のトップ20はこれだ。

№1 Radiohead / OK Computer (1997)
№2 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№3 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№4 Pink Floyd / Wish You Were Here (1975)
№5 Radiohead / Kid A (2000)
№6 King Crimson / In the Court of the Crimson King (1969)
№7 The Beatles / Abbey Road (1969)
№8 My Bloody Valentine / Loveless (1991)
№9 The Beatles / Revolver (1966)
№10 Led Zeppelin / Led Zeppelin IV (1971)
№11 Miles Davis / Kind of Blue (1959)
№12 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№13 David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars (1972)
№14 Black Sabbath / Paranoid (1970)
№15 Pixies / Doolittle (1989)
№16 Bob Dylan / Highway 61 Revisited (1965)
№17 John Coltrane / A Love Supreme (1965)
№18 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№19 The Doors / The Doors (1967)
№20 Joy Division / Unknown Pleasures (1979)

▼ランキングのリンク。
⇒Custom chart - Rate Your Music

さてさて、ここからはWEBサイトのランキングだ。

ユーザによるレビューなどで交流も出来る英国の音楽サイト、
「Rate Your Music」のオールタイム総合チャートだ。
このランキングは定期的に更新されるのでリアルタイム性が高く、
暫くして訪問してみると順位が入れ替わっているかもしれない。

というわけで今回引用したランキングは2016年10月9日現在のトップ20だ。

強いのはレディへ、ピンク・フロイド、ビートルズあたりか。
キンクリも6位にランクインしていてプログレ色が強い。
マイブラも8位につけており個人的には割と納得感がある。
評論家とユーザ、双方の趣向が反映されたランキングって感じだ。


⑦WEBサイト「Best Ever Albums」の総合アルバムチャート(英)
のトップ20はこれだ。

№1 Radiohead / OK Computer (1997)
№2 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№3 The Beatles / Revolver (1966)
№4 The Beatles / Abbey Road (1969)
№5 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№6 Radiohead / Kid A (2000)
№7 Nirvana / Nevermind (1991)
№8 Arcade Fire / Funeral (2004)
№9 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№10 Led Zeppelin / Led Zeppelin IV (1971)
№11 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№12 Pink Floyd / Wish You Were Here (1975)
№13 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№14 The Clash / London Calling (1979)
№15 Radiohead / In Rainbows (1968)
№16 Radiohead / The Bends (1995)
№17 Neutral Milk Hotel / In the Aeroplane Over the Sea (1998)
№18 David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars (1972)
№19 Pixies / Doolittle (1989)
№20 Bob Dylan / Highway 61 Revisited (1965)

▼ランキングのリンク。
⇒Overall Chart : Best Ever Albums

こちらも英国のレビューサイト「Best Ever Albums」の総合チャートだ。
様々なチャートを横断的に統計してランキングを集計している。

…ってちょっと待て。完全に趣旨がこの記事と同じやないか!
やっぱり世界は広いな。
自分と同じような事考えている人なんていっぱいいるんだよ。

でもそんなことでは挫けない。つーかもうここまで来たんだ。
軌道修正なんて出来ないんだよ。俺はこのチャートさえもソースにする!

それにこのチャートの集計対象は個人のチャートや
ジャンルや期間が限定されたチャートもソースにしているっぽい。
俺は出来る限り幅広い期間を対象としたチャートをソースとして、
純粋かつ公平なオールタイムベストを目指している。負けないぞ。

ちなみにこのサイトも定期的に更新されているので、
2016年10月9日現在のトップ20をランキングとして使用する。

こちらもレディへ、ピンクフロイド、ビートルズ強し。
レビューサイトってこういう傾向になりがちなのか??
ただアーケード・ファイアの上位ランクインは個人的に嬉しい。
あとニュートラル・ミルク・ホテルのランクインも注目したい。


⑧WEBサイト「Consequence of Sound」のアルバムトップ100(米)
のトップ20はこれだ。

№1 The Beatles / Abbey Road (1969)
№2 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№3 The Clash / London Calling (1979)
№4 Michael Jackson / Thriller (1982)
№5 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№6 Bruce Springsteen / Born To Run (1975)
№7 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№8 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№9 Talking Heads / Remain In Light (1980)
№10 Radiohead / OK Computer (1997)
№11 Bob Dylan / Blonde On Blonde (1966)
№12 The Rolling Stones / Let It Bleed (1969)
№13 Led Zeppelin / Led Zeppelin IV (1971)
№14 Pixies / Doolittle (1989)
№15 Joy Division / Unknown Pleasures (1979)
№16 The Who / Who's Next (1971)
№17 Kate Bush / Hounds Of Love (1985)
№18 David Bowie / Hunky Dory (1971)
№19 Marvin Gaye / What's Going On (1971)
№20 Neutral Milk Hotel / In the Aeroplane Over the Sea (1998)

