脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】ダウン・タウン・ブギウギ・バンド / 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ [1975]

もはや特許申請モノ。

 

ドラえもんの映画に『ぼく、桃太郎のなんなのさ』という映画がある。
大長編ドラえもんでは無いちょっと短めの映画なので、
例えば飲み会の会話がドラえもん映画の話題となってもスルーされる事が多い。

…いや待て。
実はみんなこの映画についても喋りたいんだけど、
お互いになんとなく空気を読んで避けているだけで、
いざ語り出したらめっちゃヒートアップする映画だったりしないかな。

うん、多分しないかな。


さて、
そんな『ぼく、桃太郎のなんなのさ』というタイトルだが、
子供が意味を理解するまでにはかなりの時間を要すると思われる。
小学生の事例にもれなくドラえもんの映画をレンタルしまくっていた俺も
当時はなんか妙なタイトルだなとは思っていた。


そう、今回の『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』の歌詞こそ
この妙なタイトルの元ネタなのだ。
サビコーラスの前の「アンタ、あの娘の何なのさ」がそれに当たる。

この曲は『ブルー・ライト・ヨコハマ』と並ぶ横浜のテーマソングだ。
しかし何故どちらも横浜がカタカナ表記なんだろう。このはいからさんめ!

もやもやさま~ず2でも
横浜・横須賀がロケ地の場合はかなりの高確率でこの曲が流れるぞ。
というかあの番組の選曲は全体的にかなり面白い。好きです。


とになくこの曲の「アンタ、あの娘の何なのさ」の強烈さは半端ないぜ。
ある女の子を探している主人公が色んな人に聞き込みをする歌詞で、
歌っているというよりはほぼ語りに近いスタイルで展開する。

そしてあの「デレッレッレッレレ」とギターが鳴った後で

アンタ、あの娘の何なのさ


くーっ、この高揚感が溜まらん!

プロレス技が決まった時のような気持ちよさ。味のある大人の言い回し。
あのギターが流れたらこちらも反射的に喋ってしまいそうなフレーズ。
もはやこれは発明の領域だ。中国に取られる前にさっさと特許取った方がいい。

サビコーラスの「 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~」もいいね。
なんかすっごいしっくりくる文字数の区切りだ。
これ以上ない完璧具合。こちらもさっさと特許申請するべきだ。

そしてラストだけ

アンタ、あの娘に惚れてるね


ときたもんだ。
いいねぇ。このラストの部分もキザな大人の味があって実に良い。


こんなに気持ちイイ曲を生み出した横浜という街。
例え横浜市は中学校の給食が無くったって大人の味のあるこの曲がある。
給食時間にはこの曲をおかずに白飯食ってみてはどうか。俺は嫌だけど。


【採点】
・横浜テーマソング  30点
・気持ちいいフレーズ 20点
・大人の味たっぷり  20点
・はいからさん      5点
75点

ヴィンテージ・ベスト ヴィンテージ・ベスト
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

曲名リスト
1. 知らず知らずのうちに
2. スモーキン・ブギ
3. 恋のかけら
4. カッコマン・ブギ
5. 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
6. 商品には手を出すな!
7. 賣物ブギ
8. 裏切者の旅
9. 涙のシークレット・ラヴ
10. 沖縄ベイ・ブルース
11. サクセス
12. 愛しのティナ
13. 身も心も
14. トラック・ドライヴィング・ブギ
15. 欲望の街
16. 涙のヴァイア・コンディオス
17. 夜霧のブルース
18. 一番星ブルース
19. 網走番外地 (未発表曲) (Special Tracks)
20. ちゅうちゅうタコかいな (LIVE ver.) (未発表曲) (Special Tracks)

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