脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】椎名恵 / いつか空に届いて [1989]


ガンダム大戦争勃発。

 

戦争だ。
戦争の始まりだ。

NHKが昨年の日本アニメ100に続き、
またもや大変な火種をぶっ放してきやがった。

www.famitsu.com
こういう案件は間違いなく戦争になる。
平穏無事に済むわけがない。きのこたけのこ戦争と同じ。
そういえばたけのこ派に吉田沙保里が参戦したそうだけど、
きのこ派は息してますかー?俺?コアラのマーチ派。


さて、そんなわけでパンドラの箱バルカン半島エルサレム
世の中には下手に触れたら大変な事態になる物事は多いわけだが
「好きなガンダムの話」もまさにその一角。ジハード勃発クラス相当。

しかしさすがは我らのNHK。そんな話にもガンガン切り込んでいく。
ついに絶対にやってはいけない人気投票「全ガンダム大投票」
始まってしまった。これは荒れる。どんな結果でも絶対荒れる。


というわけで全国のロックファンお待たせしました。
今日はガンダムのお時間です。興味無い人は寝てて下さいね。

さぁ、ガンダム大投票。過去のあらゆるガンダム作品から
好きな作品、キャラ、機体、曲を選ぶ事ができる企画。
でもクロスボーンやセンチネル、
閃光のハサウェイティターンズの旗の下に等が無いので
アニメ作品限定なんだろうか。

まぁ色々と不備はあるかもしれないけれど、
一応今回の企画で「1番人気のガンダム作品」が決定するわけだ。
こんな超エキサイティングなバトルに参加しないわけはいかない
…と思ったものの正直超迷った


好きなアーティストの中で好きな曲を1曲選べって言われたら
みんな絶対迷うじゃん?それと同じ。なかなか選べないんだよ。

だから俺は超悩んだ。もう6時間くらい悩んだ。
悩んだ挙句にやっぱこれだよねと選んだ作品が
この機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争通称ポケ戦である。


ちなみに次点で∀ガンダムZガンダムかなー。

そして同様に好きな機体投票にも作中に登場したザクⅡ改、
好きなキャラにはバーニィ、そして好きな曲には
このポケ戦のテーマ曲『いつか空に届いて』を選んだ。
ポケ戦づくしである。それくらいポケ戦は好きな作品なのだ。


知らない方のためにネタバレしない程度に説明すると、
ガンダム初のOVA作品で富野由悠季監督以外の作品であり、
パイロットでも何でもないごく普通の子供が主人公という
異色の視点で描かれた作品。全6話だからサクっと観れるよ。

これは本当に泣いたし本当に何度見ても泣ける。
あと今日まで知らんかったけど昨年Blue-Ray出たらしいやん。



もうプロモ観ただけで泣けるよ…。

おそらく世間的にははなんとなく
ガンダムが正義でザクは敵」みたいなイメージがあると思うけど、
この作品を観れば戦争ってのがそんな正義とか悪とか
単純な構図ではない事がとても良く伝わってくるのだ。

むしろこの話はガンダムよりもザクを応援したくなる。
つーかポケ戦に出てくるガンダムアレックスって人気ないよね。
好きな人には申し訳ないけど。ガンダムが地味という点も異色の作品だ。

あと多分この作品で一番人気の機体はケンプファーだよね。

あんなに出番少なかったのに超人気機体。
サザビーと同じく出渕デザイン。押井守になんといわれようと俺は好き。


あとこの作品はエースパイロット的な人は出てこないんだけど
でも分りやすい悪役もいないってのも特徴的だ。
むしろだからこそ皆が争わなければならなかった事実を
とても辛く感じる事が出来る作品なのである。

そして何より「機体ってカッコいい!」といった感情だけで、
それが人を殺す兵器という実感を持っていなかった
ごくごく普通の子どもの視点を中心にしている点が重要。

そういえばグラミー賞を取った
アーケード・ファイアの『Suburbs』も似たような内容だったっけ。



小さい頃に無邪気に皆がやっていた○○ごっこみたいな遊びが
リアルではとても恐ろしい事だったんだと実感していく。
現実を認識するのは時に残酷であり、でも成長でもあるわけだね。


この『ポケットの中の戦争』はタイトル通り、
アムロやシャア達が激闘を繰り広げている頃のサイドストーリーであり、
メインの大きな戦場とは違った場所で起こった
戦争全体からすれば本当に些細な一幕の話である。