▼ランキングのリンク。
⇒Consequence of Sound’s Top 100 Albums Ever | Consequence of Sound | Page 13

こちらは米国の音楽サイト「Consequence of Sound」のランキングだ。
WEBサイトのランキングだがユーザ投票ではないようだ。

そしてラインナップは見るからにメジャーなアルバムだらけ。
名盤と言えば大体名前が挙がりやすいスタンダードが揃い踏みだ。
逆に言えばこのランキングならではの個性は無いといった感じ。

まぁ個性のカケラも無いランキングを今まさに作ろうとしている
俺が言えた事じゃないが。でも実際に無難にまとめるとこうなるのかな。

そしてザ・フーがここで初めてトップ20入りだ。なんだか意外。
トーキング・ヘッズも初登場かな?この辺は少し特色があるね。
あとこちらにもニュートラル・ミルク・ホテルがランクインしている。
しかし米国のランキングでニルヴァーナがトップ20圏外なのは少し驚き。


⑨WEBサイト「Acclaimed Music」のアルバムランキング3000(米)
のトップ20はこれだ。

№1 The Beach Boys / Pet Sounds (1966)
№2 The Beatles / Revolver (1966)
№3 Nirvana / Nevermind (1991)
№4 The Velvet Underground / The Velvet Underground & Nico (1967)
№5 The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967)
№6 The Rolling Stones / Exile on Main St. (1972)
№7 Bob Dylan / Blonde On Blonde (1966)
№8 Marvin Gaye / What's Going On (1971)
№9 Sex Pistols / Never Mind the Bollocks (1977)
№10 The Clash / London Calling (1979)
№11 Bob Dylan / Highway 61 Revisited (1965)
№12 The Jimi Hendrix Experience / Are You Experienced? (1967)
№13 Van Morrison / Astral Weeks (1968)
№14 Radiohead / OK Computer (1997)
№15 The Beatles / The Beatles(The White Album) (1968)
№16 David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars (1972)
№17 Public Enemy / It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back (1988)
№18 Bruce Springsteen / Born To Run (1975)
№19 Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)
№20 The Jimi Hendrix / Electric Ladyland (1968)

▼ランキングのリンク。
⇒Acclaimed Music - The All Time Top 3000 Albums

トップ3000て…。気が遠くなるよ…。

膨大なデータ量で有名な音楽ランキングサイト「Acclaimed Music」だ。
年代毎のチャートも分かるし2000年代以降はExcelで保存も出来る。
アルバムだけでなく曲のランキングもある。かなりの便利サイトだ。

ちなみにこのサイトも、
色んな音楽評論雑誌等のランキング企画をソースに集計してある。
つまり今の俺と全く同じ事を膨大なデータを使ってやっているのだ。
完全に俺の負けだ。ここまでやってきたのに。もう嫌だ。助けてくれ。

ランキングの内容もまさに王道だ。もうこれでいいんじゃね?
みんなこれ見ようぜ。このサイトの3000枚聴けば一生困らんだろ。

とまぁやる気を削がれて半ば職務放棄気味だが、
俺には俺のやり方があるという事でヤケクソで続行だ。

そして意外でもセックス・ピストルズがここで初のトップ20入り。
クラッシュは散々登場していたのにピストルズは案外人気ないのかな?
さらにWEBランキングでは常連だったツェッペリンがトップ20圏外。
あと超個人的な意見だがペット・サウンズがトップなのはなんか嫌だ。
あのアルバムは一生かかっても理解できそうにないから…。


