脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】林原めぐみ / Give a Reason [1996]

読んでくんないと暴れちゃうぞ!

 

あなたは自分が一体どういった経緯で
サブカル趣味とかオタク趣味みたいなものに
傾倒していったのかを覚えていますか?


人によっては「この作品に衝撃を受けた!」みたいな
痛恨の一撃的な出会いが入口だったという方もいらっしゃるだろうが、
俺は意外とそういう一撃ってのはあまり記憶になくて
気付いたら自然とそういう世界に入っていた。

多分、俺みたいな経緯のナチュラルボーン・サブカル人間が
大多数なんじゃないかと思っている。そういう星の下に生まれたの。
なるべくしてサブカルやオタク的な趣味へと走ったの。
諦めろ。そういう人間は遅かれ早かれ必ずそうなる運命だったのだ。


とは言いつつも、振り返ればやはりそれなりに自分の中に
「ああ、これはターニングポイントだったなぁ…」と
思い当たるきっかけがいくつかあるのもまた事実。

もう戻れない。あとには引き返せない。
俺にだってそんな人生の分岐点がいくつもあったわけよ。
そしてその選択肢で常にミスしてきたから今こんな状態なんだよ。
ギャルゲーみたいに選択をやり直して別のルート辿りたかったよ…


さて、俺がコッチの世界に入るきっかけとなった要素の一つに
スレイヤーズを挙げないわけにはいかないと思っている。
ご存知ライトノベルの代表的作品でメディアミックスを多数展開した
90年代カルチャーを象徴する金字塔である。

で、で、で、そんなスレイヤーズの新刊がですね、
なんと先日発売されたんですわっ!!18年ぶりの続編がっ!!!

いやっほーーーーーーい!!

今年の春くらいに連載が再開したと聞いたときから、
もうずっと楽しみだったよ!作品としては15巻で完結してたしさ、
まさかスレイヤーズの新刊を手に取る日が来るとは思ってなくて!


…と発売を心待ちにしていた俺だったが実は油断していた。
スレイヤーズがいくら超人気作品だったと言っても、
本編が終了して18年、外伝も連載終了からもう8年くらい?経ってる。

言わばもうスレイヤーズは「過去」の作品なのであって、
今はみんなスレイヤーズよりゴブリンスレイヤーに興味津々。

(…ゴブリンスレイヤーはよくアニメ化したなと思う)


だからスレイヤーズの新刊なんて労せず手に入るだろうと思ってた。
発売日から程なくして職場の近くの大きめの書店に行った。

無かった

一瞬、過去の作品過ぎてもう入荷してすらいないのかと思ったが、
どうも調べてみたらまさかの人気過ぎて売り切れているっぽい

www.huffingtonpost.jp


まじかあああああああああ!

なんか嬉しいんだか悲しいんだかフクザツな気持ちではあるけど
とりあえず油断していた俺はスレイヤーズ難民になってしまった!
舐めてた。かつてのオタク達の勢い舐めてた。
ネットショップも軒並み在庫なし。スレイヤーズ半端ないって。


そりゃね、大人しく電子書籍買えって話なんでしょうけどね、
でも初版はリバーシブルカバー仕様になってて
カバーを裏返すとあの懐かしのスレイヤーズの装丁が復活!
って話だったからなんとしてでも文庫本で欲しかったの…

そんなこんなで初版は諦めた俺。
KADOKAWAさんが再版もリバーシブルカバーにしてくれるという
KANDAIさを発揮してくれた事もあって大人しく待ってたら、
この前やっと入荷されたぞ!やった!無事ゲット!

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ああああああ今年一番の感動かもしれないいいいいい!


思い出すなぁ…。
スレイヤーズの14巻…当時中学生だった俺にはあのダークな展開が
あまりにショッキングでちょっと鬱になりそうだったなぁ…。

というかスレイヤーズ本編って今思うと結構ダークだったね。
アニメとか外伝の「すぺしゃるシリーズ」はとっつきやすいけど、
ライトノベルの本編はシリアスであまりキッズ向けではないのかも。
まぁそんな作風が俺の中二心をくすぐったのもまた事実なんだけど。


そしてちゃんとリバーシブルカバー仕様!!