そんな世界の片隅で起こった戦争なんだけど、
それでもそれに関わった人々は皆傷ついてしまった。

特に唯一全ての真相を知っている主人公の少年アルは
この小さな戦争が迎えた虚しい結末を胸に抱きながら
これから先もずっと生きていくなんてキツすぎるだろ…。

本当にどうにもならなったのか?
俺らはこの作品を通してそういう事を考えながら、
現実世界の理不尽に立ち向かっていくべきなんだろうね。


ちなみに主人公アルを演じたのは若き日の浪川大輔である。
そう、後のガンダムユニコーンのリディである。
つまりポケ戦のアルは成長して連邦軍に入ったのである。
あと林原めぐみも出演している。何気に豪華なキャスト。

そんな感動の名作のテーマ曲『いつか空に届いて』。
明るく響く合唱曲のような優しい雰囲気が特徴的。

前述の通りかなり重い題材を扱った作品なんだけど、
この曲自体はとても爽やかなので結構ギャップを感じる。
じゃあ男らしい熱い曲が合うかと言われれば確かに違うけど…。

まぁでも子ども視点というのが作品の重要なポイントなわけだし、
軽やかな曲を使う事で内容とのバランスの調整を狙っている感はある。
重苦しいバラード曲でも暗くなりすぎるし適度なテンションだ。

何よりこの爽やかな曲が物語のラストシーンで流れる事で、
この物語は「ポケットの中の戦争」という大きな舞台と切り離された
小さな出来事なんだと再認識させられる。そういう効果がある曲だ。
子どもの無邪気さがいかに幸せだったのかを実感させる曲と言える。


あと、物語の舞台となったシーズンがクリスマスという事もあって、
地味にクリスマスソングとしての地位も確立している曲である。
クリスマスになるとレンタルショップではポケ戦が借りられているハズ。

何かしらのショップ店員の方はクリスマス時期にこの曲を流してみよう。
反応した客は過去に部屋で一人ポケ戦を鑑賞するクリスマス
過ごした寂しい経験のある人物だ。経験者が言うから間違いない。

B'zのいつかのメリークリスマスと並んで、
寂しいクリスマスのテーマ曲として活用できる一曲。
クリスマスに色んな意味で泣きたい人は是非ポケ戦を観よう。


というわけで、俺の全ガンダム大投票は『ポケットの中の戦争』推しだ!
異論のある奴かかってこい。ポケ戦は結構人気だから強いで。
これは戦争じゃ。ネットの中の戦争じゃあ!


あと折角なんで他の投票についても言及しちゃおう。

機体は3つまで投票できたので、
ポケ戦からザクⅡ改とケンプファー
あと∀ガンダムも好きなので∀ガンダムに投票した。
次点はZのジ・オと0083のガンダム試作2号機だったかな。

キャラは5人までだったのでポケ戦のバーニィと、
0083のガトー、Zのシロッコ、Wのトレーズ、
00のミスター・ブシドーの5名。
次点はF91のカロッゾとSEEDのクルーゼ。

…あれだな、整理してて思ったけど
全体的に敵の強おっさんキャラが好きなんだな俺。

ちなみにミスター・ブシドーはグラハムと別扱いだった。
そういやシャアとクワトロも別扱いっぽいな。
そこは同一集計しなくていいんだろうか。

そして曲は2曲だったのでこの『いつか空に届いて』と
08小隊のミラーズ・リポートの曲『永遠の扉』に投票。



この曲もめっちゃ好き。アニソンの熱い雰囲気から始まり、
サビの綺麗なメロディラインへ突入した瞬間がたまらん。
ただガンダムソングの中での知名度は低そう…。


はい、そんなわけで興味が無い人には
とことん興味が無いであろうガンダムの話題でした。
眠かったかな?ちなみに俺の嫁ガンダム全く興味ないので
一緒にドライブしてて俺がガンダムの話始めるとすぐ寝ます。


でもポケ戦はガンダム知らない人にも分かりやすいのでお勧め。
観てない人は是非鑑賞してガンダム大投票に参加してみよう!


【採点】
・泣けるガンダム作品   30点
・泣けるクリスマスソング 30点
・ネットの中の戦争    20点
・小説版は別の結末     1点
81点

機動戦士ガンダム 0080 「ポケットの中の戦争」 Sound Sketch 1 機動戦士ガンダム 0080 「ポケットの中の戦争」 Sound Sketch 1
ビデオ・サントラ 椎名恵

曲名リスト
1. いつか空に届いて
2. 北へ
3. 僕のお気に入り
4. 架空の空
5. アルと仲間達
6. ブルームーン
7. もし世界を握れば
8. 夢の街
9. バーニイとの再会
10. 虹を追って
11. RX-78NT 1
12. サイクロプス
13. 食卓におけるカノン
14. うまくやれたら
15. レッツ・ビギン
16. おやすみアル
17. 遠い記憶

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