⑩ブックオフオンライン洋楽名盤100選(日)
のトップ20はこれだ。

№1 David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars (1972)
№2 The Beatles / Abbey Road (1969)
№3 Cream / Wheels of Fire (1968)
№4 Marvin Gaye / What's Going On (1971)
№5 Sex Pistols / Never Mind the Bollocks (1977)
№6 Chuck Berry / The Best of Chuck Berry (?)
№7 Yes / Close to the Edge (1972)
№8 Meat Loaf / Bat Out of Hell (1977)
№9 Red Hot Chili Peppers / Blood Sugar Sex Magik (1991)
№10 Cream / Disraeli Gears (1967)
№11 Aerosmith / GET A GRIP (1993)
№12 Pixies / Doolittle (1989)
№13 Little Richard / Here's Little Richard (1957)
№14 Ray Charles / Genius Loves Company (2004)
№15 R.E.M. / Automatic for the People (1992)
№16 Paul McCartney & Wings / Band on the Rune (1973)
№17 Bon Jovi / New Jersey (1988)
№18 Grateful Dead / LIVE DEAD (1969)
№19 Lauryn Hill / The Miseducation of Lauryn Hill (1998)
№20 Van Halen / Van Halen (1978)

▼ランキングのリンク。
⇒洋楽名盤100選 │ ブックオフオンライン

さて、ここで日本のランキングの登場です!
ここが俺のランキングの重要なポイントだよ。

音楽市場の規模においてはアメリカと拮抗して世界トップの位置にある、
我が国日本のランキングを差し置いては真の総合ランキングとは言えない。
白人共のランキングお遊戯に我らがブックオフパイセンを参戦させて戴く。

しかしこのブックオフの洋楽名盤100のランキング、
以前はもっと違った内容だったハズだが最近更新されたのかね?
結構内容が変わっている。まぁ前のランキングは大分懐古主義だったから、
こっちの方が独自性もあっていいんじゃないかな。

ニルヴァーナもピンフロもビーチボーイズもトップ100圏外な辺り、
かなりのゴーイングマイウェイっぷり。さすがブックオフパイセンだ。

でもヘッダーの解説部分に「ニルヴァーナ」の文字が入ってる癖に、
ニルヴァーナが入っていないのはサイト更新者のミスじゃないか?
あと年代も結構ミスってない??パッと見でいくつか発見したけど。
チャックベリーのベストもランクインしてるけどコレいつのベスト?

色々と信用を失いそうなテキトーさ加減だが、
これもブックオフクオリティである。愛そうぜ!
あと絶対クリームが好きだよね。それにハードロック勢も元気だ。
そして結局内容は懐古主義だ。でもまぁオリジナリティは高くて面白い。


さぁ、これで全ての材料が出揃った!
この延べ200枚に以下のルールを適用して集計するぞ。

1.1位⇒20点、2位⇒19点~19位⇒2点、20位⇒1点
2.別のランキングにも登場する作品はその数毎に+10点
3.同点は登場ランキング数が多い方、それも同じ場合は最高順位が高い方
4.同一アーティストの作品は最高得点の一枚を採用


一体どんな作品がランクインするのだろう??
今まで見てきた内容でなんとなく上位陣は予想出来ちゃうけど…

決定!絶対最強洋楽名盤ランキングベスト20!

さあ、今回も究極の他力本願ランキングが完成したぜ。

ここに洋楽のオールタイムベストの完全版が決定するわけだ。
皆いい加減に最強を決めたかったハズだ。今ここで俺が決着してやる。
これだけのチャートをベースにしたんだ。文句は言わないで。お願い。

では、集計結果の発表だ。

20位「The Joshua Tree」U2 (1987)
 登場数2回/最高位9位/合計32点
 



19位 「Never Mind the Bollocks」Sex Pistols (1977)
 登場数2回/最高位5位/合計38点
 



18位「The Stone Roses」The Stone Roses (1989)
 登場数2回/最高位6位/合計39点
 



17位「The Queen Is Dead」The Smiths (1986)
 登場数2回/最高位1位/合計39点
 



16位「Definitely Maybe」Oasis (1994)
 登場数3回/最高位5位/合計50点
 



15位「Thriller」Michael Jackson (1982)
 登場数3回/最高位4位/合計55点
 



14位「Highway 61 Revisited」Bob Dylan (1965)
 登場数4回/最高位4位/合計63点
 



13位「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars」David Bowie (1972)
 登場数4回/最高位1位/合計66点
 