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これよこれ!本編とすぺしゃるの単行本をほぼ全部買ってた俺にとって
この懐かしのレイアウトはストライクぅぅぅぅ!
引っ越しのタイミングで単行本売っちゃったんだけど嬉しい仕様です。


と、スレイヤーズの新刊にテンションが上がったところで
とりあげたいのは勿論、林原めぐみさんの『Give a Reason』。
スレイヤーズのアニメ2期(スレイヤーズNEXT)の主題歌である。

スレイヤーズのアニメが始まった1995年って
エヴァやガンダムWも放送してた頃で何かと凄かった時代だ。
阪神大震災やサリン事件もあったしWindows95は発売されるし
翌1996年は初代ポケモンが発売されるしまさに激動の最中に放送された。


林原めぐみさんの声でイメージするキャラクターというと
やっぱエヴァの綾波レイという回答が一番多いだろうと思う。
後はらんまとかコナンの灰原とかポケモンのムサシとか?


でもここで忘れちゃいけないのは
やっぱりスレイヤーズの主人公リナ=インバース!
そしてこのスレイヤーズのアニメ主題歌『Give a Reason』は
林原めぐみの声が特にハマった曲だと思うんだよね。

この曲は別にキャラクターソングという位置付けではないものの、
非常にリナっぽさを感じる点がポイントなのである。
特にサビの「悔んだりはしたくない~」の部分。
この元気に歌っている部分にリナっぽさが滲み出てる!


つまり「リナ=インバース=林原」という図式を
より強固にしているのがこの『Give a Reason』というわけである。

90年代当時のアニメソングの王道を踏襲しつつ、
アニメのキャラクター性と林原めぐみ自身の個性が共存した一曲。
個人的にはアニメソング史上でも特筆すべき曲と思っているし、
実際にこの曲は林原めぐみの代表曲で最大の売上となっている。


そういや暫く前に放送されたポケモンのアニメの中で、
ムサシが林原が担当したキャラのコスプレを色々試すという
かなりメタ的なパロディシーンがあって俺はテレ東が心配になった。

news.nicovideo.jp
リナもバッチリ締めに登場してて笑った。


スレイヤーズの曲も色々あるけどやっぱ『Give a Reason』は良いね。
ちなみにこの曲はそれなりにカバーもされてて
しょこたんのカバーとかも結構カッコヨスだったりする。

でもやっぱり俺はあのサビで林原さんが魅せる
無邪気な元気良さこそがこの曲の聴きどころだと思っているんで、
そこはオリジナルでしか味わえないかなー。


あとスレイヤーズのアニメと言えば2008年に
『スレイヤーズREVOLUTION』として復活したときも話題になったな~。
あの時の曲『Plenty of grit』もまぁなかなかに好きである。



しかしこのアニメからも既に10年経っていたわけか…。


平成の最後に、まさに平成が生んだ重要作品スレイヤーズが
待望の新刊という事で俺も久しぶりにライトノベルを買いました。
ライトノベル自体読んだのは本当にいつぶりだっけ?ってくらい。

ライトノベルも最近は異世界モノとかが流行りみたいだけど、
ラノベでファンタジーの世界を展開し広く一般化させたと言う意味でも
スレイヤーズというのは非常に大きな存在だったと思われる。

ラノベ界隈ではスレイヤーズブギーポップ涼宮ハルヒは読んどけ
みたいな話を聞いた事があって、もれなくその辺は俺も通ってきたけど
やっぱりスレイヤーズはあの筆致とリナの一人称が凄い印象的だったし
思えばこの俺の文章もスレイヤーズの影響を受けてる気がする。
(そういやハルヒのキョンの語りもスレイヤーズのリナ譲り?)


