脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Awesome City Club / Awesome City Club BEST [2017]


これで東京さ行くだ。

Awesome City Club BEST(通常盤) Awesome City Club BEST(通常盤)
Awesome City Club

曲名リスト
1. ASAYAKE
2. 青春の胸騒ぎ
3. 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
4. Vampire
5. Don’t Think, Feel
6. pray
7. アウトサイダー
8. GOLD
9. Lullaby for TOKYO CITY
10. 涙の上海ナイト
11. 4月のマーチ
12. Lesson
13. Children

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田舎者の都会への憧れってやっぱり今もあるの。

地方の時代とかなんだかんだ言われてるけどね、
結局若い人はこんな時代でも皆都会の生活を夢見てる。
田舎の雰囲気とか人間関係とかに疲れて出ていく。
近所の謎の情報網とかあるし田舎怖いよ。若い人はいなくなるよ。


ちなみに俺も今現在なかなかの田舎に住んでいる。
地区の運動会とかはもう病院の待合室みたいな人口比で、
多分カズレーザーもkm単位で歩かないとWifiに遭遇しない。
あと朝と夜は品種が良く分からない鳥とか虫の声が聴ける。

俺と同世代の人間も例に漏れず殆んどが地元を出ていった。
東京と俺の県じゃ平均年収が150万円も違うからね、
金と見栄に目が眩んだ資本主義の犬どもが上京していったよ。

でも俺はこんな田舎が結構好きでそれなりに暮らせている。
だから別に都会にそんなに憧れがあるわけではない。
ただ都会人が田舎を馬鹿にする事にはなんか無性に腹が立つ。
おめーらも殆ど元地方人だろ。無理して共通語使っているんだろ。


しかし都会ってのは確かにオシャレだという事は認めざるをえない。
俺みたいなファッション戦闘力が5のゴミは都会には馴染めない。
白シャツに紺色のジャージで首にタオルかけて麦わら帽子被って
軽トラの後ろに乗って麦茶飲む姿が俺にはしっくりくると思う。

そう、やはり地域にはそれ相応のスタイルというものが存在するのだ。


オシャレなクラブミュージックは田舎ではなかなか雰囲気が出なても、
ネオン輝く都会の夜の街を歩きながら聴くとめっちゃいい気分になる。
田舎なら「やっぱり吉幾三だよね♪」で結論が出てしまうのだ。


そう、音楽にもTPOは存在する。音楽が吉幾三の文化圏で育った若者は
そのまま東京にいくと大変な目に遭う。都会でべこなんか飼えないから。


というわけでいつものごとく関係ない前置きが長引いたところで、
今回のアルバムは『Awesome City Club Best』である。
吉幾三的田舎から都会に行く若者ならば、
都会でTPOを弁えた音楽を聴くために必携すべきアルバムなのだ。

Awesome City Club』。直訳は「驚きの都市のクラブ」。
名前からして既に田舎と対極にいそうなバンドだがその通り、
メンバーの見た目が全員もう都会なのだ。ジャージとか似合わなさそう。



そんなめちゃめちゃオサレな都会の代名詞的な彼らの手によって
架空の都市『Awesome City』のテーマ音楽として制作されてきたのが
『Awesome City Tracks』~『Awesome City Tracks 4』の4枚のアルバム。

俺もちゃんと彼らのアルバムを聴いたのは今年に入ってからなんだけど、
これがもう眩暈がする程にオシャレな都会のエキスが凝縮されてて、
俺のしまむらの服が溶けそうなくらいだった。

そんなこれまで発売された4枚のアルバムから
選りすぐりのナンバーを集めたベスト盤が今回の一枚ってわけだ。

俺は1枚目を聴いてなかった事と付属のDVDが気になった事もあって購入。
いやぁ、とびきりオシャレで都会的な音楽のオンパレードだったよ。
もうしまむらの服が溶けきって気付けば100%になってしまっていた。


さすがにベスト盤というだけあって
既発曲のなかでも最強レベルに都会的な音楽が勢揃いしている。
これはもうクリスタルキングも真っ青の大大大都会である。
これさえ持っていればいつ上京しても怖くない。

特に気に入ったのは『4月のマーチ』だ。
これは1枚目に入っていた曲で聴いた事が無かったのだが、
4月に入って新生活を頑張りたい女の子の気持ちを歌った良曲だ。

コットンパフまきちらして踊るの マテリアルガール
やり方なんて気にしないでお化粧 かわいいでしょ?

アジカンの『ループ&ループ』的なメロディーが特徴的。
あとMVがオシャレ。そしてPORINちゃんが可愛い。


ちなみに付属のDVDはメンバーが副音声で解説するライブ映像入り。
(そういやメンバーが副音声で色々喋るDVDのスタイルは
 ライムスターが確立したみたいな話をどっかで聞いた事がある。)

さすが都会的バンドのメンバーの皆さん、いい感じに色々喋ってる。
もしスピッツだったら絶対無言時間の方が長いだろう。
これがコミュニケーションスキルという奴か。就活とかにも強そう。

あと副音声でのPORINちゃん笑い過ぎ。めちゃ笑うんですけどこの娘。
きっと俺のしょーもないボケにも笑ってくれるんだろうな。いい娘だな。

DVDはMVもついてて何気にお得だ。買うなら是非DVD付きを。
都会暮らしを始めて部屋に遊びに来た友人に
「何かDVDあるー?」と言われた時にも対応できるのでお勧めだ。
謡曲映像作品集とかしか持っていない人は検討して欲しい。


というわけで、都会的サウンドがギュッと詰まったACCのベスト盤。
都会の雰囲気にいい具合に溶け込む事が出来る一枚である。
田舎者だから何持って行けばいいか分らないというあなた、
服より家電よりもまず先にこの音楽で着飾って都会暮らしに備えよう。

あとしまむらもいいぞ。

【採点】
・上京の準備に   30点
・買うならDVD付き 20点
・PORINちゃん爆発 20点
吉幾三もいいぞ   3点
73点