12位「Exile on Main St.」The Rolling Stones (1972)
 登場数3回/最高位3位/合計67点
 



11位「Led Zeppelin IV」Led Zeppelin (1971)
 登場数4回/最高位10位/合計69点
 



10位「Born To Run」Bruce Springsteen (1975)
 登場数5回/最高位6位/合計72点
 



9位「Doolittle」Pixies (1989)
 登場数5回/最高位8位/合計77点
 



8位「What's Going On」Marvin Gaye (1971)
 登場数5回/最高位4位/合計95点
 



7位「London Calling」The Clash (1979)
 登場数6回/最高位3位/合計116点
 



6位「Nevermind」Nirvana (1991)
 登場数6回/最高位3位/合計125点
 



5位「The Dark Side of the Moon」Pink Floyd (1973)
 登場数6回/最高位2位/合計127点
 



4位「OK Computer」Radiohead (1997)
 登場数6回/最高位1位/合計129点
 



3位「The Velvet Underground & Nico」The Velvet Underground (1967)
 登場数6回/最高位3位/合計137点
 



2位「Pet Sounds」The Beach Boys (1966)
 登場数7回/最高位1位/合計150点
 



1位「Revolver」The Beatles (1966)
 登場数7回/最高位1位/合計183点
 



ついに完全なる洋楽の名盤ランキングが完成だ!やったね!

名盤ランキングは終わらない。

というわけで栄えある洋楽名盤第一位はビートルズの『Revolver』です!
おめでとうございます!途中でそうかなと薄々思ってたはいたけどさ!

しかしこうやって眺めてみるとかなりいい感じにまとまったなー。
集計元には個性的なランキングも結構あったが、
なんだかんだで幅広く支持されている名盤ってのは似通ってくると思った。

個人的に意外だったのはピクシーズがこんなに高い位置にいる事と、
オアシスが2ndアルバムではなく1stアルバムの方が支持されている事かな。

あと結局2000年代のアルバムがランクインしなかった事が残念。
ちなみに21位が2004年のアーケード・ファイアの『Funeral』。惜しい!
でも年代別で見ると60年代が4作品、70年代が8作品、
80年代が5作品、90年代が3作品とまあまあ良いバランスじゃないかな。

ちなみにアーティストの重複ありで集計した場合は、
トップ10にビートルズが4作品入るというまさに圧倒的な状態だった。
ビートルズヤバい。ビートルズの凄さを見せつけられた集計でもあった。

あと重複アリの場合は18位にレディへの『Kid A』が入ってたので、
事実上2000年代以降の最高順位は『Kid A』になるんだろう。
俺の青春時代だし、いつか2000年代縛りでやってみてもいいかも。


というわけで長きに渡ってお送りしました洋楽名盤ランキング、
いかがだったでしょうか。俺は今心地よい疲労感に包まれています。
このトップ20に入ったアルバム、俺は一通り全部聴いているけど
自分の好みで考えるとやっぱりちょっと不服な部分もある。

だが名盤というものは歴史の積み重ねの中で生まれるものであり、
後から聴いた人間が音楽的にどうしても好きになれないアルバムも、
実は音楽史に新たなページを刻んだ一枚だったりするわけで、
ここにランクインした作品はどれも何らかの意味があったものばかりだ。

ファミコンがあったからこそ今のゲーム機の発展があるように、
今聴くと古いと感じてしまう作品も時代を切り開いてきた先駆者なのだ。
だからこれらの名盤を聴いてみよう。きっと何かを悟るかもしれない。

そして邦楽名盤ランキング同様、洋楽名盤ランキングも終わらない。
これからも今まで体験した事が無い新しい作品が生まれるかもしれない。
やっぱり今後も新たな名盤が時代を塗り替えていく様を見てみたい。
そんな時代に立ち会いたい。名盤ランキングは永遠に未完成なのだ。


最近は「音楽は既に飽和状態。音楽はもう終わった。」なんて話も聞く。
でもきっといつの時代だってそんな事を言ってる人達がいて、
それでも新しい表現を求めて模索して奮闘した先人達がいたのだ。

邦楽も洋楽も終わってる?そんな事はない。きっとまだやれる。
地平はどこまでも続いているに違いない。新しい何かを見つけよう。

このランキングがその道を照らすヒントとなりますように!
あと誕生日おめでとう!嫁!


↓各アルバムについての簡単な解説とプレイリストはこちら↓ 

drr.hateblo.jp

 


関連記事

drr.hateblo.jp

drr.hateblo.jp