それにあるいずみるいのイラストも当時から好きだったなー。
あらいずみるいのイラストは何気に
時代と共に徐々に変化していったのも楽しかった。

でも今改めて見ると90年代のイラストってかなり独特で尖ってるよね。
最近話題の萌えっぽい絵とかむしろ大人しいもんだよ。
90年代のアニメ的な絵ってこれぞニ次元!って感じでインパクトある。


とりあえず久々の竜破斬(ドラグ・スレイブ)が拝めてぼかぁ幸せだぁ。

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作中の役割としてはちょっと地味だったのが残念だけどw
昔から本編ではドラグ・スレイブってあんまり目立たないよねぇ…。
でもブラスト・ソードがやっと本気出したとことか胸熱。
なんだかんだで面白かった。また続編を出して欲しい~


ラノベやアニメのメディア展開で
サブカル・オタク界の一つのモデルを打ち立てたスレイヤーズ。
そして林原めぐみさん自身も
声優=歌手という図式を押し広げたパイオニアだ。

つまりスレイヤーズ×林原めぐみの布陣は最強なのである。
もしまたスレイヤーズのアニメが復活する事があれば、
間違いなく主題歌は林原めぐみでしかない。もうそういう決まり。
だからまたアニメもやって欲しいなー、なんて思ってる。


かつてドラグ・スレイブを詠唱していたお友達の皆さん、
こんな俺らのためにスレイヤーズの新刊が出たんです。
まだまだ人生捨てたもんじゃないです。
選択肢をミスっていたとしてもまだやり直せるはず。

これを読まなきゃ平成は終われないっ!
勇気と元気を貰ったスレイヤーズの新刊でした。

俺らの人生にもきっと”答”ある。
Give a Reason for life.


【採点】
・黄昏よりも暗き存在(もの)   20点
・血の流れよりも赤き存在(もの) 20点
・時間(とき)の流れに埋もれし  20点
・以下略             10点
70点

林原めぐみ BESTアルバム VINTAGE White 林原めぐみ BESTアルバム VINTAGE White
林原めぐみ

曲名リスト
1. 夜明けのShooting Star (OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』イメージソング)
2. 虹色のSneaker (ラジオ『林原めぐみのHeartful Station』オープニングテーマソング)
3. 君のAnswer (オリジナルアルバム『Half and, Half』より)
4. BECAUSE (オリジナルアルバム『Half and, Half』より)
5. Bon Voyage!  (OVA『MINKY MOMO IN 旅立ちの駅』主題歌)
6. ―Life― (オリジナルアルバム『bertemu』より)
7. Give a reason (TVアニメ『スレイヤーズNEXT』オープニング主題歌)
8. I’ll be there (TVアニメ『セイバーマリオネットJ』エンディング主題歌)
9. Successful Mission (TVアニメ『セイバーマリオネットJ』オープニング主題歌)
10. はなれていても(オリジナルアルバム『bertemu』より)
11. don’t be discouraged (TVア二メ『スレイヤーズTRY』エンディング主題歌)
12. Good Luck (オリジナルアルバム『Iravati』より)
13. Thirty (オリジナルアルバム『Iravati』より)
14. raring waves (劇場版『スレイヤーズごぅじゃす』主題歌)
15. 君に逢えてよかった (オリジナルアルバム『ふわり』より)
16. 雨のち曇りのち晴れ (オリジナルアルバム『ふわり』より)

1. サクラサク (TVアニメ『ラブひな』オープニング主題歌)
2. Over Soul (TVアニメ『シャーマンキング』初代オープニング主題歌)
3. feel well (劇場版『スレイヤーズぷれみあむ』主題歌)
4. Northern Lights (TVアニメ『シャーマンキング』2代目オープニング主題歌)
5. Tokyo Boogie Night【2002Version】 (ラジオ『林原めぐみのTokyo Boogie Night』エンディングテーマソング)
6. KOIBUMI (TVアニメ『朝霧の巫女』エンディング主題歌)
7. 朝未き、夜渡り (TVアニメ『朝霧の巫女』挿入歌)
8. 負けないで、負けないで… (ラジオ『林原めぐみのHeartful Station』エンディングテーマソング)
9. Meet again (アニメ『スレイヤーズ』シリーズ10thアニバーサリーソング)
10. 4月の雪 (オリジナルアルバム『Plain』より)
11. Plenty of grit (TVアニメ『スレイヤーズREVOLUTION』オープニング主題歌)
12. 集結の園へ (『CR新世紀エヴァンゲリオン ?最後のシ者?』イメージテーマ)
13. 集結の運命 (『CRヱヴァンゲリヲン ?始まりの福音?』イメージソング)
14. JUST BEGUN (TVアニメ『スレイヤーズEVOLUTION-R』挿入歌)
15. Heart Bridge (新曲)
16. Re.Starting again (新曲)

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