脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Radiohead / OK Computer [1997]

 

みんな 病んでる~!

Ok Computer Ok Computer
Radiohead

曲名リスト
1. Airbag
2. Paranoid Android
3. Subterranean Homesick Alien
4. Exit Music (For A Film)
5. Let Down
6. Karma Police
7. Fitter Happier
8. Electioneering
9. Climbing Up The Walls
10. No Surprises
11. Lucky
12. Tourist, The

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「誰もが認める名盤」ってのはやっぱあるんですよ。
音楽好きにとっては避けては通れない作品というヤツ。
アニメで言うとガンダムとかエヴァとかそんな感じね。
そのジャンルの歴史を振り返る際に必ず重要になってくる作品。

そんな作品の一つとして間違いなく数えられるのがコレ。
レディへの『OK Computer』、通称オケコンね。
90年代を代表する名盤でありどのランキングでも軒並み高評価。
時代を変えた作品と言えば真っ先に挙げられる程の大傑作である。

そんなオケコン、今年が発売20周年という事で、
記念盤とか発売されてるわけ。

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [輸入盤] (XLCD868)
RADIOHEAD
B071DTQH43

そしてコレがちょっと前にオリコントップ10とかに入ったりしたわけ。
20年前の作品の再発がここまで売れるとか俺も驚きですよ。
やっぱりこのアルバムはそれだけ衝撃だったんだろうなぁって。


「誰もが認める名盤」ってのはそうなんだと思うよ。
俺だってコレが一時代を築き上げたアルバムだというのは理解している。
でも認める事と好きかどうかはまた別の話だと思うの。
お、なんか哲学者っぽい発言になったぞ。たまに出る俺の名言。


俺はね、オケコンはね、正直そこまで好きじゃないんだよね。
むしろちょっと持て囃されすぎではないかとすら思うぞ。
ほら、あんまり褒めちぎると俺みたいに調子乗っちゃう人もいるからね。


この作品が以降の作品にどれくらいの影響を与えたのか。
俺はレディへをこのオケコンの次の『KID A』で知ったんで、
オケコン当時のリアルタイムの様子は良く分からんのだが、
それはもう凄かったそうだ。業界騒然だったそうだ。それは知ってる。

従来のバンドサウンドに加えてエレクトロニカのサウンドを取り入れ、
退廃的で憂鬱な音を鳴らす事で現実の不条理さを映す、そんな作品。
簡単に言えば根暗な奴の音楽。絶対運動会で応援団とかやらない奴の音楽。

世間の皆さんがイメージしていそうな
ギターがジャカジャカ、ボーカルがうぉー!みたいな、
そんなロックからぐいーんと距離を置いたアルバムなのである。


まぁ、そりゃ俺もどちらかと言えば
根暗でインドアで最近は体臭とかも気になるタイプの人間だけどね、
でもこのオケコンはなんか違う。陰鬱だけどカラッとしてるの。
俺はどちらかというとジメっとしてる方の陰鬱が好きなの。

分かります?陰キャの皆さん?
オケコンってね、すっごい理論づくめのような「堅さ」があるのよ。
そこが俺の好みじゃないわけよ。あと俺中高で応援団してたし。


しかしこのアルバムのインパクトは当時はハンパなかったようで。
世の中にはこのアルバムにとり憑かれた「レディヘ病」が蔓延し、
音楽業界もこの病の影響により変容してしまったと語られる程の、
実にまぁエポックメイキング的というかパンデミックな作品だった。

日本にもその影響は及んでいるらしく、
確かにこの頃から日本の音楽シーンも
ちょっと暗めのデジロックが幅を利かせ始めたようだ。


何度も言うけど、このアルバムが名盤と言われるのは理解はしている。
でも俺はそこまで好きではない。嫌いでも無いんだけどね。
ただ世間様が騒ぐ程の良さは感じない。あと俺中高で応援団してたし。


だって『OK Computer』というタイトルがもう理知的じゃないですか。
日本の中学生でも知ってる単語だけで構成されているのにこの雰囲気。
考えたのトムヨークか?思いついたとききっとニヤついたんだろうな。
布団の中でニヤついたんだろうな。絶対トムは応援団してないだろうな。

ちなみにこれはコンピュータを肯定するという意味ではなく、
「ただOKと返すだけの機械」みたいな意味だとか。
「OK」としか言えないなんて、
まるでアメリカに逆らえないどこかの国みたいだね!


内容も決して悪くはないよ。皆が病みつきになった理由も分かる。
暗いとはいいつつもグイグイ迫ってくるものがあるし、
アルバム全体であの緊張感を保っているのはさすがの手腕だ。

だから何度も言うけど駄盤なんていうつもりは毛頭御座いません。
ただ、俺はそこまで好きかと言われるとそうでもないという話。
ただ現実はコレがレディへの最大ヒット作であり、
世間的にも圧倒的に支持されている作品なのだ。


しかし俺がそこまで支持出来ないのはなんだろう。
この次の『KID A』も暗い(というかレディへは全般的に暗い)けど、
あちらはそれでいて想像力を掻き立てられる何かがあるんだよな。
キッドAは大好きなんだけどオケコンは苦手なんだよ俺。

つまりだ。

オケコン⇒写実派
KID A⇒印象派

というのが俺のイメージするところだ。
オケコンはなんかこうイマジネーションが掻き立てられない。
ほら、俺印象派の方が好きだし。知らねーよってな。

結局はリアルタイムで聴いたかどうか、その辺りなのかな。
そう言っちゃうと身も蓋も無いけど。あとほら、俺応援団してたし。


ちなみに日本人はオケコンよりKID Aの方が好きって記事を見た事がある。
そーかそーか、そうだろジャパニーズの諸君、
やっぱOKを返すだけの機械じゃなくて一人の少年になろうぜ!


【採点】
・一時代を築いた傑作 20点
・レディヘ病患者続出 20点
・みんなパラノイド・アンドロイド
           20点
・OKと返すだけの簡単なお仕事です
           10点
70